2009/03/09(月) - 12:27
3月4日から8日までの5日間、スペインで第29回ブエルタ・ア・ムルシア(UCI2.1)が開催された。南半球出身のスプリンターを中心にしたスプリントバトルが連日繰り広げられる中、個人TTと山岳ステージでリードを広げたデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)が総合優勝に輝いた。
スペイン南東部、地中海に面したムルシア州を舞台にしたムルシア一周レース。正式名称は「ブエルタ・シクリスタ・ア・ラ・レジオン・デ・ムルシア」。第29回大会にはプロツアー6チーム(サクソバンク、ケースデパーニュ、エウスカルテル、ガーミン、ラボバンク、チームコロンビア)を含む13チームが出場した。
第1ステージ サンベドロ・デル・ピナタル〜ロルカ 192.3km
ラスト48km地点で標高700mの峠を越えるオープニングステージは、ホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア)ら3名が序盤から逃げを決めたが、スプリンターチームがメイン集団をコントロールして逃げをすべて吸収。山岳で60名ほどに絞られた集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
大会1回目の集団スプリントを制したのはグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)。同じ南半球出身のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)を破ったブラウンが、ツアー・ダウンアンダー第3ステージに続く今シーズン2勝目を飾り、同時にリーダージャージを獲得した。
第1ステージ結果
1位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
3位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
総合首位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
第2ステージ ラストッレス・デ・コティジャス〜カラバカ 100km
第2ステージは当初175kmの山岳コースで行なわれる予定だったが、強風の影響で75kmがカットされて全長100kmに。ゴールの51km手前に登場する予定だった1級山岳サンフアン峠(標高1227m)も悪天候によりカットされた。
オフィシャルカーやチームカーが選手を守る形で進んだレースは、ラスト3kmでグリーンフラッグが振られて戦闘開始。大集団のスプリントを、前日2位のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)が制した。ステージ6位に沈んだブラウンに変わってヘンダーソンがリーダージャージを獲得した。
第2ステージ結果
1位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)2h07'27"
2位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジュリアン・ディーン(ニュージーランド、ガーミン)
総合首位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
第3ステージ サンベドロ・デル・ピナタル 16.3km(個人TT)
16.3kmのフラットコースで行なわれた第3ステージの個人タイムトライアル。アルカンシェルを着るベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)が好タイムを叩き出したが、チームメイトのフランティセク・ラボン(チェコ)が世界チャンピオンのタイムを19秒も更新。チームコロンビアはステージ連勝&ステージワンツー勝利&リーダージャージ獲得を果たした。
過去に2度ブエルタ・ア・エスパーニャを制し、スペインレースと相性の良いデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)はステージ3位。総合でも3位につけており、残る山岳ステージでチームコロンビア勢を崩しに掛かる。
第3ステージ結果
1位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)19'17"
2位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)+19"
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)+25"
総合首位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)
第4ステージ アルハマ・デ・ムルシア〜アルハマ・デ・ムルシア 156.1km
コース後半にかけて1級山岳ペルディス峠と1級山岳コジャド・ベルメホが連続する第4ステージ。メイン集団は山岳を進むうちに人数を減らしていき、先頭でゴール地点に辿り着いたのは10名の小集団。ゴールスプリントを制したルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)が今シーズン初勝利を飾った。
リーダージャージのラボンが18分以上遅れてゴールしたため、リーダージャージはステージ3位のメンショフの手に。メンショフはこの日優勝した総合2位プラサから20秒のリードで最終ステージに挑むこととなった。
第4ステージ結果
1位 ルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)4h09'34"
2位 ホセエッラダ・ロペス(スペイン、コンテントポリス)
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
総合首位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
第5ステージ サンティアゴ・デラ・リベラ〜ムルシア 142.5km
ムルシア最終ステージは3級山岳が3つ設定された142.5kmで行なわれ、第1ステージ優勝者のグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)が再び集団スプリントを制して優勝。グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)は2度目の2位に甘んじたが、ポイント賞ランキングではトップに輝いた。
ラボバンクのアシストにエスコートされたメンショフは安全にメイン集団でゴール。ムルシアでの初総合優勝が決まった。
2005年と2007年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を飾っているメンショフは、今季ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)と同じくジロ・デ・イタリアに出場予定。昨年メンショフはジロを総合5位で終え、ツール・ド・フランスでは過去最高の総合4位に入った。
第5ステージ結果
1位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)3h11'46"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
3位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)
個人総合成績
1位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)14h55'06"
2位 ルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)+20"
3位 ピーター・ウェーニング(オランダ、ラボバンク)+35"
ポイント賞
グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
スプリント賞
ジュセッペ・パルンボ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
山岳賞
カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
レース公式サイトより。
スペイン南東部、地中海に面したムルシア州を舞台にしたムルシア一周レース。正式名称は「ブエルタ・シクリスタ・ア・ラ・レジオン・デ・ムルシア」。第29回大会にはプロツアー6チーム(サクソバンク、ケースデパーニュ、エウスカルテル、ガーミン、ラボバンク、チームコロンビア)を含む13チームが出場した。
第1ステージ サンベドロ・デル・ピナタル〜ロルカ 192.3km
ラスト48km地点で標高700mの峠を越えるオープニングステージは、ホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア)ら3名が序盤から逃げを決めたが、スプリンターチームがメイン集団をコントロールして逃げをすべて吸収。山岳で60名ほどに絞られた集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
大会1回目の集団スプリントを制したのはグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)。同じ南半球出身のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)を破ったブラウンが、ツアー・ダウンアンダー第3ステージに続く今シーズン2勝目を飾り、同時にリーダージャージを獲得した。
第1ステージ結果
1位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
3位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
総合首位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
第2ステージ ラストッレス・デ・コティジャス〜カラバカ 100km
第2ステージは当初175kmの山岳コースで行なわれる予定だったが、強風の影響で75kmがカットされて全長100kmに。ゴールの51km手前に登場する予定だった1級山岳サンフアン峠(標高1227m)も悪天候によりカットされた。
オフィシャルカーやチームカーが選手を守る形で進んだレースは、ラスト3kmでグリーンフラッグが振られて戦闘開始。大集団のスプリントを、前日2位のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)が制した。ステージ6位に沈んだブラウンに変わってヘンダーソンがリーダージャージを獲得した。
第2ステージ結果
1位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)2h07'27"
2位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
3位 ジュリアン・ディーン(ニュージーランド、ガーミン)
総合首位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
第3ステージ サンベドロ・デル・ピナタル 16.3km(個人TT)
16.3kmのフラットコースで行なわれた第3ステージの個人タイムトライアル。アルカンシェルを着るベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)が好タイムを叩き出したが、チームメイトのフランティセク・ラボン(チェコ)が世界チャンピオンのタイムを19秒も更新。チームコロンビアはステージ連勝&ステージワンツー勝利&リーダージャージ獲得を果たした。
過去に2度ブエルタ・ア・エスパーニャを制し、スペインレースと相性の良いデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)はステージ3位。総合でも3位につけており、残る山岳ステージでチームコロンビア勢を崩しに掛かる。
第3ステージ結果
1位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)19'17"
2位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)+19"
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)+25"
総合首位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)
第4ステージ アルハマ・デ・ムルシア〜アルハマ・デ・ムルシア 156.1km
コース後半にかけて1級山岳ペルディス峠と1級山岳コジャド・ベルメホが連続する第4ステージ。メイン集団は山岳を進むうちに人数を減らしていき、先頭でゴール地点に辿り着いたのは10名の小集団。ゴールスプリントを制したルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)が今シーズン初勝利を飾った。
リーダージャージのラボンが18分以上遅れてゴールしたため、リーダージャージはステージ3位のメンショフの手に。メンショフはこの日優勝した総合2位プラサから20秒のリードで最終ステージに挑むこととなった。
第4ステージ結果
1位 ルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)4h09'34"
2位 ホセエッラダ・ロペス(スペイン、コンテントポリス)
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
総合首位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
第5ステージ サンティアゴ・デラ・リベラ〜ムルシア 142.5km
ムルシア最終ステージは3級山岳が3つ設定された142.5kmで行なわれ、第1ステージ優勝者のグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)が再び集団スプリントを制して優勝。グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)は2度目の2位に甘んじたが、ポイント賞ランキングではトップに輝いた。
ラボバンクのアシストにエスコートされたメンショフは安全にメイン集団でゴール。ムルシアでの初総合優勝が決まった。
2005年と2007年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を飾っているメンショフは、今季ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)と同じくジロ・デ・イタリアに出場予定。昨年メンショフはジロを総合5位で終え、ツール・ド・フランスでは過去最高の総合4位に入った。
第5ステージ結果
1位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)3h11'46"
2位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
3位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)
個人総合成績
1位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)14h55'06"
2位 ルーベン・プラサ(スペイン、リバティーセグロス)+20"
3位 ピーター・ウェーニング(オランダ、ラボバンク)+35"
ポイント賞
グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
スプリント賞
ジュセッペ・パルンボ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
山岳賞
カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
レース公式サイトより。
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