2017/10/02(月) - 18:10
名物の砂コースを舞台にしたスーパープレスティージュ開幕戦。絶好調マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が食い下がるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)を退け優勝を飾った。
ベルギーをメインに行われるスーパープレスティージュの第1戦がオランダ北部のギーテンで開催された。砂が名物の周回コースに挑んだのは、スーパープレスティージュ全戦出場が決まっている竹之内悠(東洋フレーム)を含む33名。
グリーンシグナルから好ダッシュを決めたのは北米2連戦で勝利しているマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)。1周回完了を待たずに硬く締まった砂浜区間で加速すると、これまで通り独走態勢を敷き始める。
しかし勢いに乗るオランダ王者に待ったを掛けたのが、世界王者のワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)だった。ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)を引き連れて合流すると、これを確認したファンデルポールがペースを落とし、大きな追走グループもドッキング。レースは振り出しに戻った。
ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)やファンアールトが先頭に立ち、ハイペースでレースは進行。一時的にスウィークが数秒のリードを得たが、冷静に対処するファンデルポールに封じ込められる。トップコンディションに近づきつつあるラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)を含めた4名に勝負は委ねられた。
すると後半、得意のシケインをきっかけにファンデルポールが猛然と加速する。たまらずスウィークとファンデルハールが千切れ、ファンアールトも必死に合流を試みるが、僅か数メートルの差が埋まらない。オランダの声援を受けるファンデルポールの背中は少しずつ遠くなっていった。
砂地での巧みなスキルを見せつけたファンデルポールは最後まで勢いを失うことなく、およそ2周回を逃げ切ってフィニッシュ。追い込むファンアールトに対し、リードを15秒にまで広げる強い走りを見せつけた。
地元オランダのナショナルチャンピオンによるスーパープレスティージュ開幕戦勝利。今シーズンの勝率100%を維持しているファンデルポールは「考えうる限りほぼパーフェクトな成績だが、コンディション的にはもっと上を目指せると感じている。もっともっと連勝記録を伸ばしていきたいし、狙える限り勝ちを狙っていく。そのために良いシーズンインを切れたことはとても大切なんだ」と余裕を感じさせるコメントを残している。
追撃届かなかったファンアールトは「今日の走りには満足している。今日は今シーズン初めてファンデルポールのアタックが封じ込められた。彼に合流してからは対等に渡り合えていたけれど、最後までは持たなかった。もちろんマテューの強さは誰もが認めるところだけれど、今日はライバル勢が彼を苦しめられることも証明できた」と手応えを掴んだ様子。2月の世界選手権に向けて、2人のコンディションの変化が今後注目を集めていくだろう。
また、竹之内は28位で1月まで続くヨーロッパ遠征の初陣を終えている。「去年のGietenは、マイナス4周ほどでレースを降ろされていたけれど、今年はマイナス2周の28位。やはりヨーロッパのレースは質が違うけど、今まで世界相手にボコボコにされてきた毎年毎年の色々なことの積み重ねが、今年は活きる年になる。レースをしていても今年の開幕戦は今の自分の何が悪くてどうすれば改善するかがわかる。今年は長年超えれなかった一つの壁を確実に越える年になる、そう実感したレースでした。今年も引き続き応援よろしくお願いします」と手応えを感じているようだ。
ベルギーをメインに行われるスーパープレスティージュの第1戦がオランダ北部のギーテンで開催された。砂が名物の周回コースに挑んだのは、スーパープレスティージュ全戦出場が決まっている竹之内悠(東洋フレーム)を含む33名。
グリーンシグナルから好ダッシュを決めたのは北米2連戦で勝利しているマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)。1周回完了を待たずに硬く締まった砂浜区間で加速すると、これまで通り独走態勢を敷き始める。
しかし勢いに乗るオランダ王者に待ったを掛けたのが、世界王者のワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)だった。ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)を引き連れて合流すると、これを確認したファンデルポールがペースを落とし、大きな追走グループもドッキング。レースは振り出しに戻った。
ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス)やファンアールトが先頭に立ち、ハイペースでレースは進行。一時的にスウィークが数秒のリードを得たが、冷静に対処するファンデルポールに封じ込められる。トップコンディションに近づきつつあるラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)を含めた4名に勝負は委ねられた。
すると後半、得意のシケインをきっかけにファンデルポールが猛然と加速する。たまらずスウィークとファンデルハールが千切れ、ファンアールトも必死に合流を試みるが、僅か数メートルの差が埋まらない。オランダの声援を受けるファンデルポールの背中は少しずつ遠くなっていった。
砂地での巧みなスキルを見せつけたファンデルポールは最後まで勢いを失うことなく、およそ2周回を逃げ切ってフィニッシュ。追い込むファンアールトに対し、リードを15秒にまで広げる強い走りを見せつけた。
地元オランダのナショナルチャンピオンによるスーパープレスティージュ開幕戦勝利。今シーズンの勝率100%を維持しているファンデルポールは「考えうる限りほぼパーフェクトな成績だが、コンディション的にはもっと上を目指せると感じている。もっともっと連勝記録を伸ばしていきたいし、狙える限り勝ちを狙っていく。そのために良いシーズンインを切れたことはとても大切なんだ」と余裕を感じさせるコメントを残している。
追撃届かなかったファンアールトは「今日の走りには満足している。今日は今シーズン初めてファンデルポールのアタックが封じ込められた。彼に合流してからは対等に渡り合えていたけれど、最後までは持たなかった。もちろんマテューの強さは誰もが認めるところだけれど、今日はライバル勢が彼を苦しめられることも証明できた」と手応えを掴んだ様子。2月の世界選手権に向けて、2人のコンディションの変化が今後注目を集めていくだろう。
また、竹之内は28位で1月まで続くヨーロッパ遠征の初陣を終えている。「去年のGietenは、マイナス4周ほどでレースを降ろされていたけれど、今年はマイナス2周の28位。やはりヨーロッパのレースは質が違うけど、今まで世界相手にボコボコにされてきた毎年毎年の色々なことの積み重ねが、今年は活きる年になる。レースをしていても今年の開幕戦は今の自分の何が悪くてどうすれば改善するかがわかる。今年は長年超えれなかった一つの壁を確実に越える年になる、そう実感したレースでした。今年も引き続き応援よろしくお願いします」と手応えを感じているようだ。
スーパープレスティージュ2017-2018第1戦
1位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) | 57’45” |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +15” |
3位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス) | +27” |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | +33” |
5位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) | +43” |
6位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、チームステイラーツ) | +44” |
7位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) | +53” |
8位 | イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +54” |
9位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | 55” |
10位 | ディエテル・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート・サーカス) | +1’19” |
28位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | -1Lap |
text:So.Isobe
photo:CorVos,www.cyclocrossgieten.nl
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