2018/04/07(土) - 09:12
イタリアの老舗バイクブランド、ボッテキアよりモデルチェンジを果たしたエアロレーシングモデル「T1 ENDURANCE」をインプレッション。より空力性能に優れたフレーム形状へアップデートされるとともに、長距離の巡航に適した快適性も両立した1台を紹介しよう。
1924年にツール・ド・フランスをイタリア人として初めて制覇したオッタビオ・ボッテキア氏に由来したブランドネームを掲げるイタリアンブランド、ボッテキア。100年以上もの長い歴史を誇る中で、常にプロチームとの関わりを持ち続けてきた生粋のレーシングブランドである。ジャンニ・モッタやグレッグ・レモンといった往年の名選手も同社バイクを駆り、グランツールを始めとする名だたるレースにおいて活躍を見せてきた。
そんなボッテキアより2015モデルでデビューした「T1 TOURMALET」が、3年の歳月を経て今年フルモデルチェンジ。モデル名を「T1 ENDURANCE」へと変更しフレーム形状をアップデート、2018モデルで装い新たに登場した。前作はツールマレー峠の名を冠した通りクライミング性能にも重きを置いたモデルだったが、今作ではよりエアロ性能と快適性を向上させた1台に仕上がっている。
モデルチェンジに際し、新たに同社ハイパフォーマンスレーシングラインの「RED LAB(レッドラボ)」にも組み入れられており、同コンセプトを体現するレッドのイメージカラーが与えられた。プロユースクオリティのRED LABとあって、新作T1 ENDURANCEはボッテキアがサポートを行うプロコンチネンタルチーム、アンドローニ・シデルメク・ボッテキアでも使用されており、すでに今年のツール・ド・ランカウイでは同バイクによってステージ優勝もチームにもたらされている。
TTバイクのテクノロジーを応用したエアロフォルムが採用された前作T1 ENDURANCEであったが、今作ではより空力性能に優れたチューブ形状を各所に用いる。後輪に沿って切り欠きされたシートチューブは従来と同じだが、新たにダウンチューブ下部も前輪に沿った形状へアップデートされており、ホイールとフレームとのクリアランスを詰めることでエアロ性能の最適化を図っている。
ヘッドチューブも前方からの風を受け流すよう先端にエッジを設けるとともに、横方向にチューブ面積を広げたボリューミーな造形へ変更。ヘッドチューブと一体化したインテグレーテッドデザインによって繋がるフロントフォークは、従来のストレート形状から緩やかに逆カーブを描くデザインへリファインされるとともに、後ろ側を薄くデザインした翼断面形状を採用することで空力性能を追求している。
シートステーの接合位置を下げたコンパクトなリア三角の設計は前作と同様。エアロダイナミクスと剛性を強化させる同設計は、昨今のレーシングエアロロードにはもはや一般的と言えるほどにこぞって各社が採用している。また前作ではBB下に装備されたリアブレーキだが、メンテナンス性を考慮し今作ではシートステー側へ移動されている。
ブレーキは引き続き前後ダイレクトマウントタイプとすることで、フレームからの張り出しを抑え空気抵抗を抑える。シートポストも後端を切り落としたエアロ形状の専用品で、かつヤグラの前後位置を調整できる機構とすることで好みのセットバックへ容易に変更可能となっている。フレーム内蔵の臼式シートクランプとともに、外側にもバンドタイプのクランプパーツを2重に装備することでピラーのずり落ちを防いでいる。
フレームはハイモジュラスカーボンを素材にモノコック成形され、剛性と重量のバランスを最適化するとともに、モデル名にもあるエンデュランス性能を付加するべく細かくカーボンレイアップが調整されている。その上で上下異径のテーパードヘッドがフロント周りの剛性を確保しハンドリングを安定化。またマッシブな造形のリア三角やシェル幅の広いプレスフィット86を採用することで、レースマシンとしてのパワー伝達性も高めている。
バイクにはスピード感を演出するライングラフィックがあしらわれ、MATT BLACK/REDカラーとともにグレーとグリーンを用いたMATT BLACK/GRAYカラーもラインアップ。販売はフレームセットとともに、シマノULTEGRA・カンパニョーロPOTENZA・カンパニョーロSUPER RECORDの3グレード完成車にて展開される。今回はホイールにフルクラムRACING SPORTをアセンブルしたULTEGRA完成車仕様にてテスト。それでは、インプレッションへ移ろう。
― インプレッション
「エアロにこだわらずオールラウンドに使う事が出来る1台」高木友明(アウトドアスペース風魔横浜)
見るからにエアロロードと言ったルックスですが、荒れた路面でも気持ちよく走れる乗り心地の良さがまず印象的でした。それでいて剛性感のバランスも良いので、踏めばしっかり加速しますし、登りも苦手という訳ではないので、平坦に限らずオールラウンドに使う事が出来るバイクと言った感じですね。
全体的にマッシブな見た目もあり、突き上げが厳しい乗り味なのかな、という先入観を持ちながら乗るとそんなことはありません。シートステーも太めの造形ですが、振動が伝わってこないのは不思議ですね。その分、踏み味に関しても抑えめになっている節はあるのですが、一般的なホビーライダーにとっては必要十分な剛性感で力が逃げる感覚もありません。その辺は上手くカーボンの積層などで調整しているのでしょうね。
エアロロードらしい見た目ですが、登りは無難にこなしてくれますね。回転を意識したペダリングでペースを作りながら回していくとスイスイ登ります。逆にしっかりタイムを狙うつもりでパワーを掛けながら踏んでいくと伸びやかに進むため、気持ち良いクライミングが出来ますね。エアロロードでありながらヒルクライム性能も悪くありません。
エアロダイナミクスに関しては風を切り裂くと言うほどの空力特性は感じませんでしたが、高速域での巡航のしやすさは確かにあります。見た目からも感じられるエアロなルックスが各所に散りばめられており、メーカーが狙わんとする空力性能の高さは誰でも享受できるでしょう。
気になるところを挙げるとヘッドチューブの硬さでしょうか。スプリントでもがいたりすると、振り回されるような感覚があったので慣れが必要かもしれません。ですが、乗り込んでバイクの特性が分かってさえしまえば、下りでもがっしりとヘッド周りがコーナリングを支えてくれますし、スプリントでも力を逃すことなく推進力に変えるので、攻撃的な走りを可能にしてくれますね。
長い時間を一定の出力で走るのが得意という印象で、エンデューロレースやロングライドには最適です。ただ登りも苦手ではないので、エアロロードというジャンルにこだわらないオールラウンドな使い方が出来るバイクですね。各部もイタリアンブランドらしい独特の造形が見られ所有欲も満たされるでしょう。完成車で50万円というプライスですが、この性能なら決して高くはないと思いますね。
「海岸線を走り抜けたくなるようなエアロロードらしさ」坂本聡(スポーツサイクル サカモト)
見た目通り走りもエアロロードらしいバイクだなという印象で、エアロダイナミクスがはっきりと効果を出していて、高速域では勝手に進んでいくような感覚すらあります。フレーム剛性もしっかりとした縦剛性があるため、パワーをかけた分が直接推進力になる感じです。その分、振動吸収性の高さはやや低め。平坦路でのスピードを求めている人には最適のバイクですね。
剛性の高さは特長の1つです。特にダウンチューブからBB、チェーンステーにかけてボリューミーな造形で、ライダーのパワーを効率よく推進力に変える働きを担っています。フレームの下部にパワーゾーンがしっかりとあるため、重心も低く、安定感がありながら前に進んでくれます。パワーがあるパンチャーやスプリンターの人にとっては非常に面白いバイクになるのではないでしょうか。
エアロ効果に関しても高速域で自然と加速していく空力の良さを感じますね。ヘッドチューブやダウンチューブが風を切るようなエアロデザインとなっており、エアロ性能の向上に一役買っているようですし、見た目も格好良いので所有欲をかられます。海岸線を走り抜けたくなるようなエアロ性能とルックスですね。
またブレーキがダイレクトマウントタイプなのは外せないポイントだと思います。何分、最高速が高い自転車でもあるので、そのような高速域からしっかり止まるためのブレーキは重要です。その点、ダイレクトマウントブレーキは2ボルトで固定することもあり剛性も高いので、優れた制動力を発揮してくれます。しっかり効くブレーキが付いていると、気後れなくスピードを出す事ができますね。
ただ、フロント周りは地面からの突き上げ感が気になるので、カーボン製のハンドルなどに交換して、振動吸収性を持たせるとより良いと思います。またホイールもフルクラムのRACING SPORTと少し重量が気になる所ですので、ここも軽量かつ剛性の高いホイールに交換することで、より攻撃的な走行性能を体験することができるでしょう。この2点を交換するだけでかなり戦闘力が上がるのではないでしょうか。
サーキットで行われるサイクリングイベントには最適な乗り心地です。パワーで押し切ることが出来るタイプの登りがある、群馬CSCのようなコースでも活躍すると思います。平地を速く走りたい、もっとパワーをかけて踏んでいきたいという、アグレッシブで元気なライダーにお勧めのバイクですね。
ボッテキア T1 ENDURANCE
フレーム:モノコックカーボン スーパーエアロ、エアロシートポスト、PRESS FIT 86
サイズ:47、51、53、55cm
フォーク:モノコックカーボン 1K スーパーライト
カラー:MATT BLACK/RED、MATT、MATT BLACK/GRAY
価 格:カンパニョーロ SUPER RECORD+フルクラム RACING 4 CARBON 1,060,000円(税抜)
カンパニョーロ POTENZA+MICHE RX7 498,000円(税抜)
シマノ ULTEGRA+フルクラム RACING SPORT 498,000円(税抜)
フレームセット 360,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
高木友明(アウトドアスペース風魔横浜)
横浜駅から徒歩10分、ベイサイドエリアに店舗を構えるアウトドアスペース風魔横浜の店長。前職メッセンジャーの経験を活かし自転車業界へ。自身はロードバイクをメインに最近はレース活動にも力を入れる実走派だ。ショップはロード・MTBの2本柱で幅広い自転車遊びを提案している。物を売るだけでなくお客さんと一緒にスポーツサイクルを楽しむことを大事にし、イベント参加なども積極的に行っている。
CWレコメンドショップページ
アウトドアスペース風魔横浜 ショップHP
坂本聡(スポーツサイクル サカモト)
60年以上続く新潟県三条市のプロショップ、スポーツサイクル サカモトの3代目代表を務める。ロードはゆったり楽しみたいロングライド派で、MTBやトライアスロン、小径車など幅広くスポーツサイクルを嗜む。お客さんにはむやみに安い製品は売らず、高くても良いものをオススメすることを重視。人との繋がりや家族との時間を大事にすることが自身のポリシー。
CWレコメンドショップページ
スポーツサイクル サカモト ショップHP
ウェア協力:シマノ
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
1924年にツール・ド・フランスをイタリア人として初めて制覇したオッタビオ・ボッテキア氏に由来したブランドネームを掲げるイタリアンブランド、ボッテキア。100年以上もの長い歴史を誇る中で、常にプロチームとの関わりを持ち続けてきた生粋のレーシングブランドである。ジャンニ・モッタやグレッグ・レモンといった往年の名選手も同社バイクを駆り、グランツールを始めとする名だたるレースにおいて活躍を見せてきた。
そんなボッテキアより2015モデルでデビューした「T1 TOURMALET」が、3年の歳月を経て今年フルモデルチェンジ。モデル名を「T1 ENDURANCE」へと変更しフレーム形状をアップデート、2018モデルで装い新たに登場した。前作はツールマレー峠の名を冠した通りクライミング性能にも重きを置いたモデルだったが、今作ではよりエアロ性能と快適性を向上させた1台に仕上がっている。
モデルチェンジに際し、新たに同社ハイパフォーマンスレーシングラインの「RED LAB(レッドラボ)」にも組み入れられており、同コンセプトを体現するレッドのイメージカラーが与えられた。プロユースクオリティのRED LABとあって、新作T1 ENDURANCEはボッテキアがサポートを行うプロコンチネンタルチーム、アンドローニ・シデルメク・ボッテキアでも使用されており、すでに今年のツール・ド・ランカウイでは同バイクによってステージ優勝もチームにもたらされている。
TTバイクのテクノロジーを応用したエアロフォルムが採用された前作T1 ENDURANCEであったが、今作ではより空力性能に優れたチューブ形状を各所に用いる。後輪に沿って切り欠きされたシートチューブは従来と同じだが、新たにダウンチューブ下部も前輪に沿った形状へアップデートされており、ホイールとフレームとのクリアランスを詰めることでエアロ性能の最適化を図っている。
ヘッドチューブも前方からの風を受け流すよう先端にエッジを設けるとともに、横方向にチューブ面積を広げたボリューミーな造形へ変更。ヘッドチューブと一体化したインテグレーテッドデザインによって繋がるフロントフォークは、従来のストレート形状から緩やかに逆カーブを描くデザインへリファインされるとともに、後ろ側を薄くデザインした翼断面形状を採用することで空力性能を追求している。
シートステーの接合位置を下げたコンパクトなリア三角の設計は前作と同様。エアロダイナミクスと剛性を強化させる同設計は、昨今のレーシングエアロロードにはもはや一般的と言えるほどにこぞって各社が採用している。また前作ではBB下に装備されたリアブレーキだが、メンテナンス性を考慮し今作ではシートステー側へ移動されている。
ブレーキは引き続き前後ダイレクトマウントタイプとすることで、フレームからの張り出しを抑え空気抵抗を抑える。シートポストも後端を切り落としたエアロ形状の専用品で、かつヤグラの前後位置を調整できる機構とすることで好みのセットバックへ容易に変更可能となっている。フレーム内蔵の臼式シートクランプとともに、外側にもバンドタイプのクランプパーツを2重に装備することでピラーのずり落ちを防いでいる。
フレームはハイモジュラスカーボンを素材にモノコック成形され、剛性と重量のバランスを最適化するとともに、モデル名にもあるエンデュランス性能を付加するべく細かくカーボンレイアップが調整されている。その上で上下異径のテーパードヘッドがフロント周りの剛性を確保しハンドリングを安定化。またマッシブな造形のリア三角やシェル幅の広いプレスフィット86を採用することで、レースマシンとしてのパワー伝達性も高めている。
バイクにはスピード感を演出するライングラフィックがあしらわれ、MATT BLACK/REDカラーとともにグレーとグリーンを用いたMATT BLACK/GRAYカラーもラインアップ。販売はフレームセットとともに、シマノULTEGRA・カンパニョーロPOTENZA・カンパニョーロSUPER RECORDの3グレード完成車にて展開される。今回はホイールにフルクラムRACING SPORTをアセンブルしたULTEGRA完成車仕様にてテスト。それでは、インプレッションへ移ろう。
― インプレッション
「エアロにこだわらずオールラウンドに使う事が出来る1台」高木友明(アウトドアスペース風魔横浜)
見るからにエアロロードと言ったルックスですが、荒れた路面でも気持ちよく走れる乗り心地の良さがまず印象的でした。それでいて剛性感のバランスも良いので、踏めばしっかり加速しますし、登りも苦手という訳ではないので、平坦に限らずオールラウンドに使う事が出来るバイクと言った感じですね。
全体的にマッシブな見た目もあり、突き上げが厳しい乗り味なのかな、という先入観を持ちながら乗るとそんなことはありません。シートステーも太めの造形ですが、振動が伝わってこないのは不思議ですね。その分、踏み味に関しても抑えめになっている節はあるのですが、一般的なホビーライダーにとっては必要十分な剛性感で力が逃げる感覚もありません。その辺は上手くカーボンの積層などで調整しているのでしょうね。
エアロロードらしい見た目ですが、登りは無難にこなしてくれますね。回転を意識したペダリングでペースを作りながら回していくとスイスイ登ります。逆にしっかりタイムを狙うつもりでパワーを掛けながら踏んでいくと伸びやかに進むため、気持ち良いクライミングが出来ますね。エアロロードでありながらヒルクライム性能も悪くありません。
エアロダイナミクスに関しては風を切り裂くと言うほどの空力特性は感じませんでしたが、高速域での巡航のしやすさは確かにあります。見た目からも感じられるエアロなルックスが各所に散りばめられており、メーカーが狙わんとする空力性能の高さは誰でも享受できるでしょう。
気になるところを挙げるとヘッドチューブの硬さでしょうか。スプリントでもがいたりすると、振り回されるような感覚があったので慣れが必要かもしれません。ですが、乗り込んでバイクの特性が分かってさえしまえば、下りでもがっしりとヘッド周りがコーナリングを支えてくれますし、スプリントでも力を逃すことなく推進力に変えるので、攻撃的な走りを可能にしてくれますね。
長い時間を一定の出力で走るのが得意という印象で、エンデューロレースやロングライドには最適です。ただ登りも苦手ではないので、エアロロードというジャンルにこだわらないオールラウンドな使い方が出来るバイクですね。各部もイタリアンブランドらしい独特の造形が見られ所有欲も満たされるでしょう。完成車で50万円というプライスですが、この性能なら決して高くはないと思いますね。
「海岸線を走り抜けたくなるようなエアロロードらしさ」坂本聡(スポーツサイクル サカモト)
見た目通り走りもエアロロードらしいバイクだなという印象で、エアロダイナミクスがはっきりと効果を出していて、高速域では勝手に進んでいくような感覚すらあります。フレーム剛性もしっかりとした縦剛性があるため、パワーをかけた分が直接推進力になる感じです。その分、振動吸収性の高さはやや低め。平坦路でのスピードを求めている人には最適のバイクですね。
剛性の高さは特長の1つです。特にダウンチューブからBB、チェーンステーにかけてボリューミーな造形で、ライダーのパワーを効率よく推進力に変える働きを担っています。フレームの下部にパワーゾーンがしっかりとあるため、重心も低く、安定感がありながら前に進んでくれます。パワーがあるパンチャーやスプリンターの人にとっては非常に面白いバイクになるのではないでしょうか。
エアロ効果に関しても高速域で自然と加速していく空力の良さを感じますね。ヘッドチューブやダウンチューブが風を切るようなエアロデザインとなっており、エアロ性能の向上に一役買っているようですし、見た目も格好良いので所有欲をかられます。海岸線を走り抜けたくなるようなエアロ性能とルックスですね。
またブレーキがダイレクトマウントタイプなのは外せないポイントだと思います。何分、最高速が高い自転車でもあるので、そのような高速域からしっかり止まるためのブレーキは重要です。その点、ダイレクトマウントブレーキは2ボルトで固定することもあり剛性も高いので、優れた制動力を発揮してくれます。しっかり効くブレーキが付いていると、気後れなくスピードを出す事ができますね。
ただ、フロント周りは地面からの突き上げ感が気になるので、カーボン製のハンドルなどに交換して、振動吸収性を持たせるとより良いと思います。またホイールもフルクラムのRACING SPORTと少し重量が気になる所ですので、ここも軽量かつ剛性の高いホイールに交換することで、より攻撃的な走行性能を体験することができるでしょう。この2点を交換するだけでかなり戦闘力が上がるのではないでしょうか。
サーキットで行われるサイクリングイベントには最適な乗り心地です。パワーで押し切ることが出来るタイプの登りがある、群馬CSCのようなコースでも活躍すると思います。平地を速く走りたい、もっとパワーをかけて踏んでいきたいという、アグレッシブで元気なライダーにお勧めのバイクですね。
ボッテキア T1 ENDURANCE
フレーム:モノコックカーボン スーパーエアロ、エアロシートポスト、PRESS FIT 86
サイズ:47、51、53、55cm
フォーク:モノコックカーボン 1K スーパーライト
カラー:MATT BLACK/RED、MATT、MATT BLACK/GRAY
価 格:カンパニョーロ SUPER RECORD+フルクラム RACING 4 CARBON 1,060,000円(税抜)
カンパニョーロ POTENZA+MICHE RX7 498,000円(税抜)
シマノ ULTEGRA+フルクラム RACING SPORT 498,000円(税抜)
フレームセット 360,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
高木友明(アウトドアスペース風魔横浜)
横浜駅から徒歩10分、ベイサイドエリアに店舗を構えるアウトドアスペース風魔横浜の店長。前職メッセンジャーの経験を活かし自転車業界へ。自身はロードバイクをメインに最近はレース活動にも力を入れる実走派だ。ショップはロード・MTBの2本柱で幅広い自転車遊びを提案している。物を売るだけでなくお客さんと一緒にスポーツサイクルを楽しむことを大事にし、イベント参加なども積極的に行っている。
CWレコメンドショップページ
アウトドアスペース風魔横浜 ショップHP
坂本聡(スポーツサイクル サカモト)
60年以上続く新潟県三条市のプロショップ、スポーツサイクル サカモトの3代目代表を務める。ロードはゆったり楽しみたいロングライド派で、MTBやトライアスロン、小径車など幅広くスポーツサイクルを嗜む。お客さんにはむやみに安い製品は売らず、高くても良いものをオススメすることを重視。人との繋がりや家族との時間を大事にすることが自身のポリシー。
CWレコメンドショップページ
スポーツサイクル サカモト ショップHP
ウェア協力:シマノ
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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