2017/06/01(木) - 17:27
リオオリンピックを制したBMCのオールラウンドレーサー「Teammachine」がフルモデルチェンジ。剛性バランスはそのままにブラッシュアップを行っているほか、同シリーズで初めてディスクブレーキバージョンもデビューしている。
2010年にデビューし、カデル・エヴァンス(オーストラリア)のツール・ド・フランス制覇、フィリップ・ジルベール(ベルギー)の世界選手権制覇を支えた初代。2013年にデビューし、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)のリオ五輪やパリ〜ルーベ制覇に貢献した第2世代。そんな輝かしい戦歴を誇るBMCのフラッグシップレーシングバイク「Teammachine(チームマシン)」が4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを果たし、第3世代へと進化を果たした。
開発にあたり掲げられた目標は、これまで高い評価を得ていた剛性バランスとフレームセット790g(54サイズ)と既に十分だった軽さをキープし、更にディスクブレーキ搭載モデルを用意することという3点だ。
昨年発表されたエンデュランスモデル「Roadmachine」にも通ずるフォルムを得たTeammachine。先代と同じくスーパーコンピューターを元にスイスの大学と共同開発したACE(Accelerated Composites Evolution)ソフトを導入しており、無数のシミュレーションモデルを生成し、各チューブが交差する部分の内部構造を見直すことで重量減を、カーボン積層を突き詰めることで剛性強化を、フレーム構造を工夫することで縦方向のしなやかさ(=乗り心地)を突き詰めた。
更に自社でプロチームを抱える利点を活かし、ヴァンアーヴェルマートやリッチー・ポート(オーストラリア)、そして現在ブランドアンバサダーとして活動するエヴァンスらのフィードバックをプラスすることで、新型SLR01は完成度を高めていったという。
形状面での工夫は、先代にも採用されていた左右非対称設計をより一層レベルアップさせたことだろう。特に重量がかさみがちなディスクブレーキモデルではフロントフォークにまで及び、キャリパーが搭載される左側ブレードは右側に対して20%も断面面積を増加させている。マウント方式はスタンダードとなった「フラットマウント」だが、アダプターを一切介さずに直接ボルトオンする方式、かつスルーアクスル自体にも工夫することで軽量化を達成。フレーム側も徹底的にシェイプアップが行われ、数値的にはノーマルブレーキの従来モデル(790g)から僅か+25gの815g(54サイズ)に抑え込まれている。
資料によればノーマルブレーキ、ディスクブレーキモデル共にハンドリングを左右するヘッドチューブ周辺の縦剛性は従来モデルとほぼ同様で、加速性に影響するBB剛性は+10%だ。
快適性向上を担うのは、Roadmachineにも採用された、D型断面のコンプライアンスシートポスト(15mmオフセットが基準で、ゼロセットバックもオプションで用意される)。シートクランプを内蔵させてしなりを生み出す構造で、50mm程度しかシートポストが出ない場合でも役割を果たすという。薄く扁平なシートステーも当然乗り心地に寄与する一要素だ。
また、徹底的にインテグレートデザインが推し進められており、Roadmachine同様にブレーキのオイルラインとDi2ケーブル(機械式変速の場合ワイヤーは外出しとなる)をフル内装する「ICSステム」が投入されている。ケーブルやオイルラインを通すスペースを設けるためコラム断面は長方形で、かつ強度低下を防ぐためコラム内部に硬質フォームを注入している点など、BMCの独自色は色濃い。Di2ジャンクションはダウンチューブ上側のヘッドチューブ寄りに内蔵する方式だ。
また、リアブレーキケーブルの取り込み口には、内側にボールジョイントを用意することで、アウターケーブルの割れ・折れ問題を解消。シートポスト長を長く取らずとも機能するコンプライアンスシートポストと合わせて、身長の小さいユーザーにとっても朗報と言える。
Teammachineは最高峰グレードのSLR01と、カーボングレードを落とした弟分のSLR02が用意される予定。フレームサイズは47cm、51cm、54cm、56cm、58cm、61cmの6種類で、国内取扱いサイズ、モデル、メーカー希望価格は近日発表予定だという。取り扱いはフタバ商店。
BMC Teammachineシリーズ
モデル:4種類(SLR01 DISC、SLR02 DISC、SLR01、SLR02)
サイズ:47cm、51cm、54cm、56cm、58cm、61cm(予定)
国内取り扱いモデル、サイズ、価格:近日発表予定
2010年にデビューし、カデル・エヴァンス(オーストラリア)のツール・ド・フランス制覇、フィリップ・ジルベール(ベルギー)の世界選手権制覇を支えた初代。2013年にデビューし、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)のリオ五輪やパリ〜ルーベ制覇に貢献した第2世代。そんな輝かしい戦歴を誇るBMCのフラッグシップレーシングバイク「Teammachine(チームマシン)」が4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを果たし、第3世代へと進化を果たした。
開発にあたり掲げられた目標は、これまで高い評価を得ていた剛性バランスとフレームセット790g(54サイズ)と既に十分だった軽さをキープし、更にディスクブレーキ搭載モデルを用意することという3点だ。
昨年発表されたエンデュランスモデル「Roadmachine」にも通ずるフォルムを得たTeammachine。先代と同じくスーパーコンピューターを元にスイスの大学と共同開発したACE(Accelerated Composites Evolution)ソフトを導入しており、無数のシミュレーションモデルを生成し、各チューブが交差する部分の内部構造を見直すことで重量減を、カーボン積層を突き詰めることで剛性強化を、フレーム構造を工夫することで縦方向のしなやかさ(=乗り心地)を突き詰めた。
更に自社でプロチームを抱える利点を活かし、ヴァンアーヴェルマートやリッチー・ポート(オーストラリア)、そして現在ブランドアンバサダーとして活動するエヴァンスらのフィードバックをプラスすることで、新型SLR01は完成度を高めていったという。
形状面での工夫は、先代にも採用されていた左右非対称設計をより一層レベルアップさせたことだろう。特に重量がかさみがちなディスクブレーキモデルではフロントフォークにまで及び、キャリパーが搭載される左側ブレードは右側に対して20%も断面面積を増加させている。マウント方式はスタンダードとなった「フラットマウント」だが、アダプターを一切介さずに直接ボルトオンする方式、かつスルーアクスル自体にも工夫することで軽量化を達成。フレーム側も徹底的にシェイプアップが行われ、数値的にはノーマルブレーキの従来モデル(790g)から僅か+25gの815g(54サイズ)に抑え込まれている。
資料によればノーマルブレーキ、ディスクブレーキモデル共にハンドリングを左右するヘッドチューブ周辺の縦剛性は従来モデルとほぼ同様で、加速性に影響するBB剛性は+10%だ。
快適性向上を担うのは、Roadmachineにも採用された、D型断面のコンプライアンスシートポスト(15mmオフセットが基準で、ゼロセットバックもオプションで用意される)。シートクランプを内蔵させてしなりを生み出す構造で、50mm程度しかシートポストが出ない場合でも役割を果たすという。薄く扁平なシートステーも当然乗り心地に寄与する一要素だ。
また、徹底的にインテグレートデザインが推し進められており、Roadmachine同様にブレーキのオイルラインとDi2ケーブル(機械式変速の場合ワイヤーは外出しとなる)をフル内装する「ICSステム」が投入されている。ケーブルやオイルラインを通すスペースを設けるためコラム断面は長方形で、かつ強度低下を防ぐためコラム内部に硬質フォームを注入している点など、BMCの独自色は色濃い。Di2ジャンクションはダウンチューブ上側のヘッドチューブ寄りに内蔵する方式だ。
また、リアブレーキケーブルの取り込み口には、内側にボールジョイントを用意することで、アウターケーブルの割れ・折れ問題を解消。シートポスト長を長く取らずとも機能するコンプライアンスシートポストと合わせて、身長の小さいユーザーにとっても朗報と言える。
Teammachineは最高峰グレードのSLR01と、カーボングレードを落とした弟分のSLR02が用意される予定。フレームサイズは47cm、51cm、54cm、56cm、58cm、61cmの6種類で、国内取扱いサイズ、モデル、メーカー希望価格は近日発表予定だという。取り扱いはフタバ商店。
BMC Teammachineシリーズ
モデル:4種類(SLR01 DISC、SLR02 DISC、SLR01、SLR02)
サイズ:47cm、51cm、54cm、56cm、58cm、61cm(予定)
国内取り扱いモデル、サイズ、価格:近日発表予定
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