新体制でツール・ド・熊野個人総合優勝を目指すキナンサイクリングチーム

キナンサイクリングチームは、本拠地の和歌山県新宮市で2018年体制発表の記者会見を開き、新たに、山本大喜、新城雄大、サルバドール・グアルディオラの3人が加入する事を発表。アジアツアーを中心に活動し、ツール・ド・熊野個人総合優勝を目指す基本方針も合わせて発表した。

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和歌山県新宮市を拠点に活動するキナンサイクリングチーム　スポンサーの株式会社キナンは重機リース会社 photo:KINAN Cycling Team
2017年シーズンはUCIアジアツアーで10勝、Jプロツアーで1勝を挙げるなどの活躍を見せたキナンサイクリングチーム。発足4年目となる2018年シーズンは、日本人選手7人、スペイン人選手2人、オーストラリア人選手1人、フランス人選手1人の計11人で戦う。

山本大喜、新城雄大、サルバドール・グアルディオラが加入

鹿屋体育大学から加入する山本大喜 photo:KINAN Cycling Teamツアー・オブ・ジャパンでは兄弟そろって逃げる場面もあった photo:Satoru.Kato

鹿屋体育大学の山本大喜は、U23日本代表として世界選手権に出場し、果敢な逃げを見せたのは記憶に新しいところ。5月のツアー・オブ・ジャパンでは総合18位に入り、UCIポイントを獲得している。兄の山本元喜と共に、同じチームで戦う。

ブリヂストンアンカーから移籍する新城雄大 photo:KINAN Cycling Team全日本選手権タイムトライアルU23で優勝した新城雄大 photo:Hideaki TAKAGI

ブリヂストンアンカーから移籍する新城雄大は、2017年の全日本選手権タイムトライアルU23で優勝。9月にはU23日本代表として出場したボルタ・ア・バレンシアナの第1ステージで優勝するなどの活躍を見せた。今年前半までは浅田監督のEQADSに所属しており、若いながらも海外レース経験は豊富だ。

チーム右京から移籍するサルバドール・グアルディオラ photo:KINAN Cycling Teamツール・ド・とちぎ第1ステージで優勝したサルバドール・グアルディオラ photo:Satoru.Kato

チーム右京から移籍するサルバドール・グアルディオラは、ツール・ド・とちぎの第1ステージ優勝をはじめ、出場したレースでは必ず上位に名を連ねてくる実力を持つ強力なクライマー。同郷のマルコス・ガルシアと共に厳しい山岳レースでの活躍が期待される。

チーム最大の目標はツール・ド・熊野個人総合優勝

2017年ツール・ド・熊野第2ステージではトマ・ルバが優勝 photo:Hideaki.Takagiツール・ド・北海道ではマルコス・ガルシアが個人総合優勝 photo:Satoru Kato

2018年の活動について説明する加藤康則ゼネラルマネージャー photo:KINAN Cycling Team記者会見では、加藤康則ゼネラルマネージャーが2017年シーズンの総括と2018年シーズンの目標を説明。設立3年目にして予想以上の結果を出せた一方、まだ達成していない地元レースの「ツール・ド・熊野」での個人総合優勝を来年も最大の目標とし、アジアツアーを主戦場に活動する事が表明された。

2018年の具体的な活動予定は、年明けに新加入選手のUCIポイントを合わせて発表されるUCIアジアツアーランキングを待って決まる（上位3チーム以内であればレース主催者からの招待を受けられるため）。国内ではUCIレースの他に、日本人選手のみ一部Jプロツアーへの参戦が予定されている。

キナンサイクリングチーム2018年体制の選手・スタッフと株式会社キナンの角口会長 photo:KINAN Cycling Team