2017/04/22(土) - 16:21
「北の地獄」を走ったプロバイクを紹介する第4弾。今回は実戦デビューを飾ったキャノンデールSYNAPSEやラピエールPULSIUMの新型バイクも合わせて紹介しよう。
キャノンデール・ドラパック【キャノンデール SYNAPSE】
キャノンデール・ドラパックが駆ったのは、もちろんキャノンデールのエンデュランスバイクであるSYNAPSE。ほとんどのメンバーは現行モデルを使用したものの、ゼッケン33、ウィリアム・クラーク(オーストラリア)は何のロゴも記されていないライムグリーン一色のディスクブレーキ搭載バイクを使用した。
新型SYNAPSEと思われるこのマシンは、現行モデルと比較してよりシンプルかつ直線的となったリア三角のデザイン、かなり下方にセットされたボトルケージマウントなどが特徴。パワーピラミッドと呼ばれる双胴式のシートチューブや、シートステーのSAVE PLUSロゴなど、基本的な構造は踏襲しているものと思われる。SUPERSIX EVO HI-MOD DISCは前スルーアクスル+後クイックリリースという組み合わせだが、こちらの新型は前後スルーアクスルを採用している様子。
コンポーネントは9070系デュラエースDi2+SiSl2クランクという組み合わせだが、ブレーキは油圧式ではなくTRPの機械式。海外メディアが報じたところによれば、ビッグレースでの新機材投入を嫌ったため、そしてフル油圧ブレーキがまだ到着していないことが理由に挙げられるという。
ヘッドチューブが伸びる分はFSAのスペシャルステムを用いて相殺。足回りはマヴィックのCOSMIC PRO CARBON TUBULERにSSCロゴの入るタイヤを装着した。
エフデジ【ラピエール PULSIUM】
アルノー・デマール(フランス)を6位に送り込んだエフデジは、ラピエールのエンデュランスモデル、PULSIUMの新型を投入。ダウンチューブを中心に先代モデルよりもマッシブなフォルムとなり、トップチューブの湾曲も少なくなったようだ。シートチューブとトップチューブの接合部に配されたラピエール独自の振動吸収ユニット「SATシステム」は引き継がれている。
フロントフォークは直線的、かつピュアレーシングのXELIUS SLに似た形状に生まれ変わっており、全体的に剛性強化を狙ったデザインが見て取れる。トレンドに乗ったメタリックのブルーやダウンチューブのロゴなども印象的だ。
長年シマノとの協力体制を取っているチームだけに、コンポーネントは9150系デュラエースDi2をフル装備。SRMを搭載するバイクはクランクのみ9000系世代で、ホイールもWH-9000-C50-TU。ここにコンチネンタルのプロ供給用タイヤCOMPETITION PRO LTDを組み合わせている。
長いヘッドチューブ対策としてはマイナス17度ステムを使っているほか、マルク・サロー(フランス)はヘッドパーツのトップキャップを抜いたプロ「らしい」セッティング。ボトルケージはパリ〜ルーベ定番のエリートCiussi GELで、二重巻きのバーテープ、ビニールテープで脱落防止をしたガーミンなども特徴的だ。
モビスター【キャニオン AEROAD/ULTIMATE CF SLX】
石畳クラシックをあまり得意としていないモビスターは、通常通りアルティメットCF SLXとエアロードCF SLXを選手の好みに合わせて使い分け。パリ〜ルーベ対策はタイヤの変更(コンチネンタルPRO LTD 28c)とインナーチェーンリングの大径化程度と少数だ。
コンポーネントはカンパニョーロ・スーパーレコードEPSで、Power2Max搭載クランクを使用。ホイールはカンパニョーロのBORA ULTRA50。
ワンティ・グループグベルト【キューブ LITENING C:68 SL】
地元ベルギーのプロコンチネンタルチームとして、時にUCIワールドチームを凌駕する強さを見せるワンティ・グループグベルト。使用機材はドイツの一大総合ブランドであるキューブで、そのフラッグシップモデルであるLITENING C:68 SLをパリ〜ルーベでも使用した。
コンポーネントは機械式のR9100系デュラエースをメインに、クランクのみ9000系という組み合わせ。足回りはフルクラムのRacing Speed 40ホイールにコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDを組み合わせており、エースナンバーを付けるヨアン・オフルド(フランス)は一般的な28cではなく25cを選択していた。他にオレンジサイドのタイヤを装着したバイクも散見される。
オフルドのバイクはハンドルがやや下向きにセットされていることが特徴。昨年急逝したアントワーヌ・デモアティエへのスローガン#RideforAntoineが全員のバイクに貼られている他、ダニーロ・ナポリターノ(イタリア)のバイクのトップチューブには似顔絵ステッカーも。
ルームポット・ネダランセロテリ【アイザック Element】
昨年の暫定解禁当初から積極的にディスクブレーキを投入してきたオランダのルームポット・ネダランセロテリだが、昨シーズン終盤からキャリパーブレーキに戻しており、今回のパリ〜ルーベも全員がノーマル仕様のアイザック Elementを駆った。
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コンポーネントは現在のところディスクブレーキをラインアップしていないカンパニョーロへと切り替わっているため、暫くはキャリパーブレーキで通すと思われる。セカンドグレードのレコードEPSを全員が使用中だ。合わせてハンドル周りやシートポストもスラム系列のジップからリッチーへと変更されている。
ホイールとタイヤはそれぞれオランダのファストフォワードとブレデステインという組み合わせ。ユニークな石畳対策としてはボトルケージにヘアゴムのようなものを装備し、衝撃を受けてもケージが開かないよう工夫されていた点だろう。サドルやバーテープはセライタリア。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
キャノンデール・ドラパック【キャノンデール SYNAPSE】
キャノンデール・ドラパックが駆ったのは、もちろんキャノンデールのエンデュランスバイクであるSYNAPSE。ほとんどのメンバーは現行モデルを使用したものの、ゼッケン33、ウィリアム・クラーク(オーストラリア)は何のロゴも記されていないライムグリーン一色のディスクブレーキ搭載バイクを使用した。
新型SYNAPSEと思われるこのマシンは、現行モデルと比較してよりシンプルかつ直線的となったリア三角のデザイン、かなり下方にセットされたボトルケージマウントなどが特徴。パワーピラミッドと呼ばれる双胴式のシートチューブや、シートステーのSAVE PLUSロゴなど、基本的な構造は踏襲しているものと思われる。SUPERSIX EVO HI-MOD DISCは前スルーアクスル+後クイックリリースという組み合わせだが、こちらの新型は前後スルーアクスルを採用している様子。
コンポーネントは9070系デュラエースDi2+SiSl2クランクという組み合わせだが、ブレーキは油圧式ではなくTRPの機械式。海外メディアが報じたところによれば、ビッグレースでの新機材投入を嫌ったため、そしてフル油圧ブレーキがまだ到着していないことが理由に挙げられるという。
ヘッドチューブが伸びる分はFSAのスペシャルステムを用いて相殺。足回りはマヴィックのCOSMIC PRO CARBON TUBULERにSSCロゴの入るタイヤを装着した。
エフデジ【ラピエール PULSIUM】
アルノー・デマール(フランス)を6位に送り込んだエフデジは、ラピエールのエンデュランスモデル、PULSIUMの新型を投入。ダウンチューブを中心に先代モデルよりもマッシブなフォルムとなり、トップチューブの湾曲も少なくなったようだ。シートチューブとトップチューブの接合部に配されたラピエール独自の振動吸収ユニット「SATシステム」は引き継がれている。
フロントフォークは直線的、かつピュアレーシングのXELIUS SLに似た形状に生まれ変わっており、全体的に剛性強化を狙ったデザインが見て取れる。トレンドに乗ったメタリックのブルーやダウンチューブのロゴなども印象的だ。
長年シマノとの協力体制を取っているチームだけに、コンポーネントは9150系デュラエースDi2をフル装備。SRMを搭載するバイクはクランクのみ9000系世代で、ホイールもWH-9000-C50-TU。ここにコンチネンタルのプロ供給用タイヤCOMPETITION PRO LTDを組み合わせている。
長いヘッドチューブ対策としてはマイナス17度ステムを使っているほか、マルク・サロー(フランス)はヘッドパーツのトップキャップを抜いたプロ「らしい」セッティング。ボトルケージはパリ〜ルーベ定番のエリートCiussi GELで、二重巻きのバーテープ、ビニールテープで脱落防止をしたガーミンなども特徴的だ。
モビスター【キャニオン AEROAD/ULTIMATE CF SLX】
石畳クラシックをあまり得意としていないモビスターは、通常通りアルティメットCF SLXとエアロードCF SLXを選手の好みに合わせて使い分け。パリ〜ルーベ対策はタイヤの変更(コンチネンタルPRO LTD 28c)とインナーチェーンリングの大径化程度と少数だ。
コンポーネントはカンパニョーロ・スーパーレコードEPSで、Power2Max搭載クランクを使用。ホイールはカンパニョーロのBORA ULTRA50。
ワンティ・グループグベルト【キューブ LITENING C:68 SL】
地元ベルギーのプロコンチネンタルチームとして、時にUCIワールドチームを凌駕する強さを見せるワンティ・グループグベルト。使用機材はドイツの一大総合ブランドであるキューブで、そのフラッグシップモデルであるLITENING C:68 SLをパリ〜ルーベでも使用した。
コンポーネントは機械式のR9100系デュラエースをメインに、クランクのみ9000系という組み合わせ。足回りはフルクラムのRacing Speed 40ホイールにコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDを組み合わせており、エースナンバーを付けるヨアン・オフルド(フランス)は一般的な28cではなく25cを選択していた。他にオレンジサイドのタイヤを装着したバイクも散見される。
オフルドのバイクはハンドルがやや下向きにセットされていることが特徴。昨年急逝したアントワーヌ・デモアティエへのスローガン#RideforAntoineが全員のバイクに貼られている他、ダニーロ・ナポリターノ(イタリア)のバイクのトップチューブには似顔絵ステッカーも。
ルームポット・ネダランセロテリ【アイザック Element】
昨年の暫定解禁当初から積極的にディスクブレーキを投入してきたオランダのルームポット・ネダランセロテリだが、昨シーズン終盤からキャリパーブレーキに戻しており、今回のパリ〜ルーベも全員がノーマル仕様のアイザック Elementを駆った。
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コンポーネントは現在のところディスクブレーキをラインアップしていないカンパニョーロへと切り替わっているため、暫くはキャリパーブレーキで通すと思われる。セカンドグレードのレコードEPSを全員が使用中だ。合わせてハンドル周りやシートポストもスラム系列のジップからリッチーへと変更されている。
ホイールとタイヤはそれぞれオランダのファストフォワードとブレデステインという組み合わせ。ユニークな石畳対策としてはボトルケージにヘアゴムのようなものを装備し、衝撃を受けてもケージが開かないよう工夫されていた点だろう。サドルやバーテープはセライタリア。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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