ツール・ド・フランス覇者アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)の2010年アスタナ残留が色濃くなった。
コンタドールとそのマネジャーで兄のフラン氏は19日、当初結んだ3年契約の最終年の2010年シーズンまで同チームに留まることに同意したという声明を出した。

アスタナのメンバーのほとんどが去ったが、コンタドールはチームに残るのか?アスタナのメンバーのほとんどが去ったが、コンタドールはチームに残るのか? photo:Makoto Ayanoコンタドールは引き続きアスタナ側に、残留に関して欠かせないいくつかの必須条件を提示してはいるが、お互いは2010年もチームで走ることで基本合意に達したという。この同意はまだ最終的な結論を出す前段階のものだが、コンタドールはアスタナ残留に向け傾いたと言えそうだ。

コンタドールはイヴォン・サンカー新マネジャー、ジュゼッペ・マルチネッリ新監督らが指導陣に加わって築かれつつある新体制に信頼を寄せている。

UCIプロツアーライセンスを更新すること、アレクサンドル・ヴィノクロフとの関係を心配し、アンチドーピング等の倫理規定を強固なものにすることなど、いくつかの条項がクリアになれば、コンタドールはアスタナに残る方向だ。

ただしコンタドール側は「アスタナにとっては新プロジェクト。サインするとしても契約は一年限りのものだ。長期に渡る将来を決めるものにはしたくない」としたうえで「結論は2010年終わりまでに出す」と声明を締めくくっている。

text:Makoto.AYANO

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