2017/10/17(火) - 23:32
10月17日、フランス・パリで第105回ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションが開催され、7月7日から29日まで23日間の日程で開催される大会の全貌が明らかになった。石畳ステージや未舗装山岳、ラルプデュエズ、2つのTT、そしてピレネーの難関ステージが登場する。
レースディレクターのクリスティアン・プリュドム氏がコース全貌を明らかにする photo:TDWsport
ツール・ド・フランス2018コース全体図 image:ASO事前の発表の通り、グランデパール(開幕地)はフランス西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏のヴァンデ県。サッカーFIFAワールドカップとの日程重複を避けるため例年よりも1週間遅い7月7日に開幕を迎える。
第1ステージは通常のロードステージで、ノワールムティエ島を結ぶ干潟の道「パサージュ・デュ・ゴワ」も登場。スプリンター向きの2日間を終えると3日目には35kmのチームタイムトライアルが設定されている。第5ステージから2日間はブルターニュ地方ならではのアップダウンコースが設定されており、第6ステージのミュール・ド・ブルターニュ山頂フィニッシュでマイヨジョーヌ候補による登坂バトルが繰り広げられる。
大会前半のクライマックスは休息日を前にしたルーベにフィニッシュする第9ステージ。ど平坦な154kmのコースには、パリ〜ルーベにも登場するモンサン・ペヴェルやカンフィン・アン・ペヴェルなど15カ所・合計21.7kmのパヴェ(石畳)区間が含まれている。軽量なクライマーたちは荒れたパヴェに苦戦することになるだろう。
休息日の長距離移動を経てツールはアルプス山脈に突入。第10ステージの前半に登場するプラトー・デ・グリエールは平均勾配が11.2%に達する6kmの登りで、頂上手前2kmが未舗装というおまけ付き。この日は終盤にコロンビエール峠(7.5km/8.5%)も登場するため、いよいよ山岳バトルが本格化するだろう。休む間もなく第11ステージは前半からビザン峠(12.4km/8.2%)、プレ峠(12.6km/7.7%)、ロズラン峠(5.7km/6.5%)が連続。108kmという短い山岳ステージの締めくくりはラ・ロジエール(17.6km/5.8%)の山頂フィニッシュだ。
今大会のクイーンステージと目されているのがマドレーヌ峠(24.7km/6.0%)とクロワドフェール峠(28.6km/5.1%)を経てラルプデュエズ(13.8km/8.1%)にフィニッシュする第12ステージ。超級山岳が連続するこのアルプスステージの獲得標高差は5,000mを超える。ラルプデュエズの山頂フィニッシュは2015年大会以来2年ぶり。1952年の初登場以降、ラルプデュエズはこれまで29回ツールに登場している。
ツール・ド・フランス2018第9ステージ image:ASO
ツール・ド・フランス2018第10ステージ image:ASO
ツール・ド・フランス2018第11ステージ image:ASO
ツール・ド・フランス2018第12ステージ image:ASO
厳しいアルプス山岳3連戦を終えるとツールは足早にピレネーに向かい、平坦基調の3ステージを経てカルカッソンヌで最後の休息日を過ごす。ピレネー山脈を走る第17ステージの距離はわずか65kmという異例の短さ。しかしその内容は極めて濃く、ペイルスルド峠(14.9km/6.7%)とヴァル・ルーロン・アゼ峠(7.4km/8.3%)を越えてツール初登場となる標高2,215mのポルテ峠(16km/8.7%)を駆け上がる。距離の短さから強度の高い戦いが繰り広げられることになるのは間違いない。
山頂フィニッシュは第11ステージ、第12ステージ、第17ステージの3日間。最後の山岳決戦の場となる第19ステージはオービスク峠(7km/4.8%)のダウンヒルフィニッシュが設定されている。アスパン峠(11.5km/6.7%)とトゥールマレー峠(17.2km/7.2%)、スロー峠(19.1km/5.2%)、そしてオービスク峠を越える獲得標高差4,700mの難関コースだ。
最終日前日はスペイン国境に近いフランスバスク地方を走る31kmの個人タイムトライアル。終盤に長さ900m/平均勾配10.2%の登りが設定されたアップダウンコースで第105代ツール覇者が決まる。800km近い長距離移動を経て迎える最終日は、例年通りパリ・シャンゼリゼ通りにフィニッシュするスプリンター向きの平坦ステージだ。
ツール・ド・フランス2018第17ステージ image:ASO
ツール・ド・フランス2018第19ステージ image:ASO
フランスを時計回りに巡るコース全長は前年より211km短い3,329km。主催者ASOはボーナスタイム(3秒、2秒、1秒)を設定したポイントをスプリントポイントとは別に新たに設定することを決めている。また、UCIルールの変更により各チームの出場人数が9名から8名に減少するため、チーム力による独裁体制を築くのは難しいと見られている。
コースプレゼンテーションに出席した選手たち photo:TDWsport
ディフェンディングチャンピオンのクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:TDWsport
プレゼンテーションに出席したワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)とロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:TDWsport
地元ブルターニュで開幕するツールに向けて意気込むワレン・バルギル(フランス、サンウェブ) photo:TDWsport
コースプレゼンテーションに出席したアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)とナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:TDWsport
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第1ステージは通常のロードステージで、ノワールムティエ島を結ぶ干潟の道「パサージュ・デュ・ゴワ」も登場。スプリンター向きの2日間を終えると3日目には35kmのチームタイムトライアルが設定されている。第5ステージから2日間はブルターニュ地方ならではのアップダウンコースが設定されており、第6ステージのミュール・ド・ブルターニュ山頂フィニッシュでマイヨジョーヌ候補による登坂バトルが繰り広げられる。
大会前半のクライマックスは休息日を前にしたルーベにフィニッシュする第9ステージ。ど平坦な154kmのコースには、パリ〜ルーベにも登場するモンサン・ペヴェルやカンフィン・アン・ペヴェルなど15カ所・合計21.7kmのパヴェ(石畳)区間が含まれている。軽量なクライマーたちは荒れたパヴェに苦戦することになるだろう。
休息日の長距離移動を経てツールはアルプス山脈に突入。第10ステージの前半に登場するプラトー・デ・グリエールは平均勾配が11.2%に達する6kmの登りで、頂上手前2kmが未舗装というおまけ付き。この日は終盤にコロンビエール峠(7.5km/8.5%)も登場するため、いよいよ山岳バトルが本格化するだろう。休む間もなく第11ステージは前半からビザン峠(12.4km/8.2%)、プレ峠(12.6km/7.7%)、ロズラン峠(5.7km/6.5%)が連続。108kmという短い山岳ステージの締めくくりはラ・ロジエール(17.6km/5.8%)の山頂フィニッシュだ。
今大会のクイーンステージと目されているのがマドレーヌ峠(24.7km/6.0%)とクロワドフェール峠(28.6km/5.1%)を経てラルプデュエズ(13.8km/8.1%)にフィニッシュする第12ステージ。超級山岳が連続するこのアルプスステージの獲得標高差は5,000mを超える。ラルプデュエズの山頂フィニッシュは2015年大会以来2年ぶり。1952年の初登場以降、ラルプデュエズはこれまで29回ツールに登場している。
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厳しいアルプス山岳3連戦を終えるとツールは足早にピレネーに向かい、平坦基調の3ステージを経てカルカッソンヌで最後の休息日を過ごす。ピレネー山脈を走る第17ステージの距離はわずか65kmという異例の短さ。しかしその内容は極めて濃く、ペイルスルド峠(14.9km/6.7%)とヴァル・ルーロン・アゼ峠(7.4km/8.3%)を越えてツール初登場となる標高2,215mのポルテ峠(16km/8.7%)を駆け上がる。距離の短さから強度の高い戦いが繰り広げられることになるのは間違いない。
山頂フィニッシュは第11ステージ、第12ステージ、第17ステージの3日間。最後の山岳決戦の場となる第19ステージはオービスク峠(7km/4.8%)のダウンヒルフィニッシュが設定されている。アスパン峠(11.5km/6.7%)とトゥールマレー峠(17.2km/7.2%)、スロー峠(19.1km/5.2%)、そしてオービスク峠を越える獲得標高差4,700mの難関コースだ。
最終日前日はスペイン国境に近いフランスバスク地方を走る31kmの個人タイムトライアル。終盤に長さ900m/平均勾配10.2%の登りが設定されたアップダウンコースで第105代ツール覇者が決まる。800km近い長距離移動を経て迎える最終日は、例年通りパリ・シャンゼリゼ通りにフィニッシュするスプリンター向きの平坦ステージだ。
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フランスを時計回りに巡るコース全長は前年より211km短い3,329km。主催者ASOはボーナスタイム(3秒、2秒、1秒)を設定したポイントをスプリントポイントとは別に新たに設定することを決めている。また、UCIルールの変更により各チームの出場人数が9名から8名に減少するため、チーム力による独裁体制を築くのは難しいと見られている。
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ツール・ド・フランス2018ステージリスト
7月7日(土) | 第1ステージ | ノワールムティエ〜フォントネー=ル=コント | 195km |
7月8日(日) | 第2ステージ | ムイユロン=サンジェルマン〜ラロッシュ=シュル=ヨン | 185km |
7月9日(月) | 第3ステージ | ショレ〜ショレ | 35km(チームTT) |
7月10日(火) | 第4ステージ | ラ・ボール〜サルゾー | 192km |
7月11日(水) | 第5ステージ | ロリアン〜カンペール | 203km |
7月12日(木) | 第6ステージ | ブレスト〜ミュール・ド・ブルターニュ | 181km |
7月13日(金) | 第7ステージ | フジェール〜シャルトル | 231km |
7月14日(土) | 第8ステージ | ドルー〜アミアン | 181km |
7月15日(日) | 第9ステージ | アラス〜ルーべ | 154km |
7月16日(月) | 休息日 | ||
7月17日(火) | 第10ステージ | アヌシー〜ル・グラン=ボルナン | 159km |
7月18日(水) | 第11ステージ | アルベールヴィル〜ラ・ロジエール | 108km |
7月19日(木) | 第12ステージ | ブール=サン=モーリス〜ラルプデュエズ | 175km |
7月20日(金) | 第13ステージ | ブール=ドアザン〜ヴァランス | 169km |
7月21日(土) | 第14ステージ | サンポール=トロワ=シャトー〜マンド | 187km |
7月22日(日) | 第15ステージ | ミロー〜カルカッソンヌ | 181km |
7月23日(月) | 休息日 | ||
7月24日(火) | 第16ステージ | カルカッソンヌ〜バニェール=ド=ルション | 218km |
7月25日(水) | 第17ステージ | バニェール=ド=ルション〜サンラリ=スラン | 65km |
7月26日(木) | 第18ステージ | トリ=シュル=バイズ〜ポー | 172km |
7月27日(金) | 第19ステージ | ルルド〜ラランス | 200km |
7月28日(土) | 第20ステージ | サンペー=シュル=ニヴェール〜エスプレット | 31km(個人TT) |
7月29日(日) | 第21ステージ | ウイユ〜パリ・シャンゼリゼ | 115km |
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