2010/01/15(金) - 09:50
1月11日(月・祝)、奈良県北部で元プロ選手の三船雅彦によるシクロクロス・ライディングスクールが行なわれた。スクールには事前に応募した17名が参加。シクロクロスにどっぷりと浸かる充実した半日を過ごした。カメラを担ぎ、何とか食らいついた参加レポートをお伝えする。
かつてヨーロッパでプロ選手として走り、ロンド・ファン・フラーンデレンに日本人として初出場した三船雅彦氏。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュやフレーシュ・ワロンヌ、ヘント〜ウェベルヘムなど、世界トップレースシーンで闘った数少ない日本人だ。2000年と2001年に全日本シクロクロスチャンピオンに輝くなど、ロードレースだけでなくシクロクロスの造詣も深い。
選手としてのキャリアは2008年に終えたが、その後も自身が立ち上げたクラブチーム「TEAM MASSA・FOCUS・OUTDOORPRODUCTS」の代表として活躍。2010年1月からは「株式会社マッサエンタープライズ」を立ち上げ、チームの運営や自転車関係のイベントやスクールの企画・運営、自転車関連商品の企画・開発・販売などをこなしている。
今回のシクロクロス・ライディングスクールは、そのマッサエンタープライズが送るイベント第一弾だ。これまでも関西シクロクロスに付随したライディングスクールを行なってきたが、今回は「もっと徹底的にやっちゃおう!」という本格派で、事前に応募した17名が参加した。
参加人数は少なめだが、これはオフロードコースの保護とハイカーへの配慮によるもの。それに少人数だと一人一人の指導に時間が割ける。参加費用は3000円で、もちろんこの中に普通傷害保険は含まれている。
スクールの開催場所は三船氏が普段からトレーニングに使用している里山で、激坂やシングルトラックを含む難コース。「トップ選手がしっかり走っても20分はかかる」という1周5km弱・高低差150mほどの周回コースを中心に行なわれた。
「え?ここに道があるの?」というような落ち葉の積もったシングルトラックを縫って行くコースは、地元の三船氏ならではのセレクションだ。先ずは周回をぐるりと1周走って感触を掴み、2周目は要所でストップして三船氏による模範ライドとポイントの説明に耳を傾ける。それを参加者が一人ずつ実践する流れだ。
オフロードでのコーナリング、コーナリング時の目線、バランスコントロール、バイクの担ぎ方等々、シクロクロスの実戦で活きるテクニックが満載。午後も(過酷な)楽しいライドは続き、4時間に渡る充実したスクールが終了した。
現役を退いたとは言え、三船氏はバリバリのライダーだ。しかし参加者からの「もうシクロクロスには出場しないんですか?」との質問にはやんわりノー。その理由は「レースに出なくても、この里山コースで走っているだけで楽しいから」。そう言われて誰もが納得のコースだった。ハイレベルなライダーから初心者まで、どの参加者も満足出来るスクールだったと思う。
これからも三船氏は積極的にスクールを行なっていく予定で「ロードやシクロクロスを問わず、これからは年10回を目標にスクールを行ないたい」と語ってくれた。次回は1月31日(日)に京都府南部で行なわれるロード・ライディングスクールで、これらは先着20名(すでに定員に達している可能性有り)。スクールの告知は随時三船氏のブログで更新されるので是非チェックして欲しい。
ライディングスクールの模様はフォトギャラリーで!
text&photo:Kei Tsuji
かつてヨーロッパでプロ選手として走り、ロンド・ファン・フラーンデレンに日本人として初出場した三船雅彦氏。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュやフレーシュ・ワロンヌ、ヘント〜ウェベルヘムなど、世界トップレースシーンで闘った数少ない日本人だ。2000年と2001年に全日本シクロクロスチャンピオンに輝くなど、ロードレースだけでなくシクロクロスの造詣も深い。
選手としてのキャリアは2008年に終えたが、その後も自身が立ち上げたクラブチーム「TEAM MASSA・FOCUS・OUTDOORPRODUCTS」の代表として活躍。2010年1月からは「株式会社マッサエンタープライズ」を立ち上げ、チームの運営や自転車関係のイベントやスクールの企画・運営、自転車関連商品の企画・開発・販売などをこなしている。
今回のシクロクロス・ライディングスクールは、そのマッサエンタープライズが送るイベント第一弾だ。これまでも関西シクロクロスに付随したライディングスクールを行なってきたが、今回は「もっと徹底的にやっちゃおう!」という本格派で、事前に応募した17名が参加した。
参加人数は少なめだが、これはオフロードコースの保護とハイカーへの配慮によるもの。それに少人数だと一人一人の指導に時間が割ける。参加費用は3000円で、もちろんこの中に普通傷害保険は含まれている。
スクールの開催場所は三船氏が普段からトレーニングに使用している里山で、激坂やシングルトラックを含む難コース。「トップ選手がしっかり走っても20分はかかる」という1周5km弱・高低差150mほどの周回コースを中心に行なわれた。
「え?ここに道があるの?」というような落ち葉の積もったシングルトラックを縫って行くコースは、地元の三船氏ならではのセレクションだ。先ずは周回をぐるりと1周走って感触を掴み、2周目は要所でストップして三船氏による模範ライドとポイントの説明に耳を傾ける。それを参加者が一人ずつ実践する流れだ。
オフロードでのコーナリング、コーナリング時の目線、バランスコントロール、バイクの担ぎ方等々、シクロクロスの実戦で活きるテクニックが満載。午後も(過酷な)楽しいライドは続き、4時間に渡る充実したスクールが終了した。
現役を退いたとは言え、三船氏はバリバリのライダーだ。しかし参加者からの「もうシクロクロスには出場しないんですか?」との質問にはやんわりノー。その理由は「レースに出なくても、この里山コースで走っているだけで楽しいから」。そう言われて誰もが納得のコースだった。ハイレベルなライダーから初心者まで、どの参加者も満足出来るスクールだったと思う。
これからも三船氏は積極的にスクールを行なっていく予定で「ロードやシクロクロスを問わず、これからは年10回を目標にスクールを行ないたい」と語ってくれた。次回は1月31日(日)に京都府南部で行なわれるロード・ライディングスクールで、これらは先着20名(すでに定員に達している可能性有り)。スクールの告知は随時三船氏のブログで更新されるので是非チェックして欲しい。
ライディングスクールの模様はフォトギャラリーで!
text&photo:Kei Tsuji
フォトギャラリー