2018/08/09(木) - 17:18
ツール・ド・フランス出場バイク特集第4弾は、ロマン・バルデ(フランス)率いたアージェードゥーゼルのマシン。セラミックスピード製品でチューニングされたファクターのO2、ONE、そしてSLiCKをフィーチャーします。
ピエール・ラトゥール(フランス)がマイヨブランを獲得し、バルデが総合6位に食い込んだアージェードゥーゼル。フランスの老舗チームが昨年から使用するのがイギリス生まれの振興ブランド、ファクターだ。山岳を意識した軽量バイクのO2をメインに、TTバイクのようなヒンジ型フォークや、双胴ダウンチューブなどユニークな機構を多数採用したエアロロードのONE、そしてONEをベースに開発されたTTバイクSLiCKというファクターの全ラインアップを使用した。
また、O2は全選手にツール・ド・フランスのみで使用するブルーメタリックの「Champs-Élysées」エディションが投入されたほか、パヴェが登場した第9ステージでは、パリ〜ルーベをイメージしてデヴィッド・ミラー(イギリス)のアパレルブランドCHPT3(チャプター3)がデザインした「ONEMORELAP」を、更にエースを担ったバルデはメタリックシルバーにブラックの差し色が入る特別なバイクを、またフランスTT王者のラトゥールはトリコロールをあしらったSLiCKを使用。なおO2にはディスクブレーキモデルもラインアップされているが、今ツールでは全てリムブレーキモデルで統一されていた。
バルデモデルのトップチューブにはバルデのモットー「TAKE THE RISK OR LOSE THE CHANCE(リスクをとるか、チャンスを逃すか)」やイニシャルの「RB」が入るほか、ヘッドチューブの横には騎士のイラストが、ダウンチューブ下部にはバルデの出身地から近い超級山岳「ピュイ・ド・ドーム」のイラストが書き込まれている。
アージェードゥーゼルのバイクの注目点は、ファクターと同じ傘下にあるセラミックスピード社の製品で回転系をフルチューンしていることだろう。全てのバイクにオーバーサイズプーリーケージが取り付けられ、バルデのバイクにのみ3Dプリンタ製のチタンプーリーがセットアップされていた。その他ボトムブラケットやヘッドセットもセラミックベアリングでカスタマイズされていた他、特にTTバイクの場合UFOチェーンが使用される割合が高かった。なお、プーリーのカラーはバルデのONEがブルー、ラトゥールはレッド、その他選手はブラック。
また、ホイールは基本的にマヴィックの最高峰モデルCOSMIC CARBON ULTIMATEで、バルデのみリムにツールに関する様々なイラストを落とし込んだツールエディション。フラットステージでは64mmハイトのCOMETE PRO CARBON SLを使う場合も多く、強い衝撃が加わるパヴェステージではCOSMIC CARBON SLを全面トレッドパターン付きのパリ〜ルーベ用タイヤと組み合わせた上で使用していた。TTの場合フロントは5スポークのIO(イオ)、リアのディスクホイールはCOMETE ROADだ。
ハンドルやステム、シートポスト類はセラミックスピードと同じくファクターと同傘下にあるブラックインクだが、TTバイク用エアロハンドル一式はアメリカ、コロラドにあるトライアスロンブランド&フィッティング集団「51 SPEEDSHOP」の製品だ。なお第20ステージの個人タイムトライアルにおいて、バルデは使用したのはSLiCKではなくONE。ハンドルをTT用に組み替え、ホイールを交換した上で使用した。
photo:Makoto.AYANO
text:So.Isobe
ピエール・ラトゥール(フランス)がマイヨブランを獲得し、バルデが総合6位に食い込んだアージェードゥーゼル。フランスの老舗チームが昨年から使用するのがイギリス生まれの振興ブランド、ファクターだ。山岳を意識した軽量バイクのO2をメインに、TTバイクのようなヒンジ型フォークや、双胴ダウンチューブなどユニークな機構を多数採用したエアロロードのONE、そしてONEをベースに開発されたTTバイクSLiCKというファクターの全ラインアップを使用した。
また、O2は全選手にツール・ド・フランスのみで使用するブルーメタリックの「Champs-Élysées」エディションが投入されたほか、パヴェが登場した第9ステージでは、パリ〜ルーベをイメージしてデヴィッド・ミラー(イギリス)のアパレルブランドCHPT3(チャプター3)がデザインした「ONEMORELAP」を、更にエースを担ったバルデはメタリックシルバーにブラックの差し色が入る特別なバイクを、またフランスTT王者のラトゥールはトリコロールをあしらったSLiCKを使用。なおO2にはディスクブレーキモデルもラインアップされているが、今ツールでは全てリムブレーキモデルで統一されていた。
バルデモデルのトップチューブにはバルデのモットー「TAKE THE RISK OR LOSE THE CHANCE(リスクをとるか、チャンスを逃すか)」やイニシャルの「RB」が入るほか、ヘッドチューブの横には騎士のイラストが、ダウンチューブ下部にはバルデの出身地から近い超級山岳「ピュイ・ド・ドーム」のイラストが書き込まれている。
アージェードゥーゼルのバイクの注目点は、ファクターと同じ傘下にあるセラミックスピード社の製品で回転系をフルチューンしていることだろう。全てのバイクにオーバーサイズプーリーケージが取り付けられ、バルデのバイクにのみ3Dプリンタ製のチタンプーリーがセットアップされていた。その他ボトムブラケットやヘッドセットもセラミックベアリングでカスタマイズされていた他、特にTTバイクの場合UFOチェーンが使用される割合が高かった。なお、プーリーのカラーはバルデのONEがブルー、ラトゥールはレッド、その他選手はブラック。
また、ホイールは基本的にマヴィックの最高峰モデルCOSMIC CARBON ULTIMATEで、バルデのみリムにツールに関する様々なイラストを落とし込んだツールエディション。フラットステージでは64mmハイトのCOMETE PRO CARBON SLを使う場合も多く、強い衝撃が加わるパヴェステージではCOSMIC CARBON SLを全面トレッドパターン付きのパリ〜ルーベ用タイヤと組み合わせた上で使用していた。TTの場合フロントは5スポークのIO(イオ)、リアのディスクホイールはCOMETE ROADだ。
ハンドルやステム、シートポスト類はセラミックスピードと同じくファクターと同傘下にあるブラックインクだが、TTバイク用エアロハンドル一式はアメリカ、コロラドにあるトライアスロンブランド&フィッティング集団「51 SPEEDSHOP」の製品だ。なお第20ステージの個人タイムトライアルにおいて、バルデは使用したのはSLiCKではなくONE。ハンドルをTT用に組み替え、ホイールを交換した上で使用した。
photo:Makoto.AYANO
text:So.Isobe
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