2010/02/21(日) - 08:01
見ての通り特異な形状をもつISMサドル。ISMとは、“Ideal Saddle Modification”の略称からつけられたブランド名で、スイマーであり熱心なサイクリストであるスティーブ・トールが立ち上げた会社だ。
ISMサドルシリーズの主なフォルム
ISMの始まりは、1997年のある冬の日、トール氏が妻とサイクリングしていた際に思いついた。
これまでには無い、全く異なるサドルのデザインスケッチを描いたトール氏。そのサドルとは、従来のサドルの不快感を軽減、または全く無くすことの出来るデザインで、1999年にトール氏はパテントを取得した。近年のトール氏の努力により、自転車業界の人々からISMのサドルは大きな注目を浴びはじめている。
ISMサドルの効果は、それを使用するアスリート達の結果として現れてきている。2008年アイアンマントライアスロン11勝、オリンピックの銀メダル2個、WDC、LFTS総合優勝、そして年齢別のカテゴリーでも数え切れない勝利を挙げている。
ISMサドルは、プロ、アマチュアともに自転車に乗る際の苦痛を無くしてくれる。サドルに固定的に座るタイムトライアルの分野での効果が顕著だが、2010年はロードレースでの活躍にも期待できるという。
血流量低下ゼロ。大学の実験で実証されたISMサドルの効能
2006年にドイツ・ハンブルグ大学にて泌尿器科のフランク・ゾマー博士がISM ADAMOサドルのテストを行ったところ、血流量の低下がほぼ見られなかったという結果が出ている。
ゾマー博士は自転車のサドルが原因で起こる動脈閉鎖等の障害のエキスパートとして知られており、このサドルの実験は通常、被験者が15分間自転車に乗り、血流量の測定を行う。
ISMのサドルの場合、テストは12分で切り上げられた。なぜなら、このサドルは会陰部の血流量が100%のまま変化が見られなかったため、それ以上テストする必要が無いと判断されたからだった。
サドルによってはテスト開始から1分以内に血流量が5%まで下がる物もある。ISMサドルのみせたテスト結果は、自転車のサドルではほぼ皆無に近い数字だった。従来のサドルと比べ、血流量の低下によるしびれや、勃起不全等の障害が起りにくいサドルがISMなのだ。
尚、ISMサドルの効能の報告については次のウェブサイトで原文が読める(http://www.ismseat.com/medical.htm)
インプレッション
「痛みから開放してくれたサドル」 西内洋行(トライアスリート/teamTBB)
ISMサドルは先が2つに分かれており、一見するだけで異様に見える。
しかし、座ったときの快適性は、数多くのサドルを乗った中でも一番良かった。特に、前乗りにしたときにこの良さが分かる。
サドルの前方に乗ると、より体重が股間にかかるため、サドルが合わないと痛みが強い。 これは、先端まで完全に2つに割れていて、真ん中に乗っているときはもちろん、この前乗りでも尿道を圧迫しない。
また、分かれている2つのレールが太く、ソフトということも、痛みの軽減に繋がっていると思う。
今までロングのトライアスロン大会後は必ずと言っていいほど、尿道が切れていたのだが、このサドルに替えてからそれが1度も起こらなくなった。
通常のサドルでは、尿道の痛みを軽減させるために、どちらか一方に尻を偏ってずらして乗っていたのだが、ISMはそれをする必要が無く、両側に均等に体重をかけることができる。筋肉のバランスもかなり良くなった。
重量は軽量サドルの部類には入らないが、かといって重すぎるということでもない。
痛みを我慢して超軽量サドルを使用するくらいなら、しっかりと座って思い切りペダリングに集中できるほうがいいであろう。
現在私はteamTBBという海外のチームに所属している。我がチームに、ISMがサドルサポートをしているが、使用条件は選手の自由選択なのに、半数以上の選手がこのISMを選んでいる。その事からも、いかにISMの評価が高いかが分かる。
ISMサドル 製品ラインナップ
ADAMO Racing
245×130㎜ Ti 290g
黒/灰/白/赤/青/黄/ピンク \23,100
チタンレール採用の最上級モデル。軽さと快適性のバランスを極めたモデル
ADAMO Road
245×135㎜ CrMo 310g
黒/青/赤/白 ¥16,800
軽量快適の上級モデル
ADAMO Typhoon
245×145㎜ SS 360g 黒 ¥14,175
非常に心地よい表皮と安定性を実現したエントリースポーツモデル
ADAMO Peloton
255×135㎜ CrMo 320g 黒/青/赤/白 ¥16,800
使用するシーンを選ばないロード向けモデル
ADAMO Peak
255×135㎜ CrMo 320g 黒/白 ¥16,800
MTBやクロスカントリー向けパッドとベースを調整したモデル
ADAMO Century
255×145㎜ SS 340g 黒 ¥14,700
街乗りからセンチュリーランなどシーンを選ばないスタンダードモデル
ISM SPORT
175×165㎜ SS 440g 黒 ¥9,975
クロスバイクやトレッキング、シティユースに最適
ISM TOURING
175×195㎜ SS 470g 黒 ¥8,820
街乗りにも最上の快適性を。通勤通学にも最適
オフィシャルサイトにはISMサドルのセッティング方法を解説するセットアップ ビデオが紹介されている。
尚カラーバリエーションや細部の形状はフォトギャラリーで確認して欲しい。
ISMサドルシリーズの主なフォルム
ISMの始まりは、1997年のある冬の日、トール氏が妻とサイクリングしていた際に思いついた。
これまでには無い、全く異なるサドルのデザインスケッチを描いたトール氏。そのサドルとは、従来のサドルの不快感を軽減、または全く無くすことの出来るデザインで、1999年にトール氏はパテントを取得した。近年のトール氏の努力により、自転車業界の人々からISMのサドルは大きな注目を浴びはじめている。
ISMサドルの効果は、それを使用するアスリート達の結果として現れてきている。2008年アイアンマントライアスロン11勝、オリンピックの銀メダル2個、WDC、LFTS総合優勝、そして年齢別のカテゴリーでも数え切れない勝利を挙げている。
ISMサドルは、プロ、アマチュアともに自転車に乗る際の苦痛を無くしてくれる。サドルに固定的に座るタイムトライアルの分野での効果が顕著だが、2010年はロードレースでの活躍にも期待できるという。
血流量低下ゼロ。大学の実験で実証されたISMサドルの効能
2006年にドイツ・ハンブルグ大学にて泌尿器科のフランク・ゾマー博士がISM ADAMOサドルのテストを行ったところ、血流量の低下がほぼ見られなかったという結果が出ている。
ゾマー博士は自転車のサドルが原因で起こる動脈閉鎖等の障害のエキスパートとして知られており、このサドルの実験は通常、被験者が15分間自転車に乗り、血流量の測定を行う。
ISMのサドルの場合、テストは12分で切り上げられた。なぜなら、このサドルは会陰部の血流量が100%のまま変化が見られなかったため、それ以上テストする必要が無いと判断されたからだった。
サドルによってはテスト開始から1分以内に血流量が5%まで下がる物もある。ISMサドルのみせたテスト結果は、自転車のサドルではほぼ皆無に近い数字だった。従来のサドルと比べ、血流量の低下によるしびれや、勃起不全等の障害が起りにくいサドルがISMなのだ。
尚、ISMサドルの効能の報告については次のウェブサイトで原文が読める(http://www.ismseat.com/medical.htm)
インプレッション
「痛みから開放してくれたサドル」 西内洋行(トライアスリート/teamTBB)
ISMサドルは先が2つに分かれており、一見するだけで異様に見える。
しかし、座ったときの快適性は、数多くのサドルを乗った中でも一番良かった。特に、前乗りにしたときにこの良さが分かる。
サドルの前方に乗ると、より体重が股間にかかるため、サドルが合わないと痛みが強い。 これは、先端まで完全に2つに割れていて、真ん中に乗っているときはもちろん、この前乗りでも尿道を圧迫しない。
また、分かれている2つのレールが太く、ソフトということも、痛みの軽減に繋がっていると思う。
今までロングのトライアスロン大会後は必ずと言っていいほど、尿道が切れていたのだが、このサドルに替えてからそれが1度も起こらなくなった。
通常のサドルでは、尿道の痛みを軽減させるために、どちらか一方に尻を偏ってずらして乗っていたのだが、ISMはそれをする必要が無く、両側に均等に体重をかけることができる。筋肉のバランスもかなり良くなった。
重量は軽量サドルの部類には入らないが、かといって重すぎるということでもない。
痛みを我慢して超軽量サドルを使用するくらいなら、しっかりと座って思い切りペダリングに集中できるほうがいいであろう。
現在私はteamTBBという海外のチームに所属している。我がチームに、ISMがサドルサポートをしているが、使用条件は選手の自由選択なのに、半数以上の選手がこのISMを選んでいる。その事からも、いかにISMの評価が高いかが分かる。
ISMサドル 製品ラインナップ
ADAMO Racing
245×130㎜ Ti 290g
黒/灰/白/赤/青/黄/ピンク \23,100
チタンレール採用の最上級モデル。軽さと快適性のバランスを極めたモデル
ADAMO Road
245×135㎜ CrMo 310g
黒/青/赤/白 ¥16,800
軽量快適の上級モデル
ADAMO Typhoon
245×145㎜ SS 360g 黒 ¥14,175
非常に心地よい表皮と安定性を実現したエントリースポーツモデル
ADAMO Peloton
255×135㎜ CrMo 320g 黒/青/赤/白 ¥16,800
使用するシーンを選ばないロード向けモデル
ADAMO Peak
255×135㎜ CrMo 320g 黒/白 ¥16,800
MTBやクロスカントリー向けパッドとベースを調整したモデル
ADAMO Century
255×145㎜ SS 340g 黒 ¥14,700
街乗りからセンチュリーランなどシーンを選ばないスタンダードモデル
ISM SPORT
175×165㎜ SS 440g 黒 ¥9,975
クロスバイクやトレッキング、シティユースに最適
ISM TOURING
175×195㎜ SS 470g 黒 ¥8,820
街乗りにも最上の快適性を。通勤通学にも最適
オフィシャルサイトにはISMサドルのセッティング方法を解説するセットアップ ビデオが紹介されている。
尚カラーバリエーションや細部の形状はフォトギャラリーで確認して欲しい。
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