ローターの楕円チェーンリング「Q-RINGS」にシマノR9100系デュラエース、及びR8000系アルテグラに対応した新作が登場。クランクの形状に合わせた専用設計とすることで、シマノの最新コンポーネントでの使用を可能としたモデルとなる。



ローター Q-RINGS for SHIMANO 4ARM R9100/R8000ローター Q-RINGS for SHIMANO 4ARM R9100/R8000
登場当時のキワモノ的存在から、今やチューンアップパーツとして広く浸透した楕円チェーンリング。数ある同系統製品の中でも、楕円チェーンリングの先駆け的存在となるのがスペインに拠を構えるローターの「Q-RINGS」である。そのQ-RINGSにシマノR9100系デュラエース、及びR8000系アルテグラのクランクに対応した新作がラインアップに追加された。

Q-RINGSに代表される楕円チェーンリングの特長は、力が最も掛かりやすいペダリングポイントにチェーンリングの仮想最大歯数を位置させることで筋肉を効率よく使用することができ、ペダリング効率の向上が見込めるというもの。元ロード世界女王のマリアンヌ・フォス(オランダ・WM3サイクリング)やジャパンカップにも来日したネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)も愛用しており、その実績は折り紙付きだ。

7075アルミ合金をCNC加工で削り出していることを示す。製造はスペイン本国で行われる7075アルミ合金をCNC加工で削り出していることを示す。製造はスペイン本国で行われる 裏面は軽量化のための肉抜き加工が随所に施されている裏面は軽量化のための肉抜き加工が随所に施されている

CNC削り出しの痕跡もデザインの1つとして所有欲をくすぐるポイントだろうCNC削り出しの痕跡もデザインの1つとして所有欲をくすぐるポイントだろう 歯ごとに削り分けられ変速性能を向上させている歯ごとに削り分けられ変速性能を向上させている


一方ロード向け4アームクランクと言えば、シマノ9000系デュラエースから採用された形状であるが、9000系のクランクとR9100系のクランクはピッチ径がPCD110と同様でありながら、チェーンリングとクランクのインテグレ―テッドデザインのため、微小な寸法の違いがあった。そのためローターから既に発売されていた4アームクランク用のQ-RINGSはR9100系クランクには取り付けが不可能となっていた。

今作はその問題を解消するべく細部のデザインを設計し直し、シマノR9100系デュラエース、及びR8000系アルテグラのクランクへ完全対応するよう開発。仮想歯数が最大になる位置を可変させることができるOCPポジションは3に固定されるが、シマノクランクのデザインに合うようにまとまりあるルックスに刷新されている。

仮想歯数が最大になるOCPポジションは3に固定されるが、シマノクランクにマッチするデザインとなった仮想歯数が最大になるOCPポジションは3に固定されるが、シマノクランクにマッチするデザインとなった (c)ダイアテックシマノR9100系デュラエースクランクへの取り付けイメージシマノR9100系デュラエースクランクへの取り付けイメージ (c)ダイアテック


またスペック面にも変更があり、楕円率が通常の10%から12.5%に変更されたのもポイントである。Q-RINGSには更に楕円率を16%に上げたQ-XLがラインアップされているが、この中間に位置する楕円率を採用することで痒い所に手が届く製品となっているのだ。既存のQ-RINGSユーザーにとっては、より楕円チェーンリングの効果を大きく感じる事が出来るようになっている。

歯数ラインアップはアウターチェーンリングが53T、52T、50Tの3種類で、インナーチェーンリングが38T、36T、34Tの同じく3種類。なお推奨される組み合わせとしては53T×38T、52T×36T、50T×34Tとなる。価格はアウターチェーンリングが15,000円(税抜)、インナーチェーンリングが7,500円(税抜)、専用ボルトカバーが7,500円(税抜)となる。取り扱いはダイアテック。

ディメンションデータの選手らにも使用されるローターのQ-RINGSディメンションデータの選手らにも使用されるローターのQ-RINGS (c)rotor


ローター Q-RINGS for SHIMANO 4ARM R9100/R8000
素材:7075アルミ合金
PCD:110mm/4arm
楕円率:12.5%
歯数:53T、52T、50T、38T、36T、34T
価格:アウター 15,000円(税抜)
   インナー 7,500円(税抜)
   専用ボルトカバー 7,500円(税抜)

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