2009/12/05(土) - 10:07
イタリアを代表するスプリンターとしてその名を轟かすアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)は、新たに所属するランプレのスタッフとチームメイトに満足し、来シーズンの活躍に自信を見せている。プレゼンテーションに出席したペタッキに、シクロワイアードのグレゴー・ブラウンが訊いた。
19年間に渡ってランプレのチームマネージャーを務めているのは、2度のジロ・デ・イタリア総合優勝者ジュゼッペ・サロンニ。今年8月の時点で、サロンニはペタッキとの契約にこぎ着けた。
新チームで居心地の良さを感じるペタッキはこう語る。「幼少期からサロンニはずっと僕のヒーローだったんだ。この(プレゼンテーションの)場にいることに大きな喜びを感じている。ランプレ加入が決まってから、僕のスプリントスタイルに欠かせない選手たちをサロンニと協力してリクルートした」。
ペタッキの言葉通り、サロンニはロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア)とダニーロ・ホンド(ドイツ)を相次いで獲得。100%ペタッキのスプリントのためのリクルートだ。ホンドはこれまでペタッキの良きライバルとして闘ってきた。2005年のミラノ〜サンレモでは、ペタッキが僅差でホンドを下して優勝している。
「2人とも熟練した選手だ。ホンドはスプリント勝負のスペシャリストであり、ベルヌッチは平地でのスピード走行が抜群。(山岳などの)厳しいシチュエーションでも、ベルヌッチは心強い存在になると思う」。ペタッキは心強い相棒たちに満足した様子。
ランプレジャージを着るペタッキのデビュー戦は、2月6日に開催されるGPエトゥルスキ。ペタッキは今年の大会で5連覇を達成している。ペタッキは3月20日のミラノ〜サンレモに向けて調子を上げて行き、その後は5月8日〜30日開催のジロ・デ・イタリアに照準を合わす。「ジロには出場したい。イタリアチームに所属するイタリア人にとって、ジロは非常に意味のあるレースなんだ」。
ペタッキはツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャへの出場も希望しているが、どのグランツールも完走を目指しているわけではない。特にブエルタは10月3日にオーストラリアで開催されるロード世界選手権の調整レース的意味合いが強い。
「来シーズンの目標は『勝ち続けること』だ。ミラノ〜サンレモとパリ〜トゥールで再び勝利を掴みたい。ロード世界選手権は今のところスケジュールに入っていないけど、仮に出場するならもちろん優勝を目指すよ」。
マリオ・チポッリーニの引退以降、ペタッキはエーススプリンターとしてイタリアを牽引してきた。ジロのステージ優勝は通算21勝。ツールでステージ通算4勝、ブエルタでステージ通算19勝という記録を打ち立てている。
text&photo:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
Gregor.Brown (グレゴー・ブラウン)
イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真(シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト)に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース(イギリス)の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。
19年間に渡ってランプレのチームマネージャーを務めているのは、2度のジロ・デ・イタリア総合優勝者ジュゼッペ・サロンニ。今年8月の時点で、サロンニはペタッキとの契約にこぎ着けた。
新チームで居心地の良さを感じるペタッキはこう語る。「幼少期からサロンニはずっと僕のヒーローだったんだ。この(プレゼンテーションの)場にいることに大きな喜びを感じている。ランプレ加入が決まってから、僕のスプリントスタイルに欠かせない選手たちをサロンニと協力してリクルートした」。
ペタッキの言葉通り、サロンニはロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア)とダニーロ・ホンド(ドイツ)を相次いで獲得。100%ペタッキのスプリントのためのリクルートだ。ホンドはこれまでペタッキの良きライバルとして闘ってきた。2005年のミラノ〜サンレモでは、ペタッキが僅差でホンドを下して優勝している。
「2人とも熟練した選手だ。ホンドはスプリント勝負のスペシャリストであり、ベルヌッチは平地でのスピード走行が抜群。(山岳などの)厳しいシチュエーションでも、ベルヌッチは心強い存在になると思う」。ペタッキは心強い相棒たちに満足した様子。
ランプレジャージを着るペタッキのデビュー戦は、2月6日に開催されるGPエトゥルスキ。ペタッキは今年の大会で5連覇を達成している。ペタッキは3月20日のミラノ〜サンレモに向けて調子を上げて行き、その後は5月8日〜30日開催のジロ・デ・イタリアに照準を合わす。「ジロには出場したい。イタリアチームに所属するイタリア人にとって、ジロは非常に意味のあるレースなんだ」。
ペタッキはツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャへの出場も希望しているが、どのグランツールも完走を目指しているわけではない。特にブエルタは10月3日にオーストラリアで開催されるロード世界選手権の調整レース的意味合いが強い。
「来シーズンの目標は『勝ち続けること』だ。ミラノ〜サンレモとパリ〜トゥールで再び勝利を掴みたい。ロード世界選手権は今のところスケジュールに入っていないけど、仮に出場するならもちろん優勝を目指すよ」。
マリオ・チポッリーニの引退以降、ペタッキはエーススプリンターとしてイタリアを牽引してきた。ジロのステージ優勝は通算21勝。ツールでステージ通算4勝、ブエルタでステージ通算19勝という記録を打ち立てている。
text&photo:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
Gregor.Brown (グレゴー・ブラウン)
イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真(シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト)に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース(イギリス)の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。