2017/11/13(月) - 16:30
飯山の名物コースで開催されたJCXシリーズ第5戦で、全日本王者の沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が勝利。女子は一騎打ちの末に唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が先着した。
レースカウントを5まで伸ばしたJCXシリーズの舞台は、2015年に全日本選手権を迎えた長野県飯山市。前日土曜日には信州シクロクロス第3戦が毎年恒例のナイターレースとして行われ、2日間連続で走った選手も少なくない。
晩秋の紅葉と、雪を頂く高社山を望む長嶺運動公園のコースは、ブリヂストンアンカーMTBチームの小林輝紀監督がデザインしたもの。グラウンドを取り囲む部分こそ平坦基調だが、キャンバーと階段、テクニカルなシングルトラックの下りが用意され、その大部分が当日朝まで降り注いだ雨によって泥沼と化した。時間を追うごとに泥の水分が飛び、選手たちの脚力を削ぎ取っていくこととなる。
信州や関東勢を中心に、64名が出走した最高峰のC1カテゴリー。翌週から関西マキノ、信州野辺山2連戦、宇都宮、そして全日本選手権と重要レースが連続するため、JCXランキング首位の小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は調整のために不参加を選んだ。
”信州シクロクロスらしい”難コースに向けて、中里仁(Speedvagen Family Racing)がホールショット。先頭付近で落車が起こる中、すぐさま全日本王者の沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)と前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)の二人がジャンプアップし、泥に手こずる後続を尻目に抜け出した。
1周10分を割るハイペースで進む2人に唯一食い下がったのが、4列目スタートだった竹内遼(drawer THE RACING)だった。地元の声援を一身に受けながらプッシュを続け、松本駿(TEAM SCOTT)や小坂正則(スワコレーシング)を引き離しながら3位で進む。
先頭争いの均衡が崩れたのがレース中盤。前田が痛恨メカトラを喫してペースを下げ、その隙に踏み込んだ沢田が1分ほどのリードを得る。勝機を掴んだ沢田は安定した走りを刻んでフィニッシュに辿り着き、今シーズン初めてJCX戦での全日本王者によるガッツポーズが決まった。
「調子が悪かったのか路面が重たかったのか、前半はとても身体が重たかったのですが、有利に運ぶために先頭で展開しようと考えていました」と言う沢田。前田や竹内と違って日曜日のみの参戦だったため、勝たなければいけないプレッシャーを感じていた、と表彰台で笑う。「今日は勝てたことはもちろんですが、先頭でレースを楽しめたことが良かったですね。これから来週のマキノ、再来週の野辺山とUCIレースが続きます。いよいよシクロクロスレースが楽しくなってきたので、次戦以降も頑張ります」。
沢田の後方では、後退した前田と竹内が激しい2位争いを繰り広げた。竹内が数度仕掛けるも前田は離れず、最後はフィニッシュ前のキャンバーの処理で先行した前田が2位を確保。「メカトラが無ければもっと良いレースができたと思うのですが、大切なレースを前にネガ潰しができたので、プラスに考えたいと思います」。
「本当にたくさんの応援を頂いたので、苦しい場面でも気持ちを切らさなかった」と振り返るのが、全日本選手権U23タイトルを狙う竹内だ。「イメージ通りにいきませんでしたが、感触自体は良いのでもっと身体を慣らしていきたいですね」。
C2レースとの混走となったCL1では、JCXランキング首位のテクニカルコースを得意とする今井美穂(CO2 bicycle)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、1分前にスタートしたC2カテゴリーの選手たち次々とパスしていく展開に。
今井が好ダッシュして抜け出すも、前日夜にも勝利している唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、一時大きく開いた差を徐々に埋めてキャッチする。
パワーでテクニック差をカバーし、徐々に独走態勢を築いた唐見だったが、レース終盤に今井の猛烈なプッシュを拝し、他カテゴリーの選手とも絡んだことで再び合流を許してしまう。しかし最後はキャンバー区間で今井にミスが生まれ、その隙に交わした唐見が前日に続く2連勝。本来不得意としていた泥コンディションで、来週からのUCIレース連戦に向けて弾みをつけた。
「今日は拷問のようなレースでしたね(笑)。2日連戦でしたが、昨日が寒かったことで身体が硬くウォームアップもままならない状態で臨みました。正直言えば今日は今井さんの日だなと思っていたのですが、意外と序盤の差が広がらず交わすことができました。その後猛追を受けて抜かれてしまったのですが、そこで彼女にミスが出たのが私の勝因になりましたね。他カテゴリー選手と絡んだことも追いつかれた原因なのですが、それは私にテクニックがあれば良かっただけのことです。泥で今井選手に勝てたのも、マッチレースを展開できたことも私にとっては初めてで、とても良い経験になりました」。
また、C2では鎌田宗也(Blue Lug)が圧勝してC1昇格への切符を掴んだ。各カテゴリー混走となったマスターズでは竹田佳行(kei'spower!)が圧倒的なテクニックで勝利している。
レースカウントを5まで伸ばしたJCXシリーズの舞台は、2015年に全日本選手権を迎えた長野県飯山市。前日土曜日には信州シクロクロス第3戦が毎年恒例のナイターレースとして行われ、2日間連続で走った選手も少なくない。
晩秋の紅葉と、雪を頂く高社山を望む長嶺運動公園のコースは、ブリヂストンアンカーMTBチームの小林輝紀監督がデザインしたもの。グラウンドを取り囲む部分こそ平坦基調だが、キャンバーと階段、テクニカルなシングルトラックの下りが用意され、その大部分が当日朝まで降り注いだ雨によって泥沼と化した。時間を追うごとに泥の水分が飛び、選手たちの脚力を削ぎ取っていくこととなる。
信州や関東勢を中心に、64名が出走した最高峰のC1カテゴリー。翌週から関西マキノ、信州野辺山2連戦、宇都宮、そして全日本選手権と重要レースが連続するため、JCXランキング首位の小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は調整のために不参加を選んだ。
”信州シクロクロスらしい”難コースに向けて、中里仁(Speedvagen Family Racing)がホールショット。先頭付近で落車が起こる中、すぐさま全日本王者の沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)と前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)の二人がジャンプアップし、泥に手こずる後続を尻目に抜け出した。
1周10分を割るハイペースで進む2人に唯一食い下がったのが、4列目スタートだった竹内遼(drawer THE RACING)だった。地元の声援を一身に受けながらプッシュを続け、松本駿(TEAM SCOTT)や小坂正則(スワコレーシング)を引き離しながら3位で進む。
先頭争いの均衡が崩れたのがレース中盤。前田が痛恨メカトラを喫してペースを下げ、その隙に踏み込んだ沢田が1分ほどのリードを得る。勝機を掴んだ沢田は安定した走りを刻んでフィニッシュに辿り着き、今シーズン初めてJCX戦での全日本王者によるガッツポーズが決まった。
「調子が悪かったのか路面が重たかったのか、前半はとても身体が重たかったのですが、有利に運ぶために先頭で展開しようと考えていました」と言う沢田。前田や竹内と違って日曜日のみの参戦だったため、勝たなければいけないプレッシャーを感じていた、と表彰台で笑う。「今日は勝てたことはもちろんですが、先頭でレースを楽しめたことが良かったですね。これから来週のマキノ、再来週の野辺山とUCIレースが続きます。いよいよシクロクロスレースが楽しくなってきたので、次戦以降も頑張ります」。
沢田の後方では、後退した前田と竹内が激しい2位争いを繰り広げた。竹内が数度仕掛けるも前田は離れず、最後はフィニッシュ前のキャンバーの処理で先行した前田が2位を確保。「メカトラが無ければもっと良いレースができたと思うのですが、大切なレースを前にネガ潰しができたので、プラスに考えたいと思います」。
「本当にたくさんの応援を頂いたので、苦しい場面でも気持ちを切らさなかった」と振り返るのが、全日本選手権U23タイトルを狙う竹内だ。「イメージ通りにいきませんでしたが、感触自体は良いのでもっと身体を慣らしていきたいですね」。
C2レースとの混走となったCL1では、JCXランキング首位のテクニカルコースを得意とする今井美穂(CO2 bicycle)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、1分前にスタートしたC2カテゴリーの選手たち次々とパスしていく展開に。
今井が好ダッシュして抜け出すも、前日夜にも勝利している唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、一時大きく開いた差を徐々に埋めてキャッチする。
パワーでテクニック差をカバーし、徐々に独走態勢を築いた唐見だったが、レース終盤に今井の猛烈なプッシュを拝し、他カテゴリーの選手とも絡んだことで再び合流を許してしまう。しかし最後はキャンバー区間で今井にミスが生まれ、その隙に交わした唐見が前日に続く2連勝。本来不得意としていた泥コンディションで、来週からのUCIレース連戦に向けて弾みをつけた。
「今日は拷問のようなレースでしたね(笑)。2日連戦でしたが、昨日が寒かったことで身体が硬くウォームアップもままならない状態で臨みました。正直言えば今日は今井さんの日だなと思っていたのですが、意外と序盤の差が広がらず交わすことができました。その後猛追を受けて抜かれてしまったのですが、そこで彼女にミスが出たのが私の勝因になりましたね。他カテゴリー選手と絡んだことも追いつかれた原因なのですが、それは私にテクニックがあれば良かっただけのことです。泥で今井選手に勝てたのも、マッチレースを展開できたことも私にとっては初めてで、とても良い経験になりました」。
また、C2では鎌田宗也(Blue Lug)が圧勝してC1昇格への切符を掴んだ。各カテゴリー混走となったマスターズでは竹田佳行(kei'spower!)が圧倒的なテクニックで勝利している。
C1
1位 | 沢田時(Bridgestone Anchor Cycling Team) | 1:00:34 |
2位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0:37 |
3位 | 竹内遼(drawer THE RACING) | +0:46 |
4位 | 小坂正則(スワコレーシングチーム) | +2:24 |
5位 | 松本駿(TEAM SCOTT) | +2:47 |
6位 | 國井敏夫(MilePost BMC Racing) | +3:04 |
7位 | 中里仁(Speedvagen Family Racing) | +3:29 |
8位 | 兼子博昭(スワコレーシングチーム) | +3:44 |
9位 | 山田誉史輝(PAXPROJECT) | +4:21 |
10位 | 中間森太郎(FRIETEN) | +4:33 |
CL1
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 48:10.1 |
2位 | 今井美穂(CO2 bicycle) | +0:01 |
3位 | 須藤むつみ(Ready Go JAPAN) | +6:51 |
4位 | 松本璃奈(TEAM GRM) | +7:45 |
5位 | 西形舞(TRCPanamaReds) | +10:52 |
6位 | 川崎路子(PAXPROJECT) | +12:47 |
7位 | 辻瑞穂(PAX PROJECT) | +15:03 |
8位 | 鬼形貴子(CO2bicycle) | +16:50 |
9位 | 橋口陽子(team轍屋) | -1Lap |
10位 | 綿貫通穂(臼杵レーシング) | -1Lap |
C2
1位 | 鎌田宗也(Blue Lug) | 46:17.6 |
2位 | 片山雄司(たかだフレンド) | +2:38 |
3位 | 野口朋希(スワコレーシングチーム) | +2:51 |
C3
1位 | 蠣崎藍道(TEAM SPORTSKID) | 33:51.6 |
2位 | 山崎雅典(パワースポーツSICK) | +0:39 |
3位 | 元島武文 | +0:59 |
C4
1位 | 綾野尋(cycleclub 3UP.) | 37:03.6 |
2位 | 鈴木来人(伊那北高校/ボンシャンスクラブ) | +0:43 |
3位 | 菅原法光(CLUB viento) | +1:14 |
CL2
1位 | 綾野桂子(cycleclub 3UP.) | 28:28.1 |
2位 | FordCaitlin(3UP) | +1:06 |
3位 | 清水朱実(北陸ドロタボウ) | +3:00 |
CM1+2+3
1位 | 竹田佳行(kei'spowr!) | 31:13.3 |
2位 | 清水達也(北陸ドロタボウ) | +1:39 |
3位 | 須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA) | +1:40 |
CM1+2+3
1位 | 浅井秀樹(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | 33:18.9 |
2位 | 木内浩(CLUB viento) | +1:07 |
3位 | 羽鳥和重(cycleclub3UP) | +1:56 |
CJ
1位 | 村上功太郎(松山工業高校) | 42:29.2 |
2位 | 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +4:01 |
3位 | 橋本嶺登(パワースポーツ・SICK) | -1Lap |
CK2
1位 | 野嵜然新(TORQUE NOZAC) | 08:23.4 |
2位 | 松崎光優(Touch me?シクロクロスチーム) | +0:51 |
3位 | 野嵜一晴(TORQUE NOZAC) | +1:49 |
text&photo:So.Isobe
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