2018/05/15(火) - 10:32
国内ロードトップカテゴリー、Jプロツアーを走るトップ選手たちのバイクを紹介する第1弾。今回は勝利を量産している宇都宮ブリッツェンを始め、キナンサイクリングチーム、リオモ・ベルマーレ、ヴィクトワール広島、そしてホンダ栃木の5チームを紹介します。
宇都宮ブリッツェン
メリダ SCULTURA TEAM-E、REACTO TEAM-E
チーム創設10周年を迎え、チームキットの装いも新たに再出発した宇都宮ブリッツェンは、今年もメリダの軽量オールラウンダーのSCULTURA(スクルトゥーラ)とエアロロードのREACTO(リアクト)をレースによって乗り分ける。両モデル共にモデルチェンジを経ており、SCULTURAはモデルチェンジによってリアブレーキ位置がBB下からシートステーへ移っていることが見た目上の変化。昨年は黒基調のフレームだったが、2018シーズンはダークブルーとレッド、ゴールドのバーレーン・メリダカラーに切り替わった。
搭載されるコンポーネント、パーツ類は共に昨年から変化無し。全選手がパイオニアのペダリングモニターを装着したデュラエースR9150系Di2を使用しており、ホイールも同C40もしくはC60、場合によってはより軽量な9000系C24を組み合わせる。
タイヤはパナレーサーで、RACE A EVO3をメインに、プロ供給専用のテストモデルも併用する。昨年使われていたものとロゴが異なるため、様々なパターンをテストしているものと思われる。他にクリンチャーを使う選手も存在する。ハンドルやステムはイーストンで、増田成幸はエアロハンドルのEC90 AEROを愛用する一人。新型REACTOはヴィジョンのMetron 5Dハンドルを前提に設計されているが、スポンサーの関係上使用されていない。
その他サドルはプロロゴで、ボトルケージはメリダ製。阿部嵩之は練習でディスクブレーキモデルのSCULTURAを愛用しているとのこと。
キナンサイクリングチーム
ヨネックス CARBONEX HR
アジアのレースを主戦場としつつ、Jプロツアーにも参戦するキナンサイクリングチーム。今年も機材はグリーンとブルーの塗り分け鮮やかなヨネックスのCARBONEX HRで変更無し。新潟県長岡市で製造され、プロレーサー向けに剛性を強化したCARBONEX HRをメンバー全員が使用中だ。
コンポーネントはカンパニョーロのCHORUSで、カンパ使用は国内トップチーム中で唯一の存在だ。フルクラムSPEEDシリーズの55Tと40Tをコースに合わせて使い分け、場合によってアルミクリンチャーのRACING ZEROを使う選手も存在する。
IRCと密接に関わるため、チューブラーホイールには同社が長く開発を行い、先日数量限定で一般発売も行われた「Formula PRO RACE TEAM チューブラー」が組み合わせられる。雨のレースや練習では先述したRACING ZEROにグリップ力を強化したASPITE PRO WETをセットして使う場合も多いという。
ハンドル周りやシートポスト、サドルは全てフィジークで統一され、移動時も含めた耐久性を考慮してアルミ製のR3シリーズで統一。その他ペダルはルック、ボトルケージはエリート。シリコンシートポストリングを装着しているのも興味深い。
リオモ・ベルマーレ
BH ULTRALIGHT
宮澤崇史監督が采配をとり、選手一人一人の活躍によって報奨金が与えられるヨーロッパ式評価軸を導入するリオモ・ベルマーレは、今年機材をスイッチしたチームの一つ。スウィフトカーボンからBHに乗り換え、メンバー全員が軽量モデルのULTRALIGHTを使用する。
チームは昨年コンポーネントにシマノ105を使用していたが、「練習やレースも含めてハードな使い方をするので、105だと1年持たずに不具合が出てしまうことが分かった(宮澤監督)」ため、アルテグラにグレードアップ。クライマーの才田直人はSRMのカーボンクランクにオーシンメトリックの楕円チェーンリングを組み合わせている。
メインスポンサーであるLEOMO社が手がけるウェアラブルIoTデバイス「TYPE-R」をメンバー全員が使用し、より深いデータ分析に役立てていることが大きな特徴。ホイールはマヴィックで、コスミックカーボンやキシリウムプロカーボンを使う。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION(25mm)、サドルはセラSMP。ステムにトムソンを使っているのも特徴的なポイントだ。
ヴィクトワール広島
リドレー NOAH SL、HELIUM X、FENIX SL
中国地方唯一の地域密着プロチームとして活動するヴィクトワール広島は、今年トンプソンからリドレーに機材変更。リドレーやファストフォワード、スピードプレイなどの国内販売代理店を務めるジェイピースポーツグループがサポート開始しているため、それらブランド製品をトータルパッケージで使う。
バイクはエアロロードのNOAH SLのほか、軽量モデルのHELIUM X、そしてエンデュランスモデルのFENIX SLなど選手の好みで使用中。ホイールはコースプロフィールに合わせて30mmハイトのF3R、45mmハイトのF4R、60mmハイトのF6Rを使い分け、パナレーサーのタイヤ各種をセットする。
写真のNOAH SLはタイムトライアルを得意とする中川智のバイク。ツール・ド・フランスでの使用実績もあるトライリグのOmega XブレーキやSRMのクランクが目を引く。F4Rホイールに組み合わせられていたのはパナレーサーの超軽量タイヤ、GILLARだ。
ホンダ栃木
コーダーブルーム FARNA ULTIMATE
宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンに続く栃木第3のJプロツアーチームとして活動するホンダ栃木は今年もコーダーブルームのサポートを受ける。フラッグシップモデルのFARNA ULTIMATEがメインバイクで、FARNA SLも使用する。バイクはチームカラーにペイントされ、チェーンステーにはHONDAとワコーズのロゴ、フロントフォーク内側にはウエイブニャンの姿も。その他のパーツは選手個人に任せられているという。
text:So.Isobe
宇都宮ブリッツェン
メリダ SCULTURA TEAM-E、REACTO TEAM-E
チーム創設10周年を迎え、チームキットの装いも新たに再出発した宇都宮ブリッツェンは、今年もメリダの軽量オールラウンダーのSCULTURA(スクルトゥーラ)とエアロロードのREACTO(リアクト)をレースによって乗り分ける。両モデル共にモデルチェンジを経ており、SCULTURAはモデルチェンジによってリアブレーキ位置がBB下からシートステーへ移っていることが見た目上の変化。昨年は黒基調のフレームだったが、2018シーズンはダークブルーとレッド、ゴールドのバーレーン・メリダカラーに切り替わった。
搭載されるコンポーネント、パーツ類は共に昨年から変化無し。全選手がパイオニアのペダリングモニターを装着したデュラエースR9150系Di2を使用しており、ホイールも同C40もしくはC60、場合によってはより軽量な9000系C24を組み合わせる。
タイヤはパナレーサーで、RACE A EVO3をメインに、プロ供給専用のテストモデルも併用する。昨年使われていたものとロゴが異なるため、様々なパターンをテストしているものと思われる。他にクリンチャーを使う選手も存在する。ハンドルやステムはイーストンで、増田成幸はエアロハンドルのEC90 AEROを愛用する一人。新型REACTOはヴィジョンのMetron 5Dハンドルを前提に設計されているが、スポンサーの関係上使用されていない。
その他サドルはプロロゴで、ボトルケージはメリダ製。阿部嵩之は練習でディスクブレーキモデルのSCULTURAを愛用しているとのこと。
キナンサイクリングチーム
ヨネックス CARBONEX HR
アジアのレースを主戦場としつつ、Jプロツアーにも参戦するキナンサイクリングチーム。今年も機材はグリーンとブルーの塗り分け鮮やかなヨネックスのCARBONEX HRで変更無し。新潟県長岡市で製造され、プロレーサー向けに剛性を強化したCARBONEX HRをメンバー全員が使用中だ。
コンポーネントはカンパニョーロのCHORUSで、カンパ使用は国内トップチーム中で唯一の存在だ。フルクラムSPEEDシリーズの55Tと40Tをコースに合わせて使い分け、場合によってアルミクリンチャーのRACING ZEROを使う選手も存在する。
IRCと密接に関わるため、チューブラーホイールには同社が長く開発を行い、先日数量限定で一般発売も行われた「Formula PRO RACE TEAM チューブラー」が組み合わせられる。雨のレースや練習では先述したRACING ZEROにグリップ力を強化したASPITE PRO WETをセットして使う場合も多いという。
ハンドル周りやシートポスト、サドルは全てフィジークで統一され、移動時も含めた耐久性を考慮してアルミ製のR3シリーズで統一。その他ペダルはルック、ボトルケージはエリート。シリコンシートポストリングを装着しているのも興味深い。
リオモ・ベルマーレ
BH ULTRALIGHT
宮澤崇史監督が采配をとり、選手一人一人の活躍によって報奨金が与えられるヨーロッパ式評価軸を導入するリオモ・ベルマーレは、今年機材をスイッチしたチームの一つ。スウィフトカーボンからBHに乗り換え、メンバー全員が軽量モデルのULTRALIGHTを使用する。
チームは昨年コンポーネントにシマノ105を使用していたが、「練習やレースも含めてハードな使い方をするので、105だと1年持たずに不具合が出てしまうことが分かった(宮澤監督)」ため、アルテグラにグレードアップ。クライマーの才田直人はSRMのカーボンクランクにオーシンメトリックの楕円チェーンリングを組み合わせている。
メインスポンサーであるLEOMO社が手がけるウェアラブルIoTデバイス「TYPE-R」をメンバー全員が使用し、より深いデータ分析に役立てていることが大きな特徴。ホイールはマヴィックで、コスミックカーボンやキシリウムプロカーボンを使う。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION(25mm)、サドルはセラSMP。ステムにトムソンを使っているのも特徴的なポイントだ。
ヴィクトワール広島
リドレー NOAH SL、HELIUM X、FENIX SL
中国地方唯一の地域密着プロチームとして活動するヴィクトワール広島は、今年トンプソンからリドレーに機材変更。リドレーやファストフォワード、スピードプレイなどの国内販売代理店を務めるジェイピースポーツグループがサポート開始しているため、それらブランド製品をトータルパッケージで使う。
バイクはエアロロードのNOAH SLのほか、軽量モデルのHELIUM X、そしてエンデュランスモデルのFENIX SLなど選手の好みで使用中。ホイールはコースプロフィールに合わせて30mmハイトのF3R、45mmハイトのF4R、60mmハイトのF6Rを使い分け、パナレーサーのタイヤ各種をセットする。
写真のNOAH SLはタイムトライアルを得意とする中川智のバイク。ツール・ド・フランスでの使用実績もあるトライリグのOmega XブレーキやSRMのクランクが目を引く。F4Rホイールに組み合わせられていたのはパナレーサーの超軽量タイヤ、GILLARだ。
ホンダ栃木
コーダーブルーム FARNA ULTIMATE
宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンに続く栃木第3のJプロツアーチームとして活動するホンダ栃木は今年もコーダーブルームのサポートを受ける。フラッグシップモデルのFARNA ULTIMATEがメインバイクで、FARNA SLも使用する。バイクはチームカラーにペイントされ、チェーンステーにはHONDAとワコーズのロゴ、フロントフォーク内側にはウエイブニャンの姿も。その他のパーツは選手個人に任せられているという。
text:So.Isobe
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