2018/06/06(水) - 11:37
連続する5つのカテゴリー山岳で絞られた80名による集団スプリント。混戦を抜け出したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が勝利を飾り、残り1kmで落車したミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)は救済措置を受けながらもボーナスタイムにより首位を失った。
ロワール川を渡るプロトン photo:CorVos
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018第2ステージ photo:A.S.O.クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージは、前日と同様に「平坦ステージでありながらカテゴリー山岳が連続するコース」。181kmコースの中盤から3級、3級、4級、3級、3級というカテゴリー山岳が登場する。獲得標高差2,300mコースの最後に登場する3級山岳フュ・ダヴナ(全長3.8km/平均6%)からフィニッシュまでは下りと平坦路合わせて29kmある。
別府史之(トレック・セガフレード)のトレーニングエリアを走るこの日は、0km地点で飛び出したニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)、ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)、フレデリック・バカールト(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)の4名が最大6分半のリードをもって逃げる展開に。雨によって濡れた丘陵コースでヴィタルコンセプトが集団牽引を担った。
やがて山岳エリアに入るとバーレーン・メリダとロット・スーダルも集団牽引に参加した。逃げグループとのタイム差が2分まで縮まった状態で、最後の3級山岳フュ・ダヴナの登坂が始まる。ここでロット・スーダルがペースアップを図ると、この日がステージ優勝のラストチャンスであるブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト)らが脱落。登りで30秒を失ったコカールはチームメイトの力を借りて懸命に前を追ったが、集団復帰は叶わずにステージ優勝争いには絡めなかった。
この3級山岳フュ・ダヴナでメイン集団からはアントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ)とヘスス・エラーダ(スペイン、コフィディス)が抜け出し、1分前を走る逃げグループを追いかけながら頂上をクリア。雨はストップしたものの、まだ半分ウェットかつテクニカルコーナーが連続、踏む場所も多い下り区間が始まる。チームスカイが危険回避のために集団先頭に上がったが、逃げを捕まえる意思はなかった。
ニバリのために集団前方で位置取りする新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:CorVos
序盤から逃げるアントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)ら photo:CorVos
メイン集団のペースアップを図るロット・スーダル photo:CorVos
3級山岳フュ・ダヴナでカウンターアタックを仕掛けるアントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ)とヘスス・エラーダ(スペイン、コフィディス) photo:CorVos
下り区間でギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール)とジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)が飛び出すシーンも見られたが、ステージ2連勝を狙うミッチェルトン・スコットの牽引によって先に飛び出していたトルホークとエラーダもろとも吸収。先頭ではスタルノフが独走に持ち込み、ワインの一大産地ボジョレーの丘を30秒前後のリードで逃げ続ける。
ミッチェルトン・スコットが牽引するメイン集団に対して15秒のリードで残り3kmサインを通過したスタルノフだったが、ロット・スーダルも牽引に加わる約80名のメイン集団によって残り1kmアーチを切ってすぐに吸収。勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
激しいポジション争いが繰り広げられる中、残り1.5km地点のラウンドアバウトでマイヨジョーヌが転倒した。初日のゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)の落車に続いてミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が単独で落車。残り3km以内の落車だったため救済措置で総合タイムを失わずに済んだが、クウィアトコウスキーはこの落車でマイヨジョーヌを失うことになる。
先頭では、幅に広い最終ストレートでいくつものラインからスプリントが始まる。オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール)やエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)らが好位置からスプリントに持ち込んだものの、その間をうまくすり抜ける形でパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が先頭に出た。
独走で逃げ続けるニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ) photo:CorVos
混戦のスプリントを制したパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
落車負傷したミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:CorVos
混戦スプリントを制した24歳のアッカーマンがツール・ド・ロマンディ最終ステージに続く今シーズン2勝目。1年前のドーフィネでアッカーマンはトップ10フィニッシュを3回繰り返していた。前日のステージ3位からステップアップしたアッカーマンは「昨日は早めに前に出てしまうミスを冒したので今日は後ろからスプリントに挑んだ。スピードに乗った状態からさらに加速する完璧なスプリントだった。最後の長くて厳しい3級山岳を乗り切って勝負に残れたことを嬉しく思う」とコメント。アッカーマンは若干の登り基調の最終ストレートを最高スピード67.3km/hで駆け抜けている。残り300mを20秒間にわたって平均1,231W、最大1,481Wを出力して勝利した。
ステージ2連勝を逃したものの、ステージ3位に入ってボーナスタイム4秒を獲得したダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)が首位を奪取。第2ステージを終えてクウィアトコウスキーに2秒差、モスコンに5秒差をつけてマイヨジョーヌを着ることに。「チームは逃げ吸収のために力を使い、最後は自分一人でポジションを渡り歩きながらスプリントした。もちろんステージ優勝狙いだったけど、ボーナスタイムでマイヨジョーヌが回ってきたのは大きな特典だ」と総合リーダーは語る。翌日は35kmのチームタイムトライアルが設定されている。
落車したクウィアトコウスキーは左肩から背中にかけて擦過傷と打撲を負った状態でフィニッシュした。「ラウンドアバウトの進入スピードが速すぎて、気づけば地面に叩きつけられていた。少し肌を失ったけど身体は問題無いと思う。骨折もないし、レースを継続できる。明日のタイムトライアルで痛みが出ないことを願っている」とクウィアトコウスキーは語っている。
ポジション取りやボトル運びなど、アシストとして奔走している新城幸也(バーレーン・メリダ)は最後の3級山岳フュ・ダヴナで脱落し、先頭から5分遅れでフィニッシュしている。「最後の山岳を前に集団から遅れてしまった。もう一仕事したかったのだが…今日はそんな日だった。明日はチームタイムトライアル。ロードレースと違い自分の順番は必ず巡ってくるので、常に全力で休むところがない。とても追い込まれることになると思うが、チームの力になれるよう頑張ります(TEAMユキヤ通信より)」。
シーズン2勝目を飾ったパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
マイヨジョーヌを獲得したダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) photo:CorVos
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別府史之(トレック・セガフレード)のトレーニングエリアを走るこの日は、0km地点で飛び出したニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)、ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)、フレデリック・バカールト(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)の4名が最大6分半のリードをもって逃げる展開に。雨によって濡れた丘陵コースでヴィタルコンセプトが集団牽引を担った。
やがて山岳エリアに入るとバーレーン・メリダとロット・スーダルも集団牽引に参加した。逃げグループとのタイム差が2分まで縮まった状態で、最後の3級山岳フュ・ダヴナの登坂が始まる。ここでロット・スーダルがペースアップを図ると、この日がステージ優勝のラストチャンスであるブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト)らが脱落。登りで30秒を失ったコカールはチームメイトの力を借りて懸命に前を追ったが、集団復帰は叶わずにステージ優勝争いには絡めなかった。
この3級山岳フュ・ダヴナでメイン集団からはアントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ)とヘスス・エラーダ(スペイン、コフィディス)が抜け出し、1分前を走る逃げグループを追いかけながら頂上をクリア。雨はストップしたものの、まだ半分ウェットかつテクニカルコーナーが連続、踏む場所も多い下り区間が始まる。チームスカイが危険回避のために集団先頭に上がったが、逃げを捕まえる意思はなかった。
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下り区間でギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール)とジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)が飛び出すシーンも見られたが、ステージ2連勝を狙うミッチェルトン・スコットの牽引によって先に飛び出していたトルホークとエラーダもろとも吸収。先頭ではスタルノフが独走に持ち込み、ワインの一大産地ボジョレーの丘を30秒前後のリードで逃げ続ける。
ミッチェルトン・スコットが牽引するメイン集団に対して15秒のリードで残り3kmサインを通過したスタルノフだったが、ロット・スーダルも牽引に加わる約80名のメイン集団によって残り1kmアーチを切ってすぐに吸収。勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
激しいポジション争いが繰り広げられる中、残り1.5km地点のラウンドアバウトでマイヨジョーヌが転倒した。初日のゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)の落車に続いてミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が単独で落車。残り3km以内の落車だったため救済措置で総合タイムを失わずに済んだが、クウィアトコウスキーはこの落車でマイヨジョーヌを失うことになる。
先頭では、幅に広い最終ストレートでいくつものラインからスプリントが始まる。オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール)やエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)らが好位置からスプリントに持ち込んだものの、その間をうまくすり抜ける形でパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が先頭に出た。
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混戦スプリントを制した24歳のアッカーマンがツール・ド・ロマンディ最終ステージに続く今シーズン2勝目。1年前のドーフィネでアッカーマンはトップ10フィニッシュを3回繰り返していた。前日のステージ3位からステップアップしたアッカーマンは「昨日は早めに前に出てしまうミスを冒したので今日は後ろからスプリントに挑んだ。スピードに乗った状態からさらに加速する完璧なスプリントだった。最後の長くて厳しい3級山岳を乗り切って勝負に残れたことを嬉しく思う」とコメント。アッカーマンは若干の登り基調の最終ストレートを最高スピード67.3km/hで駆け抜けている。残り300mを20秒間にわたって平均1,231W、最大1,481Wを出力して勝利した。
ステージ2連勝を逃したものの、ステージ3位に入ってボーナスタイム4秒を獲得したダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)が首位を奪取。第2ステージを終えてクウィアトコウスキーに2秒差、モスコンに5秒差をつけてマイヨジョーヌを着ることに。「チームは逃げ吸収のために力を使い、最後は自分一人でポジションを渡り歩きながらスプリントした。もちろんステージ優勝狙いだったけど、ボーナスタイムでマイヨジョーヌが回ってきたのは大きな特典だ」と総合リーダーは語る。翌日は35kmのチームタイムトライアルが設定されている。
落車したクウィアトコウスキーは左肩から背中にかけて擦過傷と打撲を負った状態でフィニッシュした。「ラウンドアバウトの進入スピードが速すぎて、気づけば地面に叩きつけられていた。少し肌を失ったけど身体は問題無いと思う。骨折もないし、レースを継続できる。明日のタイムトライアルで痛みが出ないことを願っている」とクウィアトコウスキーは語っている。
ポジション取りやボトル運びなど、アシストとして奔走している新城幸也(バーレーン・メリダ)は最後の3級山岳フュ・ダヴナで脱落し、先頭から5分遅れでフィニッシュしている。「最後の山岳を前に集団から遅れてしまった。もう一仕事したかったのだが…今日はそんな日だった。明日はチームタイムトライアル。ロードレースと違い自分の順番は必ず巡ってくるので、常に全力で休むところがない。とても追い込まれることになると思うが、チームの力になれるよう頑張ります(TEAMユキヤ通信より)」。
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クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018第2ステージ結果
1位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:19:57 |
2位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
3位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール) | |
5位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | |
6位 | ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス) | |
7位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール) | |
8位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | |
9位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | |
10位 | ロメン・アルディ(フランス、フォルトゥネオ・サムシック) | |
116位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | 0:05:22 |
個人総合成績
1位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | 8:51:46 |
2位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 0:00:02 |
3位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | 0:00:05 |
4位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | 0:00:09 |
5位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:10 |
6位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:11 |
7位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) | |
8位 | ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) | 0:00:13 |
9位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | 0:00:14 |
10位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:00:17 |
ポイント賞
1位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | 45pts |
2位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 45pts |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 31pts |
山岳賞
1位 | ブリース・フェイユ(フランス、フォルトゥネオ・サムシック) | 9pts |
2位 | ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・サムシック) | 9pts |
3位 | ニコラ・エデ(フランス、コフィディス) | 8pts |
ヤングライダー賞
1位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | 8:51:51 |
2位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:12 |
3位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:00:17 |
チーム総合成績
1位 | チームスカイ | 26:35:36 |
2位 | ロット・スーダル | 0:00:17 |
3位 | BMCレーシング | 0:00:19 |
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
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