2017/08/30(水) - 10:29
マッテオ・トレンティンの2勝目でスタートしたブエルタ後半戦。地元での勝利を逃したホセ・ロハスや下りアタックを成功させたニコラス・ロッシュ、依然として総合リードを得ているクリストファー・フルームらのコメントを紹介します。
ステージ2勝目を飾ったマッテオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)
このステージを狙っていた。1級山岳は自分でもこなせる程度の厳しさで、下りはスーパーテクニカル。下りが得意なロハスと一緒に飛び出したことが勝利につながった。自分も下りには自信があったけど、現界まで攻める彼に先行を許してしまうシーンもあった。
下りを攻めた結果、ロハスと一緒に他の逃げメンバーを引き離す形となり、スプリントの一騎打ちで自分が勝利。ロハスがこの地域出身だと知っていたし、登りを走っている時点できっと彼が下りで仕掛けてくるだろうと思っていた。クイックステップフロアーズとしてこの先のステージで5勝目を狙わないわけにはいかない。
地元ムルシアでの勝利を逃したホセ・ロハス(スペイン、モビスター)
逃げグループが形成された時、この地域をよく知っているクライマーのルイスレオン(サンチェス)が最大のライバルになると思った。でも最終的に最悪の相手(トレンティン)との一騎打ちになってしまった。今大会の最速スプリンターである彼とのスプリント勝負を避けるために下りを攻めたものの、彼を引き離すのは不可能だった。ステージ3位は経験済みで今日はステージ2位。つまり次は自分が勝つ番だ。
総合ライバルたちから29秒奪ったニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)
(下りのアタックは)予定していたものではなく完全に即興だった。ヴィンチェンツォ(ニーバリ)が下りでリードを広げたのを見て、総合のライバルを引き離そうと彼を追撃。数キロ走って彼に追いつき、そこから更にアタックしたんだ。『できる限りのことをやってみて、様子を見よう』と自分に言い聞かせてアタック。下りを可能な限りのスピードで走った。アドバンテージを広げるために全開走行だった。
今はしっかりリカバリーして、明日の大きなテストに挑みたい。明日は今日よりもずっと重要なタイム差が生まれるステージになるはず。総合トップ10の選手たちの登坂力は拮抗しているけど、自分のコンディションは整っている。
マイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
下りでニーバリがレースを動かしてきた。登りでペースを上げて下りで攻撃するのが彼の今日の作戦。自分はというと、下りでリスクを冒したくなかった。総合でリードを得ているし、下りきってからフィニッシュまで距離があったので、落ち着いてチームメイトたちと一緒に状況をコントロールしたんだ。
とにかく安全に下りきること優先したので、ニコ(ロッシュ)のアタックは気にしていなかった。でも彼は素晴らしい走りをしたと思う。ファンタスティックな状態でこのブエルタに挑んでいる彼に賞賛を送りたい。
ヤングライダー賞トップのアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
前半から強い雨が降り、後半に入っても路面は濡れていたのでとてもトリッキーなステージだった。スリッピーな路面の下りでアタックする選手もいて、かなり危険度が高かった。幸い自分は良いポジションで山頂をクリアしたので問題なく下りをこなすことができたよ。リスクを冒したニコラス・ロッシュにタイムを奪われたけど、落車もしなかったし、オリカ・スコットにとって良い1日だったと言える。明日以降のステージでレースを動かしたい。
マイヨモンターニャを着るダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
今日は序盤からかなりハイスピードな展開だった。明日以降のステージを狙っているので今日はリスクを負わずに走行。山岳賞争いにおいて重要な明日と明後日の山岳ステージで動きたい。
地元ムルシア出身で逃げに乗ったルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
逃げに乗ることが最初の関門。最初の2時間はとにかくペースが速くて、逃げに乗り遅れないように全てのアタックに反応した。この辺りの道は良く知ってるし、コース的に自分向きのステージだったので、何としても逃げに乗りたかった。結果的に彼ら(トレンティンやロハス)は他の逃げメンバーよりも調子が良く、自分は脚が言うことを聞かずに失速してしまった。
アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)
スタートから50km/hを超えるペースで嵐の中を走った。雨が少ないムルシアで、夏の雨が今日1日で降り尽くしたんじゃないかと思う。ニーバリの下りアタックは予想の範囲内。すぐに反応してことなきを得た。ウェットな路面とドライな路面が混ざり合う危険な下りだったけど、問題なく対処できてよかったよ。雨とハイペースなステージは明日のハードな山岳バトルに影響を及ぼすかもしれない。
text&photo:Kei.Tsuji
ステージ2勝目を飾ったマッテオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)
このステージを狙っていた。1級山岳は自分でもこなせる程度の厳しさで、下りはスーパーテクニカル。下りが得意なロハスと一緒に飛び出したことが勝利につながった。自分も下りには自信があったけど、現界まで攻める彼に先行を許してしまうシーンもあった。
下りを攻めた結果、ロハスと一緒に他の逃げメンバーを引き離す形となり、スプリントの一騎打ちで自分が勝利。ロハスがこの地域出身だと知っていたし、登りを走っている時点できっと彼が下りで仕掛けてくるだろうと思っていた。クイックステップフロアーズとしてこの先のステージで5勝目を狙わないわけにはいかない。
地元ムルシアでの勝利を逃したホセ・ロハス(スペイン、モビスター)
逃げグループが形成された時、この地域をよく知っているクライマーのルイスレオン(サンチェス)が最大のライバルになると思った。でも最終的に最悪の相手(トレンティン)との一騎打ちになってしまった。今大会の最速スプリンターである彼とのスプリント勝負を避けるために下りを攻めたものの、彼を引き離すのは不可能だった。ステージ3位は経験済みで今日はステージ2位。つまり次は自分が勝つ番だ。
総合ライバルたちから29秒奪ったニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)
(下りのアタックは)予定していたものではなく完全に即興だった。ヴィンチェンツォ(ニーバリ)が下りでリードを広げたのを見て、総合のライバルを引き離そうと彼を追撃。数キロ走って彼に追いつき、そこから更にアタックしたんだ。『できる限りのことをやってみて、様子を見よう』と自分に言い聞かせてアタック。下りを可能な限りのスピードで走った。アドバンテージを広げるために全開走行だった。
今はしっかりリカバリーして、明日の大きなテストに挑みたい。明日は今日よりもずっと重要なタイム差が生まれるステージになるはず。総合トップ10の選手たちの登坂力は拮抗しているけど、自分のコンディションは整っている。
マイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
下りでニーバリがレースを動かしてきた。登りでペースを上げて下りで攻撃するのが彼の今日の作戦。自分はというと、下りでリスクを冒したくなかった。総合でリードを得ているし、下りきってからフィニッシュまで距離があったので、落ち着いてチームメイトたちと一緒に状況をコントロールしたんだ。
とにかく安全に下りきること優先したので、ニコ(ロッシュ)のアタックは気にしていなかった。でも彼は素晴らしい走りをしたと思う。ファンタスティックな状態でこのブエルタに挑んでいる彼に賞賛を送りたい。
ヤングライダー賞トップのアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
前半から強い雨が降り、後半に入っても路面は濡れていたのでとてもトリッキーなステージだった。スリッピーな路面の下りでアタックする選手もいて、かなり危険度が高かった。幸い自分は良いポジションで山頂をクリアしたので問題なく下りをこなすことができたよ。リスクを冒したニコラス・ロッシュにタイムを奪われたけど、落車もしなかったし、オリカ・スコットにとって良い1日だったと言える。明日以降のステージでレースを動かしたい。
マイヨモンターニャを着るダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
今日は序盤からかなりハイスピードな展開だった。明日以降のステージを狙っているので今日はリスクを負わずに走行。山岳賞争いにおいて重要な明日と明後日の山岳ステージで動きたい。
地元ムルシア出身で逃げに乗ったルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
逃げに乗ることが最初の関門。最初の2時間はとにかくペースが速くて、逃げに乗り遅れないように全てのアタックに反応した。この辺りの道は良く知ってるし、コース的に自分向きのステージだったので、何としても逃げに乗りたかった。結果的に彼ら(トレンティンやロハス)は他の逃げメンバーよりも調子が良く、自分は脚が言うことを聞かずに失速してしまった。
アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)
スタートから50km/hを超えるペースで嵐の中を走った。雨が少ないムルシアで、夏の雨が今日1日で降り尽くしたんじゃないかと思う。ニーバリの下りアタックは予想の範囲内。すぐに反応してことなきを得た。ウェットな路面とドライな路面が混ざり合う危険な下りだったけど、問題なく対処できてよかったよ。雨とハイペースなステージは明日のハードな山岳バトルに影響を及ぼすかもしれない。
text&photo:Kei.Tsuji
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