デニスがスイス一周初日の6km個人タイムトライアルで勝利

第81回ツール・ド・スイスが開幕。初日の6km個人タイムトライアルでBMCレーシングがワンツー勝利を飾り、ローハン・デニス（オーストラリア、BMCレーシング）がリーダージャージに袖を通した。

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トップタイムをマークしたローハン・デニス（オーストラリア、BMCレーシング） photo:TDWsport
ツール・ド・スイス2017第1ステージ image:Tour de Suisseスイス最大の都市チューリッヒの南30kmに位置するシャムで第81回ツール・ド・スイスは動き始めた。初日はシャムの町を発着する6kmの個人タイムトライアル。大きな起伏のない概ねフラットのコースでTTスペシャリストやスプリンターたちがそのスピードを発揮した。

中間計測ポイント（2.7km地点）で最速タイムを叩き出したオーストラリアチャンピオンのローハン・デニス（オーストラリア、BMCレーシング）は後半にかけてさらにリードを広げる走りを披露。6kmコースを平均56.250km/hという猛烈なスピードで駆け抜けたデニスが6分24秒というトップタイムをマークした。

8秒差のステージ2位にはシュテファン・キュング（スイス、BMCレーシング）が入り、BMCレーシングがワンツー勝利。元アワーレコード保持者のマティアス・ブランドル（オーストリア、トレック・セガフレード）が9秒差のステージ3位に入り、1秒以下のタイム差でマイケル・マシューズ（オーストラリア、サンウェブ）とトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ）が続いている。

トップタイムでフィニッシュするローハン・デニス（オーストラリア、BMCレーシング） photo:TDWsport
ステージ3位に入ったマティアス・ブランドル（オーストリア、トレック・セガフレード） photo:TDWsport
ステージ4位に入ったマイケル・マシューズ（オーストラリア、サンウェブ） photo:TDWsportステージ5位に入ったトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ） photo:TDWsport

アメリカ登録チームだが、メインスポンサーのお膝元であるスイスでリーダージャージを獲得したデニスは「（ジロ第4ステージ以降）しばらくレース期間が空いていたので、復帰戦で結果を残すことができて良かった。シーズン最大の目標レースだったジロを途中リタイアしたので、しばらく精神的にノックダウンしていた。正直言ってトレーニングも完璧と言えない状態だったので、この勝利はサプライズだ。今日は自分の日だった」と、予想外の勝利を喜ぶ。

翌日は2級山岳が4回登場するアップダウンコース。デニスは「自分は6分間〜10分間の高強度が得意なので問題はないと思うけど、総合タイム9秒差にスプリント力のあるマイケル・マシューズがつけているので、彼がボーナスタイム10秒獲得すれば総合首位を失ってしまう。でもBMCレーシングの総合リーダーはダミアーノ・カルーゾなので、リーダージャージの保持にはこだわっていない」とコメントしている。

リーダージャージを手にしたローハン・デニス（オーストラリア、BMCレーシング） photo:TDWsport