2017/09/08(金) - 20:59
ツール・ド・北海道の第1ステージが、函館市から北斗市までの162kmで行われ、スプリント勝負を制したブリヂストンアンカーの鈴木龍が優勝。日本大学の草場啓吾が山岳賞を獲得する健闘を見せた。
31回目となるツール・ド・北海道が開幕。道南の函館市周辺を舞台とした3日間424kmのステージレースがスタートした。
初日の第1ステージは、函館市中心部にある函館競輪場をスタート。函館湾に沿って海岸を南下し、内陸に入って日本海側の江差町に出た後、再び内陸に入って北斗市にゴールする162km。全般的に平坦基調だが、コース終盤には3級山岳が2回設定される。
前日までの天気予報では雨の可能性もあったものの、朝から青空が広がった函館市周辺。ゴールの北斗市の気温は25.9℃まで上がり、8月中旬並みの暑い1日となった。
函館市内をパレードしたのちリアルスタートが切られると、アタック合戦から6人の逃げが形成される。メンバーは、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、岸崇仁(那須ブラーゼン)、中田拓也(インタープロサイクリングアカデミー)、冨尾大地(鹿屋体育大学)、草場啓吾(日本大学)、今村駿介(中央大学)。
メイン集団では各チーム1人ずつ牽引役を出して追走するが、タイム差は最大7分50秒まで開く。
スタートから100kmを過ぎると、ブリヂストンアンカーが集団を牽引して追走。タイム差が徐々に詰まり始める。逃げ集団では、最初の3級山岳までに中田と今村が遅れ、2つ目の3級山岳で岸が遅れて3人となる。メイン集団では2つ目の山岳の登りからNIPPOヴィーニファンティーニが集団を牽引し、タイム差は1分未満に。そして残り8km付近で逃げは全て吸収される。
残り5kmを過ぎると、各チームはスプリンターでの勝負態勢を整え始める。ロングスパートをかける選手もいたが決定打にはならず、残り300mへ。
「埋もれるくらいならと思って先がけした」と言う岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が集団の先頭。その番手につけていたピエールパオロ・デネグリ(NIPPOヴィーニファンティーニ)、さらにその後ろにつけていた鈴木龍(ブリヂストンアンカー)が、岡本の両サイドからまくりにかかる。3人横一線でハンドルの投げ合いとなった勝負は、「ゴールした瞬間に横を見て、勝ったと思った」と言う鈴木が優勝した。
「今日はスプリントになったら自分で勝負する作戦でした。タイム差が開いた逃げを吸収するためにチームはハードワークをこなしてくれ、最後は西薗(良太)さんが前を引いてくれたおかげで勝てました。最後の登りで人数が絞られたので、僕の得意とする展開になった事も良かったです」と、今日の勝因を話す鈴木。
「明日からリーダージャージを着ますが、チームメイトの力を借りて、着続けられるようにしたいです。西薗さんも先頭集団でゴールしているので、チームとして総合優勝出来るようにしていきたいです」と、語った。
一方、序盤からの逃げに乗った日本大学の草場が、途中2回の山岳賞を先頭通過して山岳賞ジャージを獲得。逃げが吸収された後も先頭集団でゴールし、ホットスポットのボーナスタイムと合わせて総合4位につける健闘を見せた。この日が誕生日の草場は、自ら花を添えた。
「今日は逃げに乗って目立ちたかったので、アタック合戦に参加しました。一度緩んだ時にブリッツェンの阿部選手がカウンターで行ったので喰らいついて行ったら、鹿屋の冨尾選手も来て3人になり、差が開いて逃げが決まりました。冨尾選手にはインカレで負けているので、山岳賞は譲らないつもりで勝負して行きました」と、レースを振り返る。
明日第2ステージでは4級山岳が2回あるが、どちらか1つを取れば山岳賞が確定する。「そう出来るように頑張ります」と、沢田は意欲を見せた。
なお、昨年大会で総合優勝し、先日のJBCFタイムトライアルチャンピオンシップでレースに復帰した増田成幸が、2つ目の3級山岳からの下りで落車。残念ながらリタイアしている。
31回目となるツール・ド・北海道が開幕。道南の函館市周辺を舞台とした3日間424kmのステージレースがスタートした。
初日の第1ステージは、函館市中心部にある函館競輪場をスタート。函館湾に沿って海岸を南下し、内陸に入って日本海側の江差町に出た後、再び内陸に入って北斗市にゴールする162km。全般的に平坦基調だが、コース終盤には3級山岳が2回設定される。
前日までの天気予報では雨の可能性もあったものの、朝から青空が広がった函館市周辺。ゴールの北斗市の気温は25.9℃まで上がり、8月中旬並みの暑い1日となった。
函館市内をパレードしたのちリアルスタートが切られると、アタック合戦から6人の逃げが形成される。メンバーは、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、岸崇仁(那須ブラーゼン)、中田拓也(インタープロサイクリングアカデミー)、冨尾大地(鹿屋体育大学)、草場啓吾(日本大学)、今村駿介(中央大学)。
メイン集団では各チーム1人ずつ牽引役を出して追走するが、タイム差は最大7分50秒まで開く。
スタートから100kmを過ぎると、ブリヂストンアンカーが集団を牽引して追走。タイム差が徐々に詰まり始める。逃げ集団では、最初の3級山岳までに中田と今村が遅れ、2つ目の3級山岳で岸が遅れて3人となる。メイン集団では2つ目の山岳の登りからNIPPOヴィーニファンティーニが集団を牽引し、タイム差は1分未満に。そして残り8km付近で逃げは全て吸収される。
残り5kmを過ぎると、各チームはスプリンターでの勝負態勢を整え始める。ロングスパートをかける選手もいたが決定打にはならず、残り300mへ。
「埋もれるくらいならと思って先がけした」と言う岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が集団の先頭。その番手につけていたピエールパオロ・デネグリ(NIPPOヴィーニファンティーニ)、さらにその後ろにつけていた鈴木龍(ブリヂストンアンカー)が、岡本の両サイドからまくりにかかる。3人横一線でハンドルの投げ合いとなった勝負は、「ゴールした瞬間に横を見て、勝ったと思った」と言う鈴木が優勝した。
「今日はスプリントになったら自分で勝負する作戦でした。タイム差が開いた逃げを吸収するためにチームはハードワークをこなしてくれ、最後は西薗(良太)さんが前を引いてくれたおかげで勝てました。最後の登りで人数が絞られたので、僕の得意とする展開になった事も良かったです」と、今日の勝因を話す鈴木。
「明日からリーダージャージを着ますが、チームメイトの力を借りて、着続けられるようにしたいです。西薗さんも先頭集団でゴールしているので、チームとして総合優勝出来るようにしていきたいです」と、語った。
一方、序盤からの逃げに乗った日本大学の草場が、途中2回の山岳賞を先頭通過して山岳賞ジャージを獲得。逃げが吸収された後も先頭集団でゴールし、ホットスポットのボーナスタイムと合わせて総合4位につける健闘を見せた。この日が誕生日の草場は、自ら花を添えた。
「今日は逃げに乗って目立ちたかったので、アタック合戦に参加しました。一度緩んだ時にブリッツェンの阿部選手がカウンターで行ったので喰らいついて行ったら、鹿屋の冨尾選手も来て3人になり、差が開いて逃げが決まりました。冨尾選手にはインカレで負けているので、山岳賞は譲らないつもりで勝負して行きました」と、レースを振り返る。
明日第2ステージでは4級山岳が2回あるが、どちらか1つを取れば山岳賞が確定する。「そう出来るように頑張ります」と、沢田は意欲を見せた。
なお、昨年大会で総合優勝し、先日のJBCFタイムトライアルチャンピオンシップでレースに復帰した増田成幸が、2つ目の3級山岳からの下りで落車。残念ながらリタイアしている。
ツール・ド・北海道2017 第1ステージ結果(函館市ー北斗市:162km)
1位 | 鈴木 龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) | 3時間36分3秒 |
2位 | ピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | + 0秒 |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
4位 | ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | |
5位 | エゴイツ・フェルナンデス(スペイン、チーム右京) | |
6位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) | |
7位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | |
8位 | サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京) | |
9位 | ドリュー・モレイ(オーストラリア、トレンガヌサイクリングチーム) | |
10位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) |
個人総合時間賞(第1ステージ終了時)
1位 | 鈴木 龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) | 3時間35分53秒 |
2位 | ピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | +4秒 |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | +6秒 |
4位 | 草場啓吾(日本大学) | +7秒 |
5位 | ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | +10秒 |
6位 | エゴイツ・フェルナンデス(スペイン、チーム右京) | |
7位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) | |
8位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | |
9位 | サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京) | |
10位 | ドリュー・モレイ(オーストラリア、トレンガヌサイクリングチーム) |
個人総合ポイント賞(第1ステージ終了時)
1位 | 鈴木 龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) | 25p |
2位 | ピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | 20p |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 16p |
個人総合山岳賞(第1ステージ終了時)
1位 | 草場啓吾(日本大学) | 10p |
2位 | 冨尾大地(鹿屋体育大学) | 6p |
3位 | 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) | 2p |
チーム総合成績(第1ステージ終了時)
1位 | NIPPOヴィーニファンティーニ | 10時間48分9秒 |
2位 | キナンサイクリングチーム | +34秒 |
3位 | チーム右京 |
チーム総合U26順位(第1ステージ終了時)
1位 | 鹿屋体育大学 | 10時間56分33秒 |
2位 | 京都産業大学 | +42秒 |
3位 | セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム | +2分19秒 |
Photo:Hideaki TAKAGI,Satoru Kato
text:Satoru Kato
text:Satoru Kato
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