2018/09/01(土) - 09:33
残り2km地点で抜け出し、スプリントで追いかけるメイン集団を振り切って勝利したトニー・ガロパンは「自分を信頼してブエルタに選出してくれたチームに恩返ししたかった」とコメント。ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージを走った選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝 トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼール)
総合成績を目標としながらも、同時にチャンスがあればステージ優勝を狙っていく作戦だった。今シーズンは不運続きだったけど、自分を信頼してブエルタに選出してくれたチームに恩返ししたかった。
残り20kmを切ってからは道も狭くて、テクニカルなダウンヒルも登場。落車やアタックがあちこちで発生していたけど、良いポジションを守って良いタイミングでアタックしたんだ。サガンやバルベルデの前で勝利するのは特別で、とてもファンタスティックな気分。開幕の時点から脚の状態は良くて、身体も軽く、山岳でのトレーニングをこなしてきたので、これからも総合成績を狙っていく。失うものは何もない。総合争いの壁にぶつかった場合はもう一度ステージ優勝を狙うよ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
決してイージーなステージではなかったし、追い打ちをかけるような暑さがレースを厳しいものにした。最後の3級山岳はトリッキーで難易度が高かったものの、クライマーたちと同じ集団内でクリアすることができた。ガロパンがアタックした時、ラファル(マイカ)が自分のために集団を牽引してくれて、ダヴィデ(フォルモロ)とジェイ(マッカーシー)が後ろで孤立していたエム(ブッフマン)をサポートした。調子は上がってきているし、集団スプリントの先頭でフィニッシュできたことは好材料だ。
ステージ3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
トラブルに巻き込まれることなく、コントロールが難しいステージを3位で終えたことに満足すべきなのかもしれない。終盤のスプリントポイントでボーナスタイム2秒獲得し、さらにフィニッシュ地点で4秒加算できたので良い1日だった。これからもこんな感じでタイムを奪っていきたい。ハードなフィニッシュとは聞いていたけど、予想より遥かにハードなフィニッシュだった。
ステージ4位 エデュアルド・プラデス(スペイン、エウスカディ・ムリアス)
他の選手と同様に、終盤にかけてもう力が残っていなかった。そんな中でステージ4位に入ることができたので満足している。力を出し尽くしたと言い切れる。他のUCIワールドツアーレースでも同じような順位を経験しているし、HC(超級)レースで勝利したことがあるけど、これがキャリア最大の成績だと思う。今日は逃げにチームメイトのオスカル(ロドリゲス)が乗っていたし、世界のトップチームを相手にパーフェクトな展開だった。これからもステージ優勝に向けて戦っていく。勝てると信じている。
終盤まで逃げたマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
ツアー・オブ・ユタでダメージを受けた右脚を序盤の落車で再び痛めてしまった。擦過傷を負ったのでなかなか血が止まらなかったけど、小さな打撲で済んで良かったよ。今日は序盤からボーラ・ハンスグローエがタイム差をコントロールしたので、逃げ切るには厳しい状態だった。逃げ切るには最後の3級山岳の時点で少なくとも2分のリードが必要。残り50km地点でペースを上げてタイム差を広げにかかったけど、メイン集団は許してくれなかった。登りでのアタックも伸びず、タイム差が20秒だと聞いてもうダメだと思った。もしかしたら集団がペースを弱めるんじゃないかと期待したけどそうはならず。頂上手前で吸収されてしまった。
EFエデュケーションファースト・ドラパックは毎日チームカラーを見せつけることができている。毎日のように逃げに乗り、サイモン(クラーク)がステージ優勝を飾り、第6ステージの横風区間ではペースアップを担い、リゴ(ウラン)は快調に走っていて、序盤のステージではピエール(ロラン)が連日逃げた。チームとして良いパフォーマンスを見せることができている。
チームスカイのガブリエル・ラッシュ監督
チームスカイは集団前方の良いポジションで走っていたものの、下りのコーナーでタオ(ゲオゲガンハート)とセルジオ(エナオ)、クウィアトが同時に落車。クウィアトはチームメイトからバイクを受け取って再スタートし、そこからセルジオのアシストを得てタイムロスを最小限に抑え込んだ。ダビ(デラクルス)がメイン集団に残ってライバルたちの動きを監視して、集団のペースを落とす役割を担ってくれた。
山岳賞ジャージ ルイス・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)
とても暑くてハードな1日だった。逃げグループが強力だったのでメイン集団のペースは緩まず。終盤は暑さと登りと相次ぐ落車でさらにハードだったよ。明日は地元アンダルシア州からカスティーリャ・ラ・マンチャ州に入るけど、道は良く知っている。横風で危険な区間もあるから注意が必要だ。
text:Kei Tsuji
ステージ優勝 トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼール)
総合成績を目標としながらも、同時にチャンスがあればステージ優勝を狙っていく作戦だった。今シーズンは不運続きだったけど、自分を信頼してブエルタに選出してくれたチームに恩返ししたかった。
残り20kmを切ってからは道も狭くて、テクニカルなダウンヒルも登場。落車やアタックがあちこちで発生していたけど、良いポジションを守って良いタイミングでアタックしたんだ。サガンやバルベルデの前で勝利するのは特別で、とてもファンタスティックな気分。開幕の時点から脚の状態は良くて、身体も軽く、山岳でのトレーニングをこなしてきたので、これからも総合成績を狙っていく。失うものは何もない。総合争いの壁にぶつかった場合はもう一度ステージ優勝を狙うよ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
決してイージーなステージではなかったし、追い打ちをかけるような暑さがレースを厳しいものにした。最後の3級山岳はトリッキーで難易度が高かったものの、クライマーたちと同じ集団内でクリアすることができた。ガロパンがアタックした時、ラファル(マイカ)が自分のために集団を牽引してくれて、ダヴィデ(フォルモロ)とジェイ(マッカーシー)が後ろで孤立していたエム(ブッフマン)をサポートした。調子は上がってきているし、集団スプリントの先頭でフィニッシュできたことは好材料だ。
ステージ3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
トラブルに巻き込まれることなく、コントロールが難しいステージを3位で終えたことに満足すべきなのかもしれない。終盤のスプリントポイントでボーナスタイム2秒獲得し、さらにフィニッシュ地点で4秒加算できたので良い1日だった。これからもこんな感じでタイムを奪っていきたい。ハードなフィニッシュとは聞いていたけど、予想より遥かにハードなフィニッシュだった。
ステージ4位 エデュアルド・プラデス(スペイン、エウスカディ・ムリアス)
他の選手と同様に、終盤にかけてもう力が残っていなかった。そんな中でステージ4位に入ることができたので満足している。力を出し尽くしたと言い切れる。他のUCIワールドツアーレースでも同じような順位を経験しているし、HC(超級)レースで勝利したことがあるけど、これがキャリア最大の成績だと思う。今日は逃げにチームメイトのオスカル(ロドリゲス)が乗っていたし、世界のトップチームを相手にパーフェクトな展開だった。これからもステージ優勝に向けて戦っていく。勝てると信じている。
終盤まで逃げたマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
ツアー・オブ・ユタでダメージを受けた右脚を序盤の落車で再び痛めてしまった。擦過傷を負ったのでなかなか血が止まらなかったけど、小さな打撲で済んで良かったよ。今日は序盤からボーラ・ハンスグローエがタイム差をコントロールしたので、逃げ切るには厳しい状態だった。逃げ切るには最後の3級山岳の時点で少なくとも2分のリードが必要。残り50km地点でペースを上げてタイム差を広げにかかったけど、メイン集団は許してくれなかった。登りでのアタックも伸びず、タイム差が20秒だと聞いてもうダメだと思った。もしかしたら集団がペースを弱めるんじゃないかと期待したけどそうはならず。頂上手前で吸収されてしまった。
EFエデュケーションファースト・ドラパックは毎日チームカラーを見せつけることができている。毎日のように逃げに乗り、サイモン(クラーク)がステージ優勝を飾り、第6ステージの横風区間ではペースアップを担い、リゴ(ウラン)は快調に走っていて、序盤のステージではピエール(ロラン)が連日逃げた。チームとして良いパフォーマンスを見せることができている。
チームスカイのガブリエル・ラッシュ監督
チームスカイは集団前方の良いポジションで走っていたものの、下りのコーナーでタオ(ゲオゲガンハート)とセルジオ(エナオ)、クウィアトが同時に落車。クウィアトはチームメイトからバイクを受け取って再スタートし、そこからセルジオのアシストを得てタイムロスを最小限に抑え込んだ。ダビ(デラクルス)がメイン集団に残ってライバルたちの動きを監視して、集団のペースを落とす役割を担ってくれた。
山岳賞ジャージ ルイス・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)
とても暑くてハードな1日だった。逃げグループが強力だったのでメイン集団のペースは緩まず。終盤は暑さと登りと相次ぐ落車でさらにハードだったよ。明日は地元アンダルシア州からカスティーリャ・ラ・マンチャ州に入るけど、道は良く知っている。横風で危険な区間もあるから注意が必要だ。
text:Kei Tsuji
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