2017/04/25(火) - 11:30
ウィメンズワールドツアーとして初開催されたリエージュ〜バストーニュ〜リエージュフェミニンで、アンナ・ファンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)が怒涛のアルデンヌクラシック3連勝を達成。與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)は2分50秒遅れの34位にまとめた。
4月23日、アルデンヌ地方がアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のアルデンヌクラシック2連勝に湧く数時間前に、史上初めてとなる女子レースがスタート。
バストーニュからアンスまで至るコース距離は男子レースよりも短いものの、フィニッシュ36km手前の「コート・ド・ラ・ルドゥット(平均8.9%)」、「ラ・ロッシュ・オ・フォーコン(平均9.3%)」と「コート・ド・サンニコラ(平均8.6%)」、そしてフィニッシュ地点へと至る「アンスの登り」など、長い登坂の連続は男子レースと全く同様であり、女子レースの中でも際立って難易度は高い。
注目は、ここまでアムステル・ゴールドレースとフレーシュ・ワロンヌで2連勝をしたリオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)がアルデンヌ3連勝を射止めるか否か。與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)、萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)、吉川美穂(ビスカイヤ・ドゥランゴ)の日本人選手3名も引き続き出場を果たした。
この日積極的に展開したのは、WM3エネルジーとエフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ。それぞれ1名ずつ、計2名によるエスケープを打ったものの中盤で捕まり、続いたティファニー・クロムウェル(オーストラリア、キャニオン・スラム)の単独逃げもラ・ルドゥットでキャッチ。ここから本格的なペースアップが始まった。
ブールス・ドルマンス・サイクリングチームのペースアップからロクサン・クネートマン(オランダ、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)がエスケープを試みたものの引き戻され、ラ・ロッシュ・オ・フォーコンでは、ここまで2戦連続3位のカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が加速した。
優勝候補の猛烈なアタックで生き残ったのは、ファンデルブレゲンと、チームメイトでアルデンヌ連続2位のエリザベス・ダイグナン(イギリス)、アシュレー・ムールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)、そしてエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)。
ニウイアドマの断続的なペースアップで前戦を体調不良で見送ったロンゴボルギーニが遅れ、勝負は4名に。互いに見合う展開からファンデルブレゲンが加速すると、ニウイアドマとムールマンには為す術がなかった。
アンスの直登をパワフルに登りきったファンデルブレゲンは、大きな余裕を持ってフィニッシュに到達。第1回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制すると共に、怒涛のアルデンヌクラシックハットトリックを収めてみせた。
「まさか3勝できるとは思っていなかった。コース終盤は登りか下りだけ。私好みのレイアウトだった」と語るヨーロッパチャンピオン。2位にはニウイアドマをマークして先着したダイグナン、3位にはニウイアドマが入り、アルデンヌ3連戦の表彰台は全て同じメンバーが固めることに。
「もう一つ前の集団で走れれば良かったけれど、展開の読みも含めて今までのレースでは一番よく走れた」と語る與那嶺は2分50秒遅れの34位でフィニッシュ。吉川と萩原はDNF。2選手のコメントは届き次第追記します。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ フェミニン2017
1位 アンナ・ファンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)3h42’17”
2位 エリザベス・ダイグナン(イギリス、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム) +17”
3位 カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) +19”
4位 エレン・ファンダイク(オランダ、チームサンウェブ)+31”
5位 アンネミエク・ファンフレウテン(オランダ、オリカ・スコット)
6位 アシュレー・ムールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)
7位 シャーラ・ギロー(オーストラリア、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)
8位 オルガ・ザブリンスカヤ(ロシア、ビーピンク)
9位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)+34”
10位 ウトラップ・ルドウィグセシリー(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)+41”
34位 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)+2’50”
DNF 吉川美穂(ビスカイヤ・ドゥランゴ)
DNF 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
text:So.Isobe
photo:CorVos
4月23日、アルデンヌ地方がアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のアルデンヌクラシック2連勝に湧く数時間前に、史上初めてとなる女子レースがスタート。
バストーニュからアンスまで至るコース距離は男子レースよりも短いものの、フィニッシュ36km手前の「コート・ド・ラ・ルドゥット(平均8.9%)」、「ラ・ロッシュ・オ・フォーコン(平均9.3%)」と「コート・ド・サンニコラ(平均8.6%)」、そしてフィニッシュ地点へと至る「アンスの登り」など、長い登坂の連続は男子レースと全く同様であり、女子レースの中でも際立って難易度は高い。
注目は、ここまでアムステル・ゴールドレースとフレーシュ・ワロンヌで2連勝をしたリオ五輪金メダリストのアンナ・ファンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)がアルデンヌ3連勝を射止めるか否か。與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)、萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)、吉川美穂(ビスカイヤ・ドゥランゴ)の日本人選手3名も引き続き出場を果たした。
この日積極的に展開したのは、WM3エネルジーとエフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ。それぞれ1名ずつ、計2名によるエスケープを打ったものの中盤で捕まり、続いたティファニー・クロムウェル(オーストラリア、キャニオン・スラム)の単独逃げもラ・ルドゥットでキャッチ。ここから本格的なペースアップが始まった。
ブールス・ドルマンス・サイクリングチームのペースアップからロクサン・クネートマン(オランダ、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)がエスケープを試みたものの引き戻され、ラ・ロッシュ・オ・フォーコンでは、ここまで2戦連続3位のカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が加速した。
優勝候補の猛烈なアタックで生き残ったのは、ファンデルブレゲンと、チームメイトでアルデンヌ連続2位のエリザベス・ダイグナン(イギリス)、アシュレー・ムールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)、そしてエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)。
ニウイアドマの断続的なペースアップで前戦を体調不良で見送ったロンゴボルギーニが遅れ、勝負は4名に。互いに見合う展開からファンデルブレゲンが加速すると、ニウイアドマとムールマンには為す術がなかった。
アンスの直登をパワフルに登りきったファンデルブレゲンは、大きな余裕を持ってフィニッシュに到達。第1回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制すると共に、怒涛のアルデンヌクラシックハットトリックを収めてみせた。
「まさか3勝できるとは思っていなかった。コース終盤は登りか下りだけ。私好みのレイアウトだった」と語るヨーロッパチャンピオン。2位にはニウイアドマをマークして先着したダイグナン、3位にはニウイアドマが入り、アルデンヌ3連戦の表彰台は全て同じメンバーが固めることに。
「もう一つ前の集団で走れれば良かったけれど、展開の読みも含めて今までのレースでは一番よく走れた」と語る與那嶺は2分50秒遅れの34位でフィニッシュ。吉川と萩原はDNF。2選手のコメントは届き次第追記します。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ フェミニン2017
1位 アンナ・ファンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)3h42’17”
2位 エリザベス・ダイグナン(イギリス、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム) +17”
3位 カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) +19”
4位 エレン・ファンダイク(オランダ、チームサンウェブ)+31”
5位 アンネミエク・ファンフレウテン(オランダ、オリカ・スコット)
6位 アシュレー・ムールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)
7位 シャーラ・ギロー(オーストラリア、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)
8位 オルガ・ザブリンスカヤ(ロシア、ビーピンク)
9位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)+34”
10位 ウトラップ・ルドウィグセシリー(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)+41”
34位 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)+2’50”
DNF 吉川美穂(ビスカイヤ・ドゥランゴ)
DNF 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
text:So.Isobe
photo:CorVos
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