2018/04/05(木) - 10:24
イツリア・バスクカントリー第3ステージは100名弱の大集団によるスプリントに。チームメイトたちにリードアウトされたジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)が今シーズン2勝目を飾った。
ビスケー湾の街ベルメオから内陸に向けて南下し、バスク州の州都ビトリア=ガステイスの近くを通ってバルデゴビアにフィニッシュする184.8kmで行われたイツリア・バスクカントリー第3ステージ。登場するカテゴリー山岳は3つ(3級、3級、2級)だが、後半にかけて内陸のアップダウンが続く。なぜかカテゴリーのついていないテヘラ峠(全長3km/平均7%)を含めて6つのカテゴリー無し峠が残り70kmを切ってから連続。獲得標高差は連日の3,000m超だ。
レースは開始早々トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)とクリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、ミッチェルトン・スコット)の2人が逃げを打ち、ここにパヴェル・シヴァコフ(ロシア、チームスカイ)やブレンダン・カンティ(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)ら6名が合流する展開。3つのカテゴリー山岳を連続先頭通過したデヘントが山岳賞ランキングのトップに立っている。
メイン集団をコントロールするクイックステップフロアーズは逃げグループに6分のタイム差を与えたが、後半にかけて徐々にタイムを削り取っていく。やがて逃げグループからは脱落者が続出し、オリジナルの逃げメンバーであるデヘントとユールイェンセンの2人が逃げ続けた。
残り25km地点でタイム差が1分を切ると、テヘラ峠でオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタック。この動きにミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)とダビ・デラクルス(スペイン、チームスカイ)が反応し、逆にチームスカイの2人がフライレを置き去りにして先を急ぐ。突然降り出した雨の中、残り16km地点で先頭2名(デヘントとユールイェンセン)に追走2名(クウィアトコウスキーとデラクルス)が追い付いた。
クイックステップフロアーズとモビスターが懸命に牽引するメイン集団から40秒差で逃げた先頭4名だったが、まずデヘントが脱落し、続いてクウィアトコウスキーも脱落する。デラクルスとユールイェンセンが協力して逃げ続けたもののタイム差は縮まり続け、残り3kmを切ったところで逃げはすべて吸収された。
そして迎えた合計92名による集団スプリント。ボーラ・ハンスグローエやチームスカイが主導権を争い合い、最終ストレートに入ったところでジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)がロングスプリントを開始。65km/h前後のトップスピードを維持したマッカーシーが、アレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ)とクウィアトコウスキーらを振り切った。
「チームは総合エースをサポートしながら終盤にかけて自分のために働き続けてくれた。残り30kmを切ってからはフェリックス(グロスチャートナー)とチェチェ(ベネデッティ)が強力な走りでレースをコントロールし、残り5kmからグレゴー(ミュールベルガー)が先頭に出てリードアウトしてくれた。最後は早めに仕掛けて先行し、フィニッシュラインまでもがき切ったんだ」と、スプリント勝利を飾ったマッカーシーは語る。
マッカーシーは1月のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースに続くUCIワールドツアーレース2勝目で、ボーラ・ハンスグローエはこれがシーズン4勝目(サガン2勝、マッカーシー2勝)。ボーラ・ハンスグローエは総合成績でもパトリック・コンラッド(オーストリア)とエマヌエル・ブッフマン(ドイツ)を上位に送り込んでいる。
総合成績に変動はなく、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)が総合リードを堅守。アラフィリップはプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)から8秒、ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)から39秒のリードで翌日の19.4km個人タイムトライアルに挑むことに。
「決してイージーではなく、多くのチームがステージ優勝を狙っていたのでスピードも速くてストレスフルなステージだった。チームメイトのおかげで3日連続リーダージャージをキープ。明日の個人タイムトライアルではベストを尽くしたい。でも現実的には自分よりも平坦基調のタイムトライアルを得意とするスペシャリストたちが控えているので、厳しい戦いになると思う」と総合リーダーはコメントしている。
ビスケー湾の街ベルメオから内陸に向けて南下し、バスク州の州都ビトリア=ガステイスの近くを通ってバルデゴビアにフィニッシュする184.8kmで行われたイツリア・バスクカントリー第3ステージ。登場するカテゴリー山岳は3つ(3級、3級、2級)だが、後半にかけて内陸のアップダウンが続く。なぜかカテゴリーのついていないテヘラ峠(全長3km/平均7%)を含めて6つのカテゴリー無し峠が残り70kmを切ってから連続。獲得標高差は連日の3,000m超だ。
レースは開始早々トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)とクリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、ミッチェルトン・スコット)の2人が逃げを打ち、ここにパヴェル・シヴァコフ(ロシア、チームスカイ)やブレンダン・カンティ(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)ら6名が合流する展開。3つのカテゴリー山岳を連続先頭通過したデヘントが山岳賞ランキングのトップに立っている。
メイン集団をコントロールするクイックステップフロアーズは逃げグループに6分のタイム差を与えたが、後半にかけて徐々にタイムを削り取っていく。やがて逃げグループからは脱落者が続出し、オリジナルの逃げメンバーであるデヘントとユールイェンセンの2人が逃げ続けた。
残り25km地点でタイム差が1分を切ると、テヘラ峠でオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタック。この動きにミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)とダビ・デラクルス(スペイン、チームスカイ)が反応し、逆にチームスカイの2人がフライレを置き去りにして先を急ぐ。突然降り出した雨の中、残り16km地点で先頭2名(デヘントとユールイェンセン)に追走2名(クウィアトコウスキーとデラクルス)が追い付いた。
クイックステップフロアーズとモビスターが懸命に牽引するメイン集団から40秒差で逃げた先頭4名だったが、まずデヘントが脱落し、続いてクウィアトコウスキーも脱落する。デラクルスとユールイェンセンが協力して逃げ続けたもののタイム差は縮まり続け、残り3kmを切ったところで逃げはすべて吸収された。
そして迎えた合計92名による集団スプリント。ボーラ・ハンスグローエやチームスカイが主導権を争い合い、最終ストレートに入ったところでジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)がロングスプリントを開始。65km/h前後のトップスピードを維持したマッカーシーが、アレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ)とクウィアトコウスキーらを振り切った。
「チームは総合エースをサポートしながら終盤にかけて自分のために働き続けてくれた。残り30kmを切ってからはフェリックス(グロスチャートナー)とチェチェ(ベネデッティ)が強力な走りでレースをコントロールし、残り5kmからグレゴー(ミュールベルガー)が先頭に出てリードアウトしてくれた。最後は早めに仕掛けて先行し、フィニッシュラインまでもがき切ったんだ」と、スプリント勝利を飾ったマッカーシーは語る。
マッカーシーは1月のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースに続くUCIワールドツアーレース2勝目で、ボーラ・ハンスグローエはこれがシーズン4勝目(サガン2勝、マッカーシー2勝)。ボーラ・ハンスグローエは総合成績でもパトリック・コンラッド(オーストリア)とエマヌエル・ブッフマン(ドイツ)を上位に送り込んでいる。
総合成績に変動はなく、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)が総合リードを堅守。アラフィリップはプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)から8秒、ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)から39秒のリードで翌日の19.4km個人タイムトライアルに挑むことに。
「決してイージーではなく、多くのチームがステージ優勝を狙っていたのでスピードも速くてストレスフルなステージだった。チームメイトのおかげで3日連続リーダージャージをキープ。明日の個人タイムトライアルではベストを尽くしたい。でも現実的には自分よりも平坦基調のタイムトライアルを得意とするスペシャリストたちが控えているので、厳しい戦いになると思う」と総合リーダーはコメントしている。
イツリア・バスクカントリー2018第3ステージ結果
1位 | ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:49:39 |
2位 | アレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | |
4位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | エンリケ・サンス(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー) | |
6位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | |
7位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
8位 | ヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴスBH) | |
9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | |
10位 | エンリコ・バッタリーン(イタリア、ロットNLユンボ) | |
131位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | 0:08:57 |
個人総合成績
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 13:18:52 |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 0:00:08 |
3位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:39 |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:00:43 |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 0:00:54 |
6位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | 0:00:58 |
7位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | |
9位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | |
10位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ポイント賞
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 60pts |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 40pts |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 32pts |
山岳賞
1位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 16pts |
2位 | マーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ) | 12pts |
3位 | ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | 11pts |
text:Kei.Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
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