独立系として創業し、現在はスラムの電子デバイスブランドとして製品開発を行うクォーク。メインプロダクトであるパワーメーターの他にも様々なデバイスを開発しており、今回はタイヤの空気圧をリアルタイムで管理できるセンサー「TYREWIZ」をリリースした。



クォーク TYREWIZクォーク TYREWIZ (c)インターマックス
TYREWIZ(タイヤウィズ)は、延長バルブのようにバルブとコアの間に挟んで使用する空気圧センサー。サイクルコンピューターとスマートフォンと連携することができ、走行中もリアルタイムで空気圧をチェック、記録してくれるデバイスだ。0.1PSI単位で計測ができ、精度は±2%。

ライダーの体重とバイク重量、タイヤサイズに応じて適正空気圧をレコメンドしてくれる専用スマホアプリも用意される。空気入れの際にアプリを使用すると、グラフィックで適正空気圧かどうかを知らせてくれるという機能が備えられている。

スマホでも空気圧を管理できるスマホでも空気圧を管理できる (c)インターマックス
また、アプリ上で自分好みの空気圧を設定しておくと、ライド中に何らかの原因によって空気圧がその範囲外に変化した際にサイコン上でもアラートで教えてくれるという便利な機能も搭載されている。センサー側でもLEDによって適正空気圧内に収まっているかどうかを教えてくれるという。出先でスローパンクチャーに見舞われた際などいち早く気がつくことができそうだ。

走行中の空気圧を管理できることのメリットは、スムーズな路面を走るロードよりも、砂利や岩場など振動や衝撃を受けるオフロード系バイクのほうが大きく受けられるだろう。例えば、舗装路のアプローチは高圧で、未舗装路への入り口で空気圧を落として…といった使い方も数値でしっかりと管理しやすくなる。

クォーク TYREWIZクォーク TYREWIZ (c)インターマックス
MTBからロードまで様々な車種にマッチするデザインとなっているMTBからロードまで様々な車種にマッチするデザインとなっている (c)インターマックス
もちろんレース時に空気圧管理によって得られるアドバンテージは大きい。0.1bar単位で空気圧を追い込んでいき、転がりの軽さとトラクションの高さのバランスを整える作業を記録として残すことで、得られるものは多そうだ。また、気圧の変化が生まれるほど標高差があるMTB XCMなどでも、レースデータを蓄積しておくことで、狙った区間でトラクションを発揮できる空気圧に設定することもできるだろう。

ハードウェアはMTB、ロードどちらにもマッチするデザインで開発しており、IPX7の防塵/防水性能を獲得している。重量は1つで10gと軽量に仕上げられている。バッテリーはボタン電池のCR1632で、ランタイムは約300時間とロングライフを実現。販売はセンサー2つと、バルブコア外し工具が付属する。価格は34,000円(税抜)。アプリは無料だ。




クォーク TYREWIZ
重量:10g(1つあたり)
無線規格:Bluetooth Low Energy、ANT+、NFC
アプリ:Android、iOS
バッテリー:CR1632
最小計測単位:0.1PSI
誤差:±2%
防塵/防水性能:IPX7
パッケージ内容:センサー2つ、バルブコア外し工具
価格:34,000円(税抜)


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