別府史之(トレック・セガフレード)と小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)も出場したツール・ド・フィヨルド(UCI2.HC)で、ステージ1勝を挙げた37歳のミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット)が総合優勝も収めた。
別府史之らトレック・セガフレードの選手たち (c)www.tourdesfjords.no
小林海がメンバー入りしたNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ (c)www.tourdesfjords.no
5月22日から24日の3日間で開催されたツール・ド・フィヨルド(UCI2.HC)は、その名の通りノルウェーを代表する氷河による浸食作用によって生まれた海岸線を駆け巡るステージレース。昨年までは5ステージ開催だったものの、今年は閉幕直後に同じくノルウェーで開催されるハンマーシリーズ・スタヴァンゲルと組み合わせた1週間の複合イベントとして装いを新ためている。
「最も美しいロケーション」を売りにするツール・ド・フィヨルドには、9つのUCIワールドチームの他、NIPPOヴィーニファンティーニなど8つのUCIプロコンチネンタル勢も参加。コースは大まかに最初の2日間が集団スプリント、最終日が短い登坂フィニッシュと予定されているため、パンチャーや登坂力のあるスプリンターに総合優勝のチャンスがある。日本人選手としては別府史之(トレック・セガフレード)と小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)の二人がスタートラインに並んだ。
美しい海岸線が特徴のツール・ド・フィヨルド (c)www.tourdesfjords.no
小さな港町を通過していく (c)www.tourdesfjords.no
開幕2日間は予想通りスプリントに持ち込まれ、初日はファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップフロアーズ)が、2日目は最終盤までアタックが続くサバイバルな展開から、37歳のミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット)が約40名の集団スプリントを制して勝利。これによってヤコブセンとアルバジーニが総合同タイムで並んだ状態で最終日を迎えることとなる。
迎えた3日目は、標高200mほどの登坂が連続し、残り5kmを切って登坂距離500m/平均勾配5.2%の登坂、最後は登坂距離800m/平均勾配6%/最大勾配9%の登坂を登りきるパンチャー向けレイアウト。アルバジーニを従えたミッチェルトン・スコットが最終盤に逃げを飲み込み、頻発するアタックを潰しつつゴールラインへ。いち早くスプリントを始めた21歳のビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)が圧倒的な爆発力でプロ初勝利を飾り、2位に続いたアルバジーニがボーナスタイムを得て6秒差の総合優勝を達成した。
第1ステージ 集団スプリントを制したファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップフロアーズ) (c)www.tourdesfjords.no
第2ステージ ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット)が優勝 (c)www.tourdesfjords.no
第3ステージ ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)が登りスプリントを制す (c)www.tourdesfjords.no
未だ衰えない爆発力で昨年9月以来の勝利を挙げたアルバジーニは「全力で僕をアシストしてくれたチームに感謝を。すごく僅差の戦いで総合優勝できて本当に嬉しい。一度調子を落としていていたけれどまだまだ戦えることを示すことができてよかったよ」と喜びを語っている。
フィヨルドに参戦したチームの多くは、あまりメンバーを入れ替えることなく本日から開幕するハンマーシリーズ・スタヴァンゲルに連続出場する。今回活躍したアルバジーニをはじめ、小林と別府も同じく参加予定だ。
総合優勝を達成したミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット) (c)www.tourdesfjords.no


5月22日から24日の3日間で開催されたツール・ド・フィヨルド(UCI2.HC)は、その名の通りノルウェーを代表する氷河による浸食作用によって生まれた海岸線を駆け巡るステージレース。昨年までは5ステージ開催だったものの、今年は閉幕直後に同じくノルウェーで開催されるハンマーシリーズ・スタヴァンゲルと組み合わせた1週間の複合イベントとして装いを新ためている。
「最も美しいロケーション」を売りにするツール・ド・フィヨルドには、9つのUCIワールドチームの他、NIPPOヴィーニファンティーニなど8つのUCIプロコンチネンタル勢も参加。コースは大まかに最初の2日間が集団スプリント、最終日が短い登坂フィニッシュと予定されているため、パンチャーや登坂力のあるスプリンターに総合優勝のチャンスがある。日本人選手としては別府史之(トレック・セガフレード)と小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)の二人がスタートラインに並んだ。


開幕2日間は予想通りスプリントに持ち込まれ、初日はファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップフロアーズ)が、2日目は最終盤までアタックが続くサバイバルな展開から、37歳のミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット)が約40名の集団スプリントを制して勝利。これによってヤコブセンとアルバジーニが総合同タイムで並んだ状態で最終日を迎えることとなる。
迎えた3日目は、標高200mほどの登坂が連続し、残り5kmを切って登坂距離500m/平均勾配5.2%の登坂、最後は登坂距離800m/平均勾配6%/最大勾配9%の登坂を登りきるパンチャー向けレイアウト。アルバジーニを従えたミッチェルトン・スコットが最終盤に逃げを飲み込み、頻発するアタックを潰しつつゴールラインへ。いち早くスプリントを始めた21歳のビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)が圧倒的な爆発力でプロ初勝利を飾り、2位に続いたアルバジーニがボーナスタイムを得て6秒差の総合優勝を達成した。



未だ衰えない爆発力で昨年9月以来の勝利を挙げたアルバジーニは「全力で僕をアシストしてくれたチームに感謝を。すごく僅差の戦いで総合優勝できて本当に嬉しい。一度調子を落としていていたけれどまだまだ戦えることを示すことができてよかったよ」と喜びを語っている。
フィヨルドに参戦したチームの多くは、あまりメンバーを入れ替えることなく本日から開幕するハンマーシリーズ・スタヴァンゲルに連続出場する。今回活躍したアルバジーニをはじめ、小林と別府も同じく参加予定だ。

第1ステージ(リンデスネス〜グリムスタ:191km)結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップフロアーズ) | 4h22’32” |
2位 | モレノ・ホフランド(オランダ、ロット・スーダル) | |
3位 | ティモ・ローセン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
4位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ロットNLユンボ) | |
5位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) |
第2ステージ(リーセール〜クリスチャンサン:188km)結果
1位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット) | 4h33’02” |
2位 | ピム・リヒハルト(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ) | |
3位 | クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ) | |
4位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
5位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ロットNLユンボ) |
第3ステージ(ファールスン〜エーゲルスン:183km)結果
1位 | ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) | 4h36'43" |
2位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
4位 | ピム・リヒハルト(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ) | |
5位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ロットNLユンボ) | +03" |
個人総合成績
1位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット) | 13h32’01” |
2位 | ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) | +06” |
3位 | ピム・リヒハルト(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ) | +10” |
4位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | +12” |
5位 | ミヒャエル・ゴグル(オーストリア、トレック・セガフレード) | +14” |
text:So.Isobe
photo:www.tourdesfjords.no/Szymon Gruchalski
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