雪と氷の野辺山を試走した選手たち　沢田時「コンディションはバッチリ、レースを楽しみたい」

いよいよ明日、12月10日に迫ったシクロクロス全日本選手権。氷点下に近い気温の中、雪と氷に覆われたコースを試走した有力選手たちのコメントを紹介します。

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沢田時（ブリヂストンアンカー）

「コンディションは万全」沢田時（ブリヂストンアンカー）
明日も雪と氷のコンディションになるでしょうが、ルクセンブルクでの世界選手権はもっとタフだったので、それに比べれば問題ありません。天候に路面状況が大きく左右されそうなので、あまり今日の時点で難しく考えても意味はないでしょう。先週のレースをキャンセルして調整したおかげでコンディションもバッチリ合わせましたし、あとはやることをやるだけ。レースを楽しみたいですし、楽しむために先頭を走りたいと思います。自分の走りに集中していきます。

前田公平（弱虫ペダルサイクリングチーム）

「自分の走りでレースを組み立てていきたい」前田公平（弱虫ペダルサイクリングチーム） 泥が苦手なので、個人的には今日のような凍結路面でレースしたいですね。直近のレースも良いイメージで走れていましたし、硬くならずに普段通り、自分の走りでレースを組み立てていければと思います。今回は海外勢がいないので野辺山や宇都宮とは違う展開になるでしょう。

雪と言えば長野出身の横山選手が強いですし、経験値が高く、走りの引き出しが多い竹之内選手、今年調子の良い小坂選手など、いつものメンバーが上位を埋めてくると思います。ディフェンディングチャンピオンでもないですし、無謀とは違う”攻める走り”をするだけです。

小坂光（宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム）

「長くなった舗装路は自分向き」小坂光（宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム） 今日は割と走りやすかったのですが、明日は気温が上がるとのことで、より難しい状態でのレースとなりそうです。ただルクセンブルクの世界選手権がもっと厳しい環境だったので、そういった場を踏んできたことはアドバンテージになってくれるはず。Raphaスーパークロスと違って舗装路の登りが長くなっているので、よりパワーを求められる部分が自分向きかな、と思いますね。シーズンの疲れも出ていますが、ここでピークを迎えるよう調整してきたので準備万端です。今回は1番ゼッケンをもらっているので、その通り勝ちを狙います。

試走を重ねる竹之内悠（東洋フレーム） 竹之内悠（東洋フレーム）

これまで様々な状況でレースを重ねてきたので、天候やコースに対してネガティブな気持ちもありません。変わりやすいコンディションですが、みんな条件はイコール。足の怪我に対して不安もあるのですが、問題なければ良いレースができると思います。これから先もヨーロッパ遠征が続くので、シーズンを見据えながら明日の全日本を走りたいですね。

横山航太（シマノレーシング）

横山航太（シマノレーシング）「自分へのチャンスがあると感じる」 自分の得意条件と言うには積雪量が足りないのですが、アイスバーンも得意なのでモチベーションは高いですよ。踏み固められたライン上はツルツルの氷状ですが、試走も上手くこなせました。自分にとってチャンスがあるんじゃないかと思います。

去年は沢田選手が初エリートでタイトルを獲っているので、そこに続けたら良いですね。来季のロードシーズンを見据えてトレーニングのリズムを作っていたものの、シクロクロスへの切り替えは自然にこなせました。野辺山と宇都宮よりも感触はずっと良いので、気負いすぎずにより良い結果を狙っていきたいですね。

今井美穂（CO2 bicycle）

2週間前の野辺山2連戦で良い走りができたので、そのイメージを持ちながら、攻めながら落ち着いて走りたいですね。今シーズンは表彰台の頂点に上がれていないので、明日こそはという気持ちが強いです。今までの全日本では気持ちが空回りして結果がついてこなかったのですが、得意な雪。それに野辺山は大好きで、毎年表彰台に登れている相性の良いコース。だから全日本選手権が野辺山に決まったと聞いた時は本当に嬉しかったし、そのぶん楽しく走りたいと思っています。

「得意の野辺山で楽しく走りたい」今井美穂（CO2 bicycle） 入念にチェックを重ねる與那嶺恵理（FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope）


與那嶺恵理（FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope）

今年も挑戦する全日本選手権。まさかの雪景色コースですが、2017年最後のレースなので、特に怪我をしないようにパリッと走ります！雪になったので超弱気で、テクニック的に勝つのは難しいと思うのですが、頑張ります。

text:So.Isobe