2017/08/04(金) - 07:17
5つの1級山岳が詰め込まれたツール・ド・ポローニュ第6ステージで、ラスト20kmを独走したジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット)が優勝。サガンの脱落によりディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)が首位に浮上した。
ポローニュ第6ステージはヴィエリチカ岩塩坑からザコパネまでの189km。ポーランド南部に広がるタトラ山脈を走るコースは獲得標高差が3,500mに達する厳しいもので、後半にかけて1級山岳が5つ連続する。
総合争いに大きく影響するこの最終日前日ステージはアントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ)とモレーノ・モゼール(イタリア、アスタナ)、アダム・スタホウィアク(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)の3名逃げで始まった。当初はボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)も逃げに乗ったが、総合で47秒しか遅れていないため集団に戻っている。
最大5分30秒まで広がったタイム差の貯金を切り崩しながら逃げグループは後半の山岳地帯へ。山岳賞狙いのトルホークが先頭で独走した一方で、BMCレーシングがコントロールするメイン集団からはロブ・パワー(オーストラリア、オリカ・スコット)がカウンターアタック。そのままトルホークを追い抜いて先頭に立った22歳のパワーだったが、フィニッシュまで30kmを残してメイン集団に引き戻された。
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)による献身的な集団ペースメイクによって残り23km地点でイエロージャージのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が脱落。続いてサムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)がペースメイクを担ったメイン集団からはジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット)がアタックした。
すでに総合で1分58秒遅れていたヘイグは食らいつく選手たちをふるい落として30秒のリードを築く。ヘイグを追ったのは13名まで絞られた精鋭集団で、最後の1級山岳に差し掛かるとドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が加速を試みたが決まらない。続くヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)の強力なアタックも、頂上手前のワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)のアタックも、決定的なリードを生むには至らなかった。
50秒リードで最後の1級山岳を越えた先頭ヘイグは8km先のフィニッシュラインまで独走した。総合上位陣を含む集団は登りでばらけながらも11名にまとまる。最終的にヘイグは後続に51秒差をつけて独走フィニッシュし、集団スプリントでユンゲルスを下したプールスがステージ2位に入っている。
UCIワールドツアーレースの難関山岳ステージで逃げ切った23歳のハイグは「第3ステージでもトライしたけど届かなかったので、今日ようやく逃げ切りを達成できてスーパーハッピーだ。ブエルタに向けて良い状態のビッグネームが多く出場しているだけにこの勝利はスペシャル。自分もアンドラでブエルタに向けて高地トレーニングしてきたので、その成果が出たと思う」とコメント。2014年にツアー・ダウンアンダーとヘラルドサンツアーでヤングライダー賞を獲得しているヘイグ。TTも得意とする長身オールラウンダーの名前は覚えておいて損はなさそうだ。
そしてサガンの脱落によってイエロージャージはディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)の手に。最終ステージを残して30秒以内に総合トップ10の選手がひしめいている。「長くて上りの多いステージだった。疲労が溜まっているけどそれは他の選手も同じのはず。今日は作戦通り終盤にペースアップして集団を絞り込み、サガンを千切ることに成功。競技レベルがとても高いので、明日も厳しい戦いになるだろう」と、総合首位のトゥーンスは語る。地元ポーランドのラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)が6秒差の総合2位、ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)が10秒差の総合3位に続いている。
ポローニュ第6ステージはヴィエリチカ岩塩坑からザコパネまでの189km。ポーランド南部に広がるタトラ山脈を走るコースは獲得標高差が3,500mに達する厳しいもので、後半にかけて1級山岳が5つ連続する。
総合争いに大きく影響するこの最終日前日ステージはアントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ)とモレーノ・モゼール(イタリア、アスタナ)、アダム・スタホウィアク(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)の3名逃げで始まった。当初はボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)も逃げに乗ったが、総合で47秒しか遅れていないため集団に戻っている。
最大5分30秒まで広がったタイム差の貯金を切り崩しながら逃げグループは後半の山岳地帯へ。山岳賞狙いのトルホークが先頭で独走した一方で、BMCレーシングがコントロールするメイン集団からはロブ・パワー(オーストラリア、オリカ・スコット)がカウンターアタック。そのままトルホークを追い抜いて先頭に立った22歳のパワーだったが、フィニッシュまで30kmを残してメイン集団に引き戻された。
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)による献身的な集団ペースメイクによって残り23km地点でイエロージャージのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が脱落。続いてサムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシング)がペースメイクを担ったメイン集団からはジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット)がアタックした。
すでに総合で1分58秒遅れていたヘイグは食らいつく選手たちをふるい落として30秒のリードを築く。ヘイグを追ったのは13名まで絞られた精鋭集団で、最後の1級山岳に差し掛かるとドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が加速を試みたが決まらない。続くヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)の強力なアタックも、頂上手前のワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)のアタックも、決定的なリードを生むには至らなかった。
50秒リードで最後の1級山岳を越えた先頭ヘイグは8km先のフィニッシュラインまで独走した。総合上位陣を含む集団は登りでばらけながらも11名にまとまる。最終的にヘイグは後続に51秒差をつけて独走フィニッシュし、集団スプリントでユンゲルスを下したプールスがステージ2位に入っている。
UCIワールドツアーレースの難関山岳ステージで逃げ切った23歳のハイグは「第3ステージでもトライしたけど届かなかったので、今日ようやく逃げ切りを達成できてスーパーハッピーだ。ブエルタに向けて良い状態のビッグネームが多く出場しているだけにこの勝利はスペシャル。自分もアンドラでブエルタに向けて高地トレーニングしてきたので、その成果が出たと思う」とコメント。2014年にツアー・ダウンアンダーとヘラルドサンツアーでヤングライダー賞を獲得しているヘイグ。TTも得意とする長身オールラウンダーの名前は覚えておいて損はなさそうだ。
そしてサガンの脱落によってイエロージャージはディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)の手に。最終ステージを残して30秒以内に総合トップ10の選手がひしめいている。「長くて上りの多いステージだった。疲労が溜まっているけどそれは他の選手も同じのはず。今日は作戦通り終盤にペースアップして集団を絞り込み、サガンを千切ることに成功。競技レベルがとても高いので、明日も厳しい戦いになるだろう」と、総合首位のトゥーンスは語る。地元ポーランドのラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)が6秒差の総合2位、ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)が10秒差の総合3位に続いている。
H3
ツール・ド・ポローニュ2017第6ステージ結果
ステージ成績
1位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット) | 4:58:55 |
2位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | 0:00:51 |
3位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | |
4位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) | |
6位 | ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
7位 | イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) | |
8位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) | |
10位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | |
88位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) | 0:28:07 |
個人総合成績
1位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング) | 23:41:27 |
2位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:06 |
3位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:10 |
4位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | 0:00:13 |
5位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) | 0:00:18 |
6位 | アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) | 0:00:19 |
7位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:24 |
8位 | ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:25 |
9位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:00:28 |
10位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | 0:00:29 |
ポイント賞
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 88ts |
2位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | 76pts |
3位 | ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード) | 46pts |
山岳賞
1位 | アントワン・トルホーク(オランダ、ロットNLユンボ) | 35pts |
2位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット) | 30pts |
3位 | マキシム・モンフォール(ベルギー、ロット・ソウダル) | 30pts |
チーム総合成績
1位 | ロット・ソウダル | 71:13:50 |
2位 | モビスター | 0:02:09 |
3位 | BMCレーシング | 0:03:09 |
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