2017/08/28(月) - 18:15
8月27日に行われたブルターニュクラシック・ウエストフランス(UCIワールドツアー)は集団でのスプリント勝負に持ち込まれた。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)がアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)らを破り、勝利を掴んだ。
フランス北西部、ブルターニュ地方の小村プルエーを舞台に開催されるワールドツアーレース・ブルターニュクラシック・ウエストフランス。自転車競技が盛んなブルターニュ地方最大のワンデーレースであり、一般サイクリストが参加するシクロスポルティフや女子ロードレース、MTBレースを含む「プルエー4日間レース(4jours de Plouay)」の最後を締めくくるビッグイベントでもある。
コースは起伏豊かなブルターニュ半島の田舎道を繋ぐ8の字状の240km。終盤には、平均勾配6%の登坂「ティマレク」が含まれる13.9kmの周回コースを1周する。ティマレクの頂上からフィニッシュまでの距離はおよそ4km強と絶妙な距離が設定されており、スプリンターにもパンチャーにも等しく機会があるレースでもある。
昨年はオリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)が逃げ切りを決めた一方、一昨年はアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)が集団スプリントで勝利しており、展開次第では多くの選手が勝利を狙って動くことが予想される。
スタートラインに並んだのはディフェンディングチャンピオンであるナーセンをはじめ、クリストフにエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)、ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)といった強豪スプリンターたちに加え、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)らクラシックレーサーたちも姿を見せた。また、新城幸也(バーレーン・メリダ)の姿も。
200kmを越える長丁場で逃げを敢行したのは、タオ・ゲオゲガンハート(イギリス、チームスカイ)、ピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)ら8名。ここに逃げを載せることが出来なかったサンウェブとディメンションデータが中心となってメイン集団を牽引し、最大で5分程度にタイム差をコントロールする。
逃げからどんどんと選手が脱落する中、最後まで残ったシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)にシリル・ゴティエ(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)、アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)、ネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)ら6名が追いつくも、ラスト10kmで20秒差にまで詰め寄られる。
勝負所となるティマレクへ向けてメイン集団はBMCレーシングが強力にペースアップを図る。エスケープグループから飛び出し、一人粘り続けるベッティオールを目指してフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)がブリッジを掛けようと試みるも届かない。
ティマレクを単独先頭で登り切ったベッティオールだが、スプリントに向けて加速するメイン集団の勢いには勝てず、ラスト1kmで吸収される。ミカル・ゴワシュ(ポーランド、チームスカイ)のリードアウトを受け、左側からスプリントを仕掛けたエリア・ヴィヴィアーニが、クリストフやソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)らを抜き去り、先頭でフィニッシュラインに駆け込んだ。
「シーズンも終わりに近づいてきたけれど、ビッグレースで2度も勝てるなんて、最高の気分だよ。本当に夢のような1週間だ」と1週前に行われたサイクラシック・ハンブルグに続き、勝利を収めたヴィヴィアーニ。「ツールでフルームが勝ってから、チームは大きな勝利に恵まれている。クウィアトコウスキーがクラシカ・サンセバスチャンで勝ち、僕も勝利を収めることが出来た。これは本当に素晴らしいことだよ」とチームの好調ぶりをアピールした。
フランス北西部、ブルターニュ地方の小村プルエーを舞台に開催されるワールドツアーレース・ブルターニュクラシック・ウエストフランス。自転車競技が盛んなブルターニュ地方最大のワンデーレースであり、一般サイクリストが参加するシクロスポルティフや女子ロードレース、MTBレースを含む「プルエー4日間レース(4jours de Plouay)」の最後を締めくくるビッグイベントでもある。
コースは起伏豊かなブルターニュ半島の田舎道を繋ぐ8の字状の240km。終盤には、平均勾配6%の登坂「ティマレク」が含まれる13.9kmの周回コースを1周する。ティマレクの頂上からフィニッシュまでの距離はおよそ4km強と絶妙な距離が設定されており、スプリンターにもパンチャーにも等しく機会があるレースでもある。
昨年はオリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)が逃げ切りを決めた一方、一昨年はアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)が集団スプリントで勝利しており、展開次第では多くの選手が勝利を狙って動くことが予想される。
スタートラインに並んだのはディフェンディングチャンピオンであるナーセンをはじめ、クリストフにエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)、ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)といった強豪スプリンターたちに加え、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)らクラシックレーサーたちも姿を見せた。また、新城幸也(バーレーン・メリダ)の姿も。
200kmを越える長丁場で逃げを敢行したのは、タオ・ゲオゲガンハート(イギリス、チームスカイ)、ピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)ら8名。ここに逃げを載せることが出来なかったサンウェブとディメンションデータが中心となってメイン集団を牽引し、最大で5分程度にタイム差をコントロールする。
逃げからどんどんと選手が脱落する中、最後まで残ったシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)にシリル・ゴティエ(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)、アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)、ネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)ら6名が追いつくも、ラスト10kmで20秒差にまで詰め寄られる。
勝負所となるティマレクへ向けてメイン集団はBMCレーシングが強力にペースアップを図る。エスケープグループから飛び出し、一人粘り続けるベッティオールを目指してフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)がブリッジを掛けようと試みるも届かない。
ティマレクを単独先頭で登り切ったベッティオールだが、スプリントに向けて加速するメイン集団の勢いには勝てず、ラスト1kmで吸収される。ミカル・ゴワシュ(ポーランド、チームスカイ)のリードアウトを受け、左側からスプリントを仕掛けたエリア・ヴィヴィアーニが、クリストフやソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)らを抜き去り、先頭でフィニッシュラインに駆け込んだ。
「シーズンも終わりに近づいてきたけれど、ビッグレースで2度も勝てるなんて、最高の気分だよ。本当に夢のような1週間だ」と1週前に行われたサイクラシック・ハンブルグに続き、勝利を収めたヴィヴィアーニ。「ツールでフルームが勝ってから、チームは大きな勝利に恵まれている。クウィアトコウスキーがクラシカ・サンセバスチャンで勝ち、僕も勝利を収めることが出来た。これは本当に素晴らしいことだよ」とチームの好調ぶりをアピールした。
ブルターニュクラシック・ウエストフランス2017
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ) | 5h51’39” |
2位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) | |
3位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
4位 | セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) | |
5位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
6位 | ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード) | |
7位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
8位 | ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) | |
9位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) |
text:Naoki.Yasuoka
photo:CorVos
photo:CorVos
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