2017/04/06(木) - 09:35
130年以上もの歴史を持つイタリアの老舗ブランド、ビアンキ。同社のエアロロード「OLTRE(オルトレ)」シリーズに、独自の振動除去素材カウンターヴェイルを採用しモデルチェンジを果たしたフラッグシップ「XR4」が新たにラインアップに加わった。
OLTRE XR4(CK16/BLACK FULL GLOSSY) (c)サイクルヨーロッパジャパン
前後輪同径の現在の自転車の基本形「セーフティ型自転車」の発明と同時期に創業し、2015年には創業130周年を迎えた、イタリアが誇る世界ナンバーワンの長寿ブランドであるビアンキ。昨年のツール・ド・フランスでロットNLユンボに供給され、話題を呼んでいたエアロロードバイク「OLTRE XR4」が2017年モデルとしてデビューした。
XR4は、エアロロードラインアップであるOLTREシリーズの最新作であり、同シリーズで初めてビアンキが誇る振動除去カーボン素材「カウンターヴェイル」を採用したことが最たる特徴だ。今までビアンキの各カテゴリーを代表するハイエンドモデルにのみ採用されてきたカウンターヴェイルだが、今回エアロロード分野を担うOLTREシリーズにも採用されたことによって、全てのハイエンドモデルにカウンターヴェイル搭載モデルがラインアップされる形となった。
ブレーキはダイレクトマウントブレーキにより高い制動力を発揮 (c)www.bianchi.com
エンド部分は耐久性を重視したアルミ製とされた (c)www.bianchi.com
フロントフォークは空力性能を向上させるため内側にベンドがかかったブレード形状を採用 (c)www.bianchi.com
ヘッドチューブとフォークはインテグレーテッドデザインにより一体感を強めた (c)www.bianchi.com
キーフィーチャーであるカウンターヴェイルとは、NASAでの採用実績を持つ素材メーカー、マテリアル・サイエンス社との共同開発により生み出された振動除去性能を持った特殊素材。これをシート状にし、カーボン積層に挟み込むことでフレームに粘弾性を持たせ、従来品に比べ最大80%もの振動を除去することが可能になるという。その上、フレームの剛性や強度も向上するという革新的な素材だ。
そのカウンターヴェイルをフレーム素材に採用し、路面からの振動を除去することで、快適性はもとより、振動によって発生するパワー伝達ロスを低減。更に快適な乗り心地によりライダーが長時間、アグレッシブなエアロポジションを取ることをサポートする。自転車に乗る上で最大の空気抵抗となるライダーの姿勢維持に着目されているのがこのOLTRE XR4の大きな特徴と言えるだろう。
ヴィジョン製のステム一体型ハンドルは前面投影面積を小さくするエアロ設計 (c)www.bianchi.com
シートポストも専用のエアロ形状を採用 (c)www.bianchi.com
BB周りはボリュームある造形で剛性を高める (c)www.bianchi.com
もちろんフレームはCFD解析、風洞実験、フレーム本体の空気の流れを可視化するフロービジュアライゼーションといったプロセスを経て形状を最適化しており、伝統的なロードバイク然とした姿ながら、チューブの翼断面形状、フォークとヘッドチューブのインテグレートデザイン、エアロシートポストと臼式クランプ、ステム一体型ハンドルの採用など細やかにエアロダイナミクスを煮詰めている。結果、前作のOLTRE XR2に比べて50km/hで20Wのパワー削減を実現したという(※風洞実験におけるデータ換算値)。
OLTRE XR4(CK16 MATT/BLACK GLOSSY) (c)サイクルヨーロッパジャパン
OLTRE XR4(BLACK MATT/CK16 GLOSSY) (c)サイクルヨーロッパジャパン
OLTRE XR4(BLACK MATT/BLACK MAMBA GLOSSY) (c)サイクルヨーロッパジャパン
OLTRE XR4(GRAPHITE MATT/BLACK VIVID RED GLOSSY) (c)サイクルヨーロッパジャパン
また、ブレーキは制動力に優れたダイレクトマウント方式を採用。エンド部分は素材をアルミに切り変え、頻繁なホイール交換に耐えうる強度を確保し、ワイヤー類はハンドルへの完全内装をあえて行わない仕様となるなど、あくまで実戦での作業性・耐久性を重視した作りが好印象。
カラー展開は全部で5種類。ビアンキの全バイクラインアップ中、カウンターヴェイル投入モデルにのみ施された「CK16」と呼ばれるネオン系チェレステカラーをあしらった3種類のカラーと、ライムグリーン、レッドでペイントされたモデルがぞれぞれ揃う。
サイズは47から61まで7サイズが展開される。価格はフレームセットの410,000円(税抜)から各完成車のアッセンブルに応じて最大1,700,000円(税抜)まで幅広いラインアップで用意される。取り扱いはサイクルヨーロッパジャパン。
オランダチャンピオンであるディラン・フルーネヴェーヘン始めロットNLユンボの選手も駆るOLTRE XR4 photo:CorVos
ビアンキ OLTRE XR4 フレームセット
フレーム重量:980g(サイズ55)
フォーク重量:370g
BB:PressFit 86.5x41mm
サイズ:47、50、53、55、57、59、61
カラー:BLACK MATT/CK16 GLOSSY、CK16 MATT/BLACK GLOSSY、CK16/BLACK FULL GLOSSY、GRAPHITE MATT/BLACK VIVID RED GLOSSY、BLACK MATT/BLACK MAMBA GLOSSY
価格:410,000円(税抜)
カンパニョーロ・スーパーレコード EPS完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,380,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,560,000円(税抜)
カンパニョーロ・BORA ULTRA 50:1,700,000円(税抜)
カンパニョーロ・スーパーレコード完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:1,090,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,270,000円(税抜)
カンパニョーロ・BORA ULTRA 50:1,410,000円(税抜)
カンパニョーロ・コーラス完成車
フルクラム・RACING QUATTRO C17:700,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:970,000円(税抜)
カンパニョーロ・CAMPAGNOLO BORA ULTRA 50:1,110,000円(税抜)
シマノ・R9150デュラエースDi2完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,220,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,400,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,400,000円(税抜)
シマノ・R9100デュラエース完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:970,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,150,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,150,000円(税抜)
シマノ・R9100デュラエース・アルテグラ・FSAミックスコンポ完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:680,000円(税抜)
シマノ・アルテグラDi2完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:730,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,000,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,000,000円(税抜)
スラム・レッドeタップ完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,100,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,280,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,280,000円(税抜)
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前後輪同径の現在の自転車の基本形「セーフティ型自転車」の発明と同時期に創業し、2015年には創業130周年を迎えた、イタリアが誇る世界ナンバーワンの長寿ブランドであるビアンキ。昨年のツール・ド・フランスでロットNLユンボに供給され、話題を呼んでいたエアロロードバイク「OLTRE XR4」が2017年モデルとしてデビューした。
XR4は、エアロロードラインアップであるOLTREシリーズの最新作であり、同シリーズで初めてビアンキが誇る振動除去カーボン素材「カウンターヴェイル」を採用したことが最たる特徴だ。今までビアンキの各カテゴリーを代表するハイエンドモデルにのみ採用されてきたカウンターヴェイルだが、今回エアロロード分野を担うOLTREシリーズにも採用されたことによって、全てのハイエンドモデルにカウンターヴェイル搭載モデルがラインアップされる形となった。
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キーフィーチャーであるカウンターヴェイルとは、NASAでの採用実績を持つ素材メーカー、マテリアル・サイエンス社との共同開発により生み出された振動除去性能を持った特殊素材。これをシート状にし、カーボン積層に挟み込むことでフレームに粘弾性を持たせ、従来品に比べ最大80%もの振動を除去することが可能になるという。その上、フレームの剛性や強度も向上するという革新的な素材だ。
そのカウンターヴェイルをフレーム素材に採用し、路面からの振動を除去することで、快適性はもとより、振動によって発生するパワー伝達ロスを低減。更に快適な乗り心地によりライダーが長時間、アグレッシブなエアロポジションを取ることをサポートする。自転車に乗る上で最大の空気抵抗となるライダーの姿勢維持に着目されているのがこのOLTRE XR4の大きな特徴と言えるだろう。
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もちろんフレームはCFD解析、風洞実験、フレーム本体の空気の流れを可視化するフロービジュアライゼーションといったプロセスを経て形状を最適化しており、伝統的なロードバイク然とした姿ながら、チューブの翼断面形状、フォークとヘッドチューブのインテグレートデザイン、エアロシートポストと臼式クランプ、ステム一体型ハンドルの採用など細やかにエアロダイナミクスを煮詰めている。結果、前作のOLTRE XR2に比べて50km/hで20Wのパワー削減を実現したという(※風洞実験におけるデータ換算値)。
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また、ブレーキは制動力に優れたダイレクトマウント方式を採用。エンド部分は素材をアルミに切り変え、頻繁なホイール交換に耐えうる強度を確保し、ワイヤー類はハンドルへの完全内装をあえて行わない仕様となるなど、あくまで実戦での作業性・耐久性を重視した作りが好印象。
カラー展開は全部で5種類。ビアンキの全バイクラインアップ中、カウンターヴェイル投入モデルにのみ施された「CK16」と呼ばれるネオン系チェレステカラーをあしらった3種類のカラーと、ライムグリーン、レッドでペイントされたモデルがぞれぞれ揃う。
サイズは47から61まで7サイズが展開される。価格はフレームセットの410,000円(税抜)から各完成車のアッセンブルに応じて最大1,700,000円(税抜)まで幅広いラインアップで用意される。取り扱いはサイクルヨーロッパジャパン。
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ビアンキ OLTRE XR4 フレームセット
フレーム重量:980g(サイズ55)
フォーク重量:370g
BB:PressFit 86.5x41mm
サイズ:47、50、53、55、57、59、61
カラー:BLACK MATT/CK16 GLOSSY、CK16 MATT/BLACK GLOSSY、CK16/BLACK FULL GLOSSY、GRAPHITE MATT/BLACK VIVID RED GLOSSY、BLACK MATT/BLACK MAMBA GLOSSY
価格:410,000円(税抜)
カンパニョーロ・スーパーレコード EPS完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,380,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,560,000円(税抜)
カンパニョーロ・BORA ULTRA 50:1,700,000円(税抜)
カンパニョーロ・スーパーレコード完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:1,090,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,270,000円(税抜)
カンパニョーロ・BORA ULTRA 50:1,410,000円(税抜)
カンパニョーロ・コーラス完成車
フルクラム・RACING QUATTRO C17:700,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:970,000円(税抜)
カンパニョーロ・CAMPAGNOLO BORA ULTRA 50:1,110,000円(税抜)
シマノ・R9150デュラエースDi2完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,220,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,400,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,400,000円(税抜)
シマノ・R9100デュラエース完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:970,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,150,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,150,000円(税抜)
シマノ・R9100デュラエース・アルテグラ・FSAミックスコンポ完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:680,000円(税抜)
シマノ・アルテグラDi2完成車
フルクラム・RACING QUATTROC17:730,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,000,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,000,000円(税抜)
スラム・レッドeタップ完成車
フルクラム・RACING ZERO C17:1,100,000円(税抜)
フルクラム・RACING ZERO CARBON 30mm:1,280,000円(税抜)
ジップ・404 FIRECREST:1,280,000円(税抜)
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