2018/04/16(月) - 12:44
男子レースに先立って行われたアムステルゴールドレース・レディースエディション(UCIウィメンズワールドツアー)に與那嶺恵理と萩原麻由子が出場。世界王者シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス)が勝利を飾った。
レース中盤まで集団前方で走る與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) photo:Velofocus
263kmコースで行われた男子レースと同様に、オランダ南部リンブルフ州の州都マーストリヒトからファルケンブルフを目指す丘陵コースで行われたUCIウィメンズワールドツアーレース。カウベルグを含む8つの坂をこなした後にファルケンブルフの周回コースに入り、そこからグールヘンメルベルグ、ベメレルベルグ、カウベルグの3つの坂を含む周回を3周する。男子レースとは異なり、フィニッシュ2km手前のカウベルグがコース最大の勝負ポイントになる。
男子レース前に完了するスケジュールの都合上、他のUCIウィメンズワールドツアーレースよりもずっと短い116.9kmコースで行われたレースは、中盤までアタックが生まれず集団は一つのまま進行する。ファルケンブルフ周回手前に位置する最大勾配22%のケウテンベルグでアタックがかかり、集団が割れて8名が先行を開始。最終的にここで生まれた8名が後続を寄せ付けずに逃げ切ることになった。
カウベルグを登る先頭グループ photo:CorVos
前の集団を追う與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)ら photo:CorVos
後続集団に2分以上の差をつけた先頭8名の中で、合計4回登場するカウベルグの3回目登坂中にシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス)がアタックを仕掛けると、アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)とアレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム)を残して他のメンバーは脱落。しかし最終周回で再び先頭は8名に戻り、ベメレルベルグでのアタックも決まらずにカウベルグでの勝負が始まる。
ルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブウィメン)とスプラットのアタックにブラークが食らいつき、3名でカウベルグを越えてフィニッシュへ。スプリントで他を圧倒した世界チャンピオンのブラークが勝利した。「3回目のカウベルグでアタックした時、先頭グループの中で自分が一番強いと確信した。オランダ開催レースで大きなプレッシャーを感じる中だったけど、自分のスプリント力を信じて勝負に挑んだ」とブラークはコメントしている。
3名によるスプリントで勝利したシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス) photo:CorVos
アルカンシェルを着るシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス)が表彰台の真ん中に立つ photo:CorVos
與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は中盤にかけてレース展開に絡み、集団内で展開していたが、メカトラによって遅れて63位(4分25秒遅れ)。萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)はグルペット最終便の89位でレースを終えている。
フィニッシュラインのすぐ近くに住む與那嶺は地元レースを以下のように振り返っている。
「この地域が大好きで、ここに住むことを決め、ホームストレートに自宅を構えました。本当に楽しみにしていた地元のレース。チームメイトのオードレーと交互に攻撃をし、私も逃げを2回ほど作りました。何回かの展開の後、オードレーが乗れた逃げがそのままスルスルと抜け出し、これで一度決まり。私も次のチャンスを待ちます。
直後の下り、横風があり集団が一瞬動いた時に路肩に押し込まれてしまい大きな衝撃が前輪へ。パン!っという大きな音とともにフロントホイールが故障。無線でチームカーを呼びますが、何故かこちらからの声が一切チームカーに届かず、カウベルグを登りきった後、シマノカーを呼びホイールを交換。自分の脚を使い次の坂でメイン集団へ戻りました。徐々に脚はきつくなるのですが、私も粘りながら最終回へ。前の選手が急に動いた先に縁石があり、ガン!っと強い衝撃によって後輪が完全にロック。ブレーキレバーの開放を思い出し、なんとか車輪が回る状態へ。遅れた選手とともに、自宅の前を通り、ゴールへ。何ともいえない、とても残念なレースを終えました。
自分の狙った結果が出せなかったアムステルゴールド。ホイールは割れてしまいましたが、このコースで落車なく、無事これ名馬。自分のコンディションも心配する状況ではないことが理解できたので、次に進むしかありません。次のレースは中二日でワールドツアーのラ・フレーシュ・ワロンヌとなります。ユイの坂で良い結果を出せるように、切り替えて前に進みます」
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263kmコースで行われた男子レースと同様に、オランダ南部リンブルフ州の州都マーストリヒトからファルケンブルフを目指す丘陵コースで行われたUCIウィメンズワールドツアーレース。カウベルグを含む8つの坂をこなした後にファルケンブルフの周回コースに入り、そこからグールヘンメルベルグ、ベメレルベルグ、カウベルグの3つの坂を含む周回を3周する。男子レースとは異なり、フィニッシュ2km手前のカウベルグがコース最大の勝負ポイントになる。
男子レース前に完了するスケジュールの都合上、他のUCIウィメンズワールドツアーレースよりもずっと短い116.9kmコースで行われたレースは、中盤までアタックが生まれず集団は一つのまま進行する。ファルケンブルフ周回手前に位置する最大勾配22%のケウテンベルグでアタックがかかり、集団が割れて8名が先行を開始。最終的にここで生まれた8名が後続を寄せ付けずに逃げ切ることになった。
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後続集団に2分以上の差をつけた先頭8名の中で、合計4回登場するカウベルグの3回目登坂中にシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス)がアタックを仕掛けると、アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)とアレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム)を残して他のメンバーは脱落。しかし最終周回で再び先頭は8名に戻り、ベメレルベルグでのアタックも決まらずにカウベルグでの勝負が始まる。
ルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブウィメン)とスプラットのアタックにブラークが食らいつき、3名でカウベルグを越えてフィニッシュへ。スプリントで他を圧倒した世界チャンピオンのブラークが勝利した。「3回目のカウベルグでアタックした時、先頭グループの中で自分が一番強いと確信した。オランダ開催レースで大きなプレッシャーを感じる中だったけど、自分のスプリント力を信じて勝負に挑んだ」とブラークはコメントしている。
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與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は中盤にかけてレース展開に絡み、集団内で展開していたが、メカトラによって遅れて63位(4分25秒遅れ)。萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)はグルペット最終便の89位でレースを終えている。
フィニッシュラインのすぐ近くに住む與那嶺は地元レースを以下のように振り返っている。
「この地域が大好きで、ここに住むことを決め、ホームストレートに自宅を構えました。本当に楽しみにしていた地元のレース。チームメイトのオードレーと交互に攻撃をし、私も逃げを2回ほど作りました。何回かの展開の後、オードレーが乗れた逃げがそのままスルスルと抜け出し、これで一度決まり。私も次のチャンスを待ちます。
直後の下り、横風があり集団が一瞬動いた時に路肩に押し込まれてしまい大きな衝撃が前輪へ。パン!っという大きな音とともにフロントホイールが故障。無線でチームカーを呼びますが、何故かこちらからの声が一切チームカーに届かず、カウベルグを登りきった後、シマノカーを呼びホイールを交換。自分の脚を使い次の坂でメイン集団へ戻りました。徐々に脚はきつくなるのですが、私も粘りながら最終回へ。前の選手が急に動いた先に縁石があり、ガン!っと強い衝撃によって後輪が完全にロック。ブレーキレバーの開放を思い出し、なんとか車輪が回る状態へ。遅れた選手とともに、自宅の前を通り、ゴールへ。何ともいえない、とても残念なレースを終えました。
自分の狙った結果が出せなかったアムステルゴールド。ホイールは割れてしまいましたが、このコースで落車なく、無事これ名馬。自分のコンディションも心配する状況ではないことが理解できたので、次に進むしかありません。次のレースは中二日でワールドツアーのラ・フレーシュ・ワロンヌとなります。ユイの坂で良い結果を出せるように、切り替えて前に進みます」
アムステルゴールドレース2018レディースエディション結果
1位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンス) | 3:24:17 |
2位 | ルシンダ・ブランド(オランダ、サンウェブウィメン) | |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:03 |
4位 | リヤンネ・マルクス(オランダ、ワオディールス) | 0:00:04 |
5位 | アレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム) | 0:00:06 |
6位 | オドレイ・コルドン(フランス、ウィグル・ハイファイブ) | 0:00:14 |
7位 | ジョルジャ・ブロンジーニ(イタリア、サイレンスプロサイクリング) | 0:00:41 |
8位 | ロッタ・レピスト(フィンランド、サーヴェロ・ビグラ) | 0:00:56 |
9位 | エウジェニア・ブジャク(スロベニア、BTCシティリュブリャナ) | 0:01:30 |
10位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス) | |
63位 | 與那嶺恵理(日本、ウィグル・ハイファイブ) | 0:04:25 |
91位 | 萩原麻由子(日本、アレ・チポッリーニ) | 0:10:02 |
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