2017/08/21(月) - 19:24
2日間にわたってのべ1万人を動員する日本最大規模のロードレースイベント、シマノ鈴鹿ロードレース。まさしく夏のロードレースのお祭りを締めくくるのは、トップ選手たちが競い合うシマノ鈴鹿ロードレースクラシック。激しいアタックの応酬の末生まれた逃げ集団のスプリントをマトリックスパワータグの吉田隼人が制した。
真夏のロードレースの祭典、シマノ鈴鹿ロードレース。全国津々浦々からホビーレーサーが集まり、鎬を削りあう2日間の夏のお祭りを締めくくる一大イベントが、シマノ鈴鹿ロードレースクラシックだ。昨年まで”シマノ鈴鹿国際ロード”として開催されていたこの大会だが、今年は名称も新たにリニューアル。国内登録のコンチネンタルチームが勢ぞろいした。
スタートラインに並んだのは、ホストチームであるシマノレーシングを筆頭に、国内からは宇都宮ブリッツェンやチーム右京、キナンサイクリングチーム、愛三工業レーシング、ブリヂストンアンカー、マトリックス・パワータグといったプロチームたち。そこに強豪ホビーレーサーたちが加わり、10周58.1kmの戦いを演じることになった。
海外選手たちの参戦は無くなったものの、普段Jプロツアーには参戦しないチーム右京らの存在、そして多くの観客たちの声援の中を走るということもあり、各選手たちのモチベーションも高い。
晴れ渡った空の下、130名の選手がスタートしていく。短い距離のレースだけに、常にアタックがかかり続けることになりがちなレースだが、この日最初に攻撃を仕掛けたのは、徳田優(チーム右京)。幾人かの選手が乗るもそのまま吸収され、さらなるアタックの応酬へ。
2周目には入部正太郎(シマノレーシング)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、吉田隼人(マトリックスパワータグ)、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)らが抜け出し、5秒差で8名の追走がかかる。3周目のホームストレートで追走が合流するも、そのままメイン集団が吸収。カウンターアタックで飛び出た佐野淳哉(マトリックスパワータグ)と山本元喜(キナンサイクリングチーム)らもほどなく吸収される。
4周目のホームストレートで飛び出した佐藤友飛(チームスクアドラ)に秋田拓磨(シマノレーシング)らが追いつき、7秒ほどのリードを得るも、これも吸収。散発的なアタックがかかる中、決定的な動きが生まれたのは後半戦に入った6周回。ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)のペースアップに早川朋宏(愛三工業レーシング)や飯野智行(宇都宮ブリッツェン)らが反応して形成された逃げに後方から畑中勇介(チーム右京)や西薗良太(ブリヂストンアンカー)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)など有力選手らが次々にブリッジし、17名の逃げが形成される。
木村圭佑以外のメンバーを送り込み損ねたシマノレーシングがスプリンターの水谷翔を届けるために組んだ列車が、勝ち逃げへの最終便に。最終的に23名となった逃げ集団はメイン集団に対して1分弱の差を付け、周回を重ねていく。9周回目、徳田優が田窪賢次(マトリックスパワータグ)と共に抜け出すも、半周ほどで吸収される。
ラストラップに入っても激しい攻撃の応酬が続く中、椿大志(キナンサイクリングチーム)がヘアピン手前でアタックを成功させ単独で逃げ出す。デグナー、ダンロップ、S字を越えて粘り強さを見せたが、スプリントに持ち込みたいマトリックスパワータグの牽引する集団に飲み込まれる。
そして迎えたゴールスプリントは中央から出た吉田が鮮やかな伸びを見せ、2位の畑中に一車身ほどの差をつけたままトップでフィニッシュラインへ飛び込んだ。1日目に行われたチームTTでも勝利したマトリックスパワータグがダブルウィンを飾る結果となった。
真夏のロードレースの祭典、シマノ鈴鹿ロードレース。全国津々浦々からホビーレーサーが集まり、鎬を削りあう2日間の夏のお祭りを締めくくる一大イベントが、シマノ鈴鹿ロードレースクラシックだ。昨年まで”シマノ鈴鹿国際ロード”として開催されていたこの大会だが、今年は名称も新たにリニューアル。国内登録のコンチネンタルチームが勢ぞろいした。
スタートラインに並んだのは、ホストチームであるシマノレーシングを筆頭に、国内からは宇都宮ブリッツェンやチーム右京、キナンサイクリングチーム、愛三工業レーシング、ブリヂストンアンカー、マトリックス・パワータグといったプロチームたち。そこに強豪ホビーレーサーたちが加わり、10周58.1kmの戦いを演じることになった。
海外選手たちの参戦は無くなったものの、普段Jプロツアーには参戦しないチーム右京らの存在、そして多くの観客たちの声援の中を走るということもあり、各選手たちのモチベーションも高い。
晴れ渡った空の下、130名の選手がスタートしていく。短い距離のレースだけに、常にアタックがかかり続けることになりがちなレースだが、この日最初に攻撃を仕掛けたのは、徳田優(チーム右京)。幾人かの選手が乗るもそのまま吸収され、さらなるアタックの応酬へ。
2周目には入部正太郎(シマノレーシング)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、吉田隼人(マトリックスパワータグ)、中村龍太郎(イナーメ信濃山形)らが抜け出し、5秒差で8名の追走がかかる。3周目のホームストレートで追走が合流するも、そのままメイン集団が吸収。カウンターアタックで飛び出た佐野淳哉(マトリックスパワータグ)と山本元喜(キナンサイクリングチーム)らもほどなく吸収される。
4周目のホームストレートで飛び出した佐藤友飛(チームスクアドラ)に秋田拓磨(シマノレーシング)らが追いつき、7秒ほどのリードを得るも、これも吸収。散発的なアタックがかかる中、決定的な動きが生まれたのは後半戦に入った6周回。ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)のペースアップに早川朋宏(愛三工業レーシング)や飯野智行(宇都宮ブリッツェン)らが反応して形成された逃げに後方から畑中勇介(チーム右京)や西薗良太(ブリヂストンアンカー)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)など有力選手らが次々にブリッジし、17名の逃げが形成される。
木村圭佑以外のメンバーを送り込み損ねたシマノレーシングがスプリンターの水谷翔を届けるために組んだ列車が、勝ち逃げへの最終便に。最終的に23名となった逃げ集団はメイン集団に対して1分弱の差を付け、周回を重ねていく。9周回目、徳田優が田窪賢次(マトリックスパワータグ)と共に抜け出すも、半周ほどで吸収される。
ラストラップに入っても激しい攻撃の応酬が続く中、椿大志(キナンサイクリングチーム)がヘアピン手前でアタックを成功させ単独で逃げ出す。デグナー、ダンロップ、S字を越えて粘り強さを見せたが、スプリントに持ち込みたいマトリックスパワータグの牽引する集団に飲み込まれる。
そして迎えたゴールスプリントは中央から出た吉田が鮮やかな伸びを見せ、2位の畑中に一車身ほどの差をつけたままトップでフィニッシュラインへ飛び込んだ。1日目に行われたチームTTでも勝利したマトリックスパワータグがダブルウィンを飾る結果となった。
第34回シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 結果
1位 | 吉田隼人(マトリックスパワータグ) | 1:15:55 |
2位 | 畑中勇介(チーム右京) | |
3位 | 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) | |
4位 | 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) | |
5位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | |
6位 | 西薗良太(ブリヂストンアンカー) | +1” |
7位 | 初山翔(ブリヂストンアンカー) | |
8位 | 住吉宏太(愛三工業レーシングチーム) | |
9位 | 大塚航(VICTOIRE広島) | |
10位 | 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム) |
text:Naoki.Yasuoka
photo:Masanao.Tomita,Naoki.Yasuoka,Gakuto.Fujiwara
photo:Masanao.Tomita,Naoki.Yasuoka,Gakuto.Fujiwara
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