2017/11/01(水) - 11:20
スーパープレスティージュ第4戦で、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)の追走を振り払ったマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が勝利。竹之内悠(東洋フレーム)は29位だった。
ベルギー西部、ブルージュの南方に位置するルッデルフォールデで開催されたスーパープレスティージュ第3戦。コースは草地がメインで、スピーディーにこなすコブや下り基調の深い砂区間を組み合わせたスピード系コース。復調をメインに据える竹之内悠(東洋フレーム)を含む35名が号砲一発、60分間の戦いに挑んでいく。
ホールショットはここ最近調子を上げているクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)が獲ったものの、1周回完了を待たずに今季絶好調をキープ中のマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が攻撃に打って出た。
重い砂区間でファンデルポールが先頭を奪うと、ここから猛烈なプッシュを敢行する。「風が強かったので単独で逃げるのはかなりキツかった」というオランダ王者は独走態勢に入り、後続を徐々に引き離しにかかった。
しかし、SP前回大会で勝利した世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)がこの日は粘った。逃げるライバルとの差を10秒にがっちり固定し、3位グループを作ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)を遠ざけていく。
今シーズン初めて実力が拮抗したファンデルポールとファンアールト。10秒の間隔をもって互いに我慢比べを展開したが、その差は最後まで縮まりも、また広がりもしなかった。折り返しごとにライバルの位置を確認しつつ、冷静にレースを進めたファンデルポールがおよそ1時間先頭を守りきってゴール。シクロクロス三大ツアーでの今期通算勝利数を5に伸ばした。
スーパープレスティージュのシリーズランキングを首位に戻したファンデルポールは、「ワウトが差をがっちりキープしたのでミスができなかった。丁寧な走りで彼を封じ込めることができたけれど、彼はすぐそこまで調子を上げているということを認識した」と復調したライバルを警戒する。
「(ファンデルポールに逃げられた)最初の砂区間ではヘルマンスの後ろにいて前に出れなかった。マテューはわずかなリードを与えたら独走に入ってしまう」と世界王者は序盤の位置取りを悔やむ。「でも収穫だったのは、彼にプレッシャーを与え続けられたこと。後半になって雨が降り出したけれど、特に泥を生み出すこともなく大きく状況は変わらなかった」と、勝負に敗れつつも好感触を掴んでいる。
3位にはチームメイトのアールツや、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)を引き離したファンデルハールが入った。7位はU23世界選手権でのリベンジを誓うエリ・イゼルビッド(ベルギー、テレネット・フィデア)。
竹之内は29位で途中でレースを終えた。途中でレースを降ろされたものの、疲労と脚の怪我の影響は前戦よりも和らいでいる様子で、「落ち着いて走れました。残り4周で切られたうちの僕の前の順位の選手のだいたい30秒前が僕の今年の本来の定位置。とりあえずそこにまた戻るために何が必要か。そこに近いペースを後半は刻め出せたし、崩れたバランスが微かに戻せてきてるのが実感できて今日は何よりでした。あとはケイデンスをまた怪我前のようにもっと上げれるようになったら良い位置で走れると思う」と前向きなコメントを残している。
ベルギー西部、ブルージュの南方に位置するルッデルフォールデで開催されたスーパープレスティージュ第3戦。コースは草地がメインで、スピーディーにこなすコブや下り基調の深い砂区間を組み合わせたスピード系コース。復調をメインに据える竹之内悠(東洋フレーム)を含む35名が号砲一発、60分間の戦いに挑んでいく。
ホールショットはここ最近調子を上げているクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)が獲ったものの、1周回完了を待たずに今季絶好調をキープ中のマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が攻撃に打って出た。
重い砂区間でファンデルポールが先頭を奪うと、ここから猛烈なプッシュを敢行する。「風が強かったので単独で逃げるのはかなりキツかった」というオランダ王者は独走態勢に入り、後続を徐々に引き離しにかかった。
しかし、SP前回大会で勝利した世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)がこの日は粘った。逃げるライバルとの差を10秒にがっちり固定し、3位グループを作ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)を遠ざけていく。
今シーズン初めて実力が拮抗したファンデルポールとファンアールト。10秒の間隔をもって互いに我慢比べを展開したが、その差は最後まで縮まりも、また広がりもしなかった。折り返しごとにライバルの位置を確認しつつ、冷静にレースを進めたファンデルポールがおよそ1時間先頭を守りきってゴール。シクロクロス三大ツアーでの今期通算勝利数を5に伸ばした。
スーパープレスティージュのシリーズランキングを首位に戻したファンデルポールは、「ワウトが差をがっちりキープしたのでミスができなかった。丁寧な走りで彼を封じ込めることができたけれど、彼はすぐそこまで調子を上げているということを認識した」と復調したライバルを警戒する。
「(ファンデルポールに逃げられた)最初の砂区間ではヘルマンスの後ろにいて前に出れなかった。マテューはわずかなリードを与えたら独走に入ってしまう」と世界王者は序盤の位置取りを悔やむ。「でも収穫だったのは、彼にプレッシャーを与え続けられたこと。後半になって雨が降り出したけれど、特に泥を生み出すこともなく大きく状況は変わらなかった」と、勝負に敗れつつも好感触を掴んでいる。
3位にはチームメイトのアールツや、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)を引き離したファンデルハールが入った。7位はU23世界選手権でのリベンジを誓うエリ・イゼルビッド(ベルギー、テレネット・フィデア)。
竹之内は29位で途中でレースを終えた。途中でレースを降ろされたものの、疲労と脚の怪我の影響は前戦よりも和らいでいる様子で、「落ち着いて走れました。残り4周で切られたうちの僕の前の順位の選手のだいたい30秒前が僕の今年の本来の定位置。とりあえずそこにまた戻るために何が必要か。そこに近いペースを後半は刻め出せたし、崩れたバランスが微かに戻せてきてるのが実感できて今日は何よりでした。あとはケイデンスをまた怪我前のようにもっと上げれるようになったら良い位置で走れると思う」と前向きなコメントを残している。
スーパープレスティージュ2017-2018第4戦
1位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | 1h00’50” |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +10” |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | +50” |
4位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’01” |
5位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス) | +1’24” |
6位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +1’27” |
7位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’28” |
8位 | ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +1’31” |
9位 | デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | +1’32” |
10位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +1’33” |
29位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | Lap |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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