2018/01/22(月) - 12:41
フランス、ノメイで開催されたUCIシクロクロスワールドカップ第8戦。重たい泥コースでマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が今季25勝目を達成。ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)は2位に終わった。
UCIシクロクロスワールドカップ第8戦の舞台は、2014年以来4年ぶりの開催を迎えたフランス東部のノメイ。アップダウンに富むコースは前日までの雨によって深い泥に覆われ、乗車を拒む数カ所の担ぎ区間を生み出した。
ホームストレート直後の階段に向けてホールショットを獲ったのは、世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)。チームメイトのティム・メルリエ(オランダ)や、ここまで最多勝利を刻んでいるマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)、前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が前方に位置取りレースが動きだす。
すると混雑を極める最初のピットエリアで、ファンデルポールがピットクルーを見落として一度通過してしまうというミスが起こる。Uターンしたことで先頭集団から遅れ、このタイミングでファンアールトが独走を開始する。
新しいナショナルチャンピオンジャージを披露したスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)は自国ファンの大声援を受けトップ10以内で好走。2014年のノメイで2位に入った41歳の大ベテラン、フランシス・ムレー(フランス、VCヴァルダホン・ヴァルデヴェンヌ)は最後尾からの猛烈な追い上げ中にラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)と絡んで落車。後輪にムレーの脚が入り込み、再スタートまで1分近くを擁し49位に終わったものの、シェネルと共に世界選手権代表メンバーに選出されている。
ピットトラブルで一度は遅れたファンデルポールだったが、猛烈なプッシュですぐさまファンアールトをキャッチ。あまりのハイペースにファンアールトが遅れ、その後両者の差は開いていくばかりだった。
後方ではアールツが単独3番手となり、追走していたローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)はマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)らの4番手グループに吸収。その後方ではファンデルハールが途中リタイアを選択している。
ファンデルポールは2位ファンアールトとの差をがっちりと固定し、誰もが乗車不可能な泥坂をただ一人乗車でクリア。桁違いのパフォーマンスを披露し、9周回、23.575kmを平均スピード21.1km/hで走りきり今シーズン25勝目を飾った。
「これまで勝てていないコースで独走できたので気分が良いよ。ミスがあったけれど走りでカバーできた」とファンデルポールは語る。2年越しのアルカンシエルが期待される世界選手権については「もちろん勝利を狙っているけれど、ワウトは十分に強いし、彼の心は苦しい場面でも決して折れない。現段階でも余裕だとは決して思っていない」とライバルについてコメントした。
一方のファンアールトは「今日は自分向きのコースで体調も良かったけれど、2位という結果が全て。マテューの加速に対処できなかった」と敗因を語っている。
今週末にはオランダ、ホーヘルハイデにてシクロクロスワールドカップ最終戦が開催される。翌週に控える世界選手権を見据え、一足早く現地入りする日本代表メンバーも参加する予定だ。
UCIシクロクロスワールドカップ第8戦の舞台は、2014年以来4年ぶりの開催を迎えたフランス東部のノメイ。アップダウンに富むコースは前日までの雨によって深い泥に覆われ、乗車を拒む数カ所の担ぎ区間を生み出した。
ホームストレート直後の階段に向けてホールショットを獲ったのは、世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)。チームメイトのティム・メルリエ(オランダ)や、ここまで最多勝利を刻んでいるマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)、前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が前方に位置取りレースが動きだす。
すると混雑を極める最初のピットエリアで、ファンデルポールがピットクルーを見落として一度通過してしまうというミスが起こる。Uターンしたことで先頭集団から遅れ、このタイミングでファンアールトが独走を開始する。
新しいナショナルチャンピオンジャージを披露したスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)は自国ファンの大声援を受けトップ10以内で好走。2014年のノメイで2位に入った41歳の大ベテラン、フランシス・ムレー(フランス、VCヴァルダホン・ヴァルデヴェンヌ)は最後尾からの猛烈な追い上げ中にラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)と絡んで落車。後輪にムレーの脚が入り込み、再スタートまで1分近くを擁し49位に終わったものの、シェネルと共に世界選手権代表メンバーに選出されている。
ピットトラブルで一度は遅れたファンデルポールだったが、猛烈なプッシュですぐさまファンアールトをキャッチ。あまりのハイペースにファンアールトが遅れ、その後両者の差は開いていくばかりだった。
後方ではアールツが単独3番手となり、追走していたローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)はマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)らの4番手グループに吸収。その後方ではファンデルハールが途中リタイアを選択している。
ファンデルポールは2位ファンアールトとの差をがっちりと固定し、誰もが乗車不可能な泥坂をただ一人乗車でクリア。桁違いのパフォーマンスを披露し、9周回、23.575kmを平均スピード21.1km/hで走りきり今シーズン25勝目を飾った。
「これまで勝てていないコースで独走できたので気分が良いよ。ミスがあったけれど走りでカバーできた」とファンデルポールは語る。2年越しのアルカンシエルが期待される世界選手権については「もちろん勝利を狙っているけれど、ワウトは十分に強いし、彼の心は苦しい場面でも決して折れない。現段階でも余裕だとは決して思っていない」とライバルについてコメントした。
一方のファンアールトは「今日は自分向きのコースで体調も良かったけれど、2位という結果が全て。マテューの加速に対処できなかった」と敗因を語っている。
今週末にはオランダ、ホーヘルハイデにてシクロクロスワールドカップ最終戦が開催される。翌週に控える世界選手権を見据え、一足早く現地入りする日本代表メンバーも参加する予定だ。
UCIシクロクロスワールドカップ2017-2018第8戦結果
1位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1h06’56” |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +33” |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +2’09” |
4位 | ティム・メルリエ(オランダ、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +2’31” |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +2’47” |
6位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) | +3’06” |
7位 | ミカエル・ボロシュ(チェコ、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +3’11” |
8位 | デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | +3’48” |
9位 | スティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン) | +3’50” |
10位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +3’54” |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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