2017/10/18(水) - 10:43
パリで行われたコースプレゼンテーションで明らかにされた2018年の第105回ツール・ド・フランスのコース全貌。タイトル防衛を目指すクリストファー・フルームをはじめ、プレゼンテーションに出席した有力選手たちのコメントを紹介します。
コースプレゼンテーションに出席した選手たち photo:TDWsport
クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
とにかくタフなコースだ。特に最初の9日間は厳しい。大きな山岳ステージを待たずに、フランス北西部で神経をすり減らす危険な戦いが繰り広げられることになると思う。強い風が大きなファクターになると思うし、前半から大きな総合タイム差がつくかもしれない。
石畳のステージでは様々なことが起こり得る。未舗装峠が登場する山岳ステージもあり、周到な準備が要求される。
(チームの人数が9名から8名に減少することは)大きな影響を及ぼすはず。特にフランス北部を走るステージではチーム力が鍵になる。同時にアルプスやピレネーの山岳ステージでも戦えるように、妥協のない万全のチームで挑みたい。チームタイムトライアルも設定されているのでバーサタイル(万能)な選手をセレクトすることになると思う。
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
(ランダが加入するものの)来年も自分がチームリーダーとしてツールに挑む。これはチーム首脳陣と同意したことで、彼らは自分のために正しいチームメイトをセレクトしてくれる。ミケル(ランダ)が出場するかどうかはわからないけど、アレハンドロ(バルベルデ)と一緒に出場した時は良い関係を築けたので問題ないと思う。
山岳の比重が高いので自分向きのコースだという印象。タイムトライアルの距離も長くないので良い走りができると思う。もちろん石畳のステージは警戒しないといけないし、ベンナーティやエルビティ、ロハスといった石畳のスペシャリストに守られながらトラブルなく乗り切りたい。
ディフェンディングチャンピオンのクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:TDWsport
コースプレゼンテーションに出席したアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)とナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:TDWsport
ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)
バランスが良く、様々な要素が詰まったコースに満足している。今年よりも自分向きなコースだ。序盤のチームタイムトライアルでマイヨジョーヌ争いのおおよその道筋が決まるはず。強風が予想されるステージや石畳のステージがあるので、平穏に終わる1日は少ないと思う。
最終週の標高ある山岳ステージはもちろん重要で、60km強の短いステージが決定的なタイム差を生むかもしれない。獲得標高差が5,000mを超える日もあり、別の日には4,000mを超える。ツール・ド・フランスの歴史を作ってきたそんな耐久レースが自分は好きなんだ。
ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
上手くデザインされたツールだと思う。例年よりもコントロールが難しいレイアウトで、興味深い旅になるはず。前半は複雑なステージが多く、すべてのクライマーが平等に苦戦すると思う。11月のチームミーティングで話し合うことになるけど、チームはアルノー・デマールで前半の平坦ステージを狙う。
未舗装の峠も登場するし、アルプスとピレネーの山岳ステージはどれも厳しい。クライマーの自分としては、3つの山岳が詰め込まれた65kmのステージが楽しみで仕方がない。間違いなく刺激的なショーになる。未舗装路が話題に上っているけど、それよりも路面が悪い舗装路を経験しているので問題ない。
ワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)
自分の地元で開幕するツールは特別。ブルターニュの平坦ステージは平坦ではなく、決してイージーではない。もちろん勝負は大きな山岳ステージで決まるけど、あちこちに落とし穴が空いているようなコースレイアウト。未舗装の峠は大きなタイム差を生まないと思っている。
地元ブルターニュで開幕するツールに向けて意気込むワレン・バルギル(フランス、サンウェブ) photo:TDWsport
プレゼンテーションに出席したワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)とロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:TDWsport
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
極めて過酷なコース設定だ。今まで見たことがないような厳しい山岳ステージがいくつか設定されているので、パリにたどり着くスプリンターは限られると思う。
アルノー・デマール(フランス、エフデジ)
前半にはスプリンター向きのステージが多く設定されていて、マイヨジョーヌを着るチャンスもある。でも全体的に見るととても厳しいツールだ。今年はマイヨヴェールを3日間着たし、大成功のツールだった。来年はもっとフレッシュな状態でツールに挑みたい。
アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)
厳しいステージがいくつも設定されている。神話的なラルプデュエズの山頂フィニッシュだけでなく、最終週には難関山岳が目白押しだ。新しく登場する山岳はいつでも新鮮。(65kmという)短い距離に3つの山岳が設定されたステージは個人タイムトライアルのような強度になると思う。そんな強度の高いショートステージをもっと早く導入してほしかった。チーム力でコントロールするのが難しいステージが多く、スペクタクルなショーになるはず。
コメントはチーム公式サイトならびにレキップ紙より。
text:Kei Tsuji
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クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
とにかくタフなコースだ。特に最初の9日間は厳しい。大きな山岳ステージを待たずに、フランス北西部で神経をすり減らす危険な戦いが繰り広げられることになると思う。強い風が大きなファクターになると思うし、前半から大きな総合タイム差がつくかもしれない。
石畳のステージでは様々なことが起こり得る。未舗装峠が登場する山岳ステージもあり、周到な準備が要求される。
(チームの人数が9名から8名に減少することは)大きな影響を及ぼすはず。特にフランス北部を走るステージではチーム力が鍵になる。同時にアルプスやピレネーの山岳ステージでも戦えるように、妥協のない万全のチームで挑みたい。チームタイムトライアルも設定されているのでバーサタイル(万能)な選手をセレクトすることになると思う。
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
(ランダが加入するものの)来年も自分がチームリーダーとしてツールに挑む。これはチーム首脳陣と同意したことで、彼らは自分のために正しいチームメイトをセレクトしてくれる。ミケル(ランダ)が出場するかどうかはわからないけど、アレハンドロ(バルベルデ)と一緒に出場した時は良い関係を築けたので問題ないと思う。
山岳の比重が高いので自分向きのコースだという印象。タイムトライアルの距離も長くないので良い走りができると思う。もちろん石畳のステージは警戒しないといけないし、ベンナーティやエルビティ、ロハスといった石畳のスペシャリストに守られながらトラブルなく乗り切りたい。
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ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)
バランスが良く、様々な要素が詰まったコースに満足している。今年よりも自分向きなコースだ。序盤のチームタイムトライアルでマイヨジョーヌ争いのおおよその道筋が決まるはず。強風が予想されるステージや石畳のステージがあるので、平穏に終わる1日は少ないと思う。
最終週の標高ある山岳ステージはもちろん重要で、60km強の短いステージが決定的なタイム差を生むかもしれない。獲得標高差が5,000mを超える日もあり、別の日には4,000mを超える。ツール・ド・フランスの歴史を作ってきたそんな耐久レースが自分は好きなんだ。
ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
上手くデザインされたツールだと思う。例年よりもコントロールが難しいレイアウトで、興味深い旅になるはず。前半は複雑なステージが多く、すべてのクライマーが平等に苦戦すると思う。11月のチームミーティングで話し合うことになるけど、チームはアルノー・デマールで前半の平坦ステージを狙う。
未舗装の峠も登場するし、アルプスとピレネーの山岳ステージはどれも厳しい。クライマーの自分としては、3つの山岳が詰め込まれた65kmのステージが楽しみで仕方がない。間違いなく刺激的なショーになる。未舗装路が話題に上っているけど、それよりも路面が悪い舗装路を経験しているので問題ない。
ワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)
自分の地元で開幕するツールは特別。ブルターニュの平坦ステージは平坦ではなく、決してイージーではない。もちろん勝負は大きな山岳ステージで決まるけど、あちこちに落とし穴が空いているようなコースレイアウト。未舗装の峠は大きなタイム差を生まないと思っている。
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マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
極めて過酷なコース設定だ。今まで見たことがないような厳しい山岳ステージがいくつか設定されているので、パリにたどり着くスプリンターは限られると思う。
アルノー・デマール(フランス、エフデジ)
前半にはスプリンター向きのステージが多く設定されていて、マイヨジョーヌを着るチャンスもある。でも全体的に見るととても厳しいツールだ。今年はマイヨヴェールを3日間着たし、大成功のツールだった。来年はもっとフレッシュな状態でツールに挑みたい。
アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)
厳しいステージがいくつも設定されている。神話的なラルプデュエズの山頂フィニッシュだけでなく、最終週には難関山岳が目白押しだ。新しく登場する山岳はいつでも新鮮。(65kmという)短い距離に3つの山岳が設定されたステージは個人タイムトライアルのような強度になると思う。そんな強度の高いショートステージをもっと早く導入してほしかった。チーム力でコントロールするのが難しいステージが多く、スペクタクルなショーになるはず。
コメントはチーム公式サイトならびにレキップ紙より。
text:Kei Tsuji
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