2017/02/06(月) - 12:11
サントス・ツアー・ダウンアンダーを走ったUCIワールドチームのバイクを紹介するシリーズ第4弾はアージェードゥーゼール、アスタナ、カチューシャ・アルペシンの3チーム。
アージェードゥーゼール ファクター O2
フランスのアージェードゥーゼールはフレームをフォーカスからファクターにチェンジ。チームカラーの水色に塗られたファクターO2(オーツー)をメインに使用する。コンポーネントをスラム・レッドeTapからシマノ・デュラエース9070Di2に、ホイールをジップからマヴィックに切り替えるなど、フレームだけでなくパーツ構成を大々的に入れ替えた。2016年からの継続はフィジークのサドルやコンチネンタルのタイヤ、ルックのペダルに限定される。
シートポストやステム、ハンドルはデンマークのブラックインクで統一。デュラエースDi2のジャンクションボックスはステム下、スペーサーを兼ねたマウントに固定されている。パワーメーターとコンピューターはともにSRM。新たにセラミックスピードのベアリングを各所に採用している。
アスタナ アルゴン18 GALLIUM PRO
スペシャライズドからアルゴン18にチェンジしたカザフスタンのアスタナ。ジャージデザインと同様に、フレームカラーはターコイズブルーに黒色を組み合わせ、差し色として黄色が入る。ホイールはヴィジョンで、シートポストやステム、ハンドルはFSA製。サドルはスペシャライズドからプロロゴに切り替えた。
シマノ・デュラエース9070Di2をメインに使用しながらも、FSAのKフォースライトクランク&チェーンリング(パワー2マックスのパワーメーター搭載)やSL-Kブレーキを組み合わせる。FSAの系列メーカーで固められていることからも、FSAとの繋がりが強いチームであることが分かる。チェーンはデュラエースグレードのHG901ではなくアルテグラグレードのHG701。シーズン途中にFSAのセミワイヤレスコンポーネント「KフォースWE」に切り替えるのでないかと見られる。
カチューシャ・アルペシン キャニオン AEROAD CF SLX
登録をスイスに移すなど、ロシア色を減らしつつあるカチューシャ・アルペシンは引き続きキャニオンのアルティメイト CF SLXとエアロード CF SLXを選手の好みに合わせて使い分ける。2016年のチームバイクはマットな乾いた赤色だったが、2017年バージョンは深みのあるグロッシーな赤色に。ジップホイールやコンチネンタルタイヤ、クオークパワーメーターなどのセッティングは変わらず。前年度とセッティングが変わらないことから、他のチームよりステム一体型ハンドルを使用する選手の比率が高い。
メインコンポーネントはスラム・レッドeTap。なお、上記の通りアージェードゥーゼールがコンポーネントをシマノに変更したことで、カチューシャ・アルペシンがUCIワールドチームの中で唯一のスラム使用チームとなった。リアディレイラーは通常のショートケージモデル(最大28T)だが、グランツールなどの厳しい山岳ステージではWiFLiリアディレイラー(最大32T)を投入すると言う。
text:Kei Tsuji
アージェードゥーゼール ファクター O2
フランスのアージェードゥーゼールはフレームをフォーカスからファクターにチェンジ。チームカラーの水色に塗られたファクターO2(オーツー)をメインに使用する。コンポーネントをスラム・レッドeTapからシマノ・デュラエース9070Di2に、ホイールをジップからマヴィックに切り替えるなど、フレームだけでなくパーツ構成を大々的に入れ替えた。2016年からの継続はフィジークのサドルやコンチネンタルのタイヤ、ルックのペダルに限定される。
シートポストやステム、ハンドルはデンマークのブラックインクで統一。デュラエースDi2のジャンクションボックスはステム下、スペーサーを兼ねたマウントに固定されている。パワーメーターとコンピューターはともにSRM。新たにセラミックスピードのベアリングを各所に採用している。
アスタナ アルゴン18 GALLIUM PRO
スペシャライズドからアルゴン18にチェンジしたカザフスタンのアスタナ。ジャージデザインと同様に、フレームカラーはターコイズブルーに黒色を組み合わせ、差し色として黄色が入る。ホイールはヴィジョンで、シートポストやステム、ハンドルはFSA製。サドルはスペシャライズドからプロロゴに切り替えた。
シマノ・デュラエース9070Di2をメインに使用しながらも、FSAのKフォースライトクランク&チェーンリング(パワー2マックスのパワーメーター搭載)やSL-Kブレーキを組み合わせる。FSAの系列メーカーで固められていることからも、FSAとの繋がりが強いチームであることが分かる。チェーンはデュラエースグレードのHG901ではなくアルテグラグレードのHG701。シーズン途中にFSAのセミワイヤレスコンポーネント「KフォースWE」に切り替えるのでないかと見られる。
カチューシャ・アルペシン キャニオン AEROAD CF SLX
登録をスイスに移すなど、ロシア色を減らしつつあるカチューシャ・アルペシンは引き続きキャニオンのアルティメイト CF SLXとエアロード CF SLXを選手の好みに合わせて使い分ける。2016年のチームバイクはマットな乾いた赤色だったが、2017年バージョンは深みのあるグロッシーな赤色に。ジップホイールやコンチネンタルタイヤ、クオークパワーメーターなどのセッティングは変わらず。前年度とセッティングが変わらないことから、他のチームよりステム一体型ハンドルを使用する選手の比率が高い。
メインコンポーネントはスラム・レッドeTap。なお、上記の通りアージェードゥーゼールがコンポーネントをシマノに変更したことで、カチューシャ・アルペシンがUCIワールドチームの中で唯一のスラム使用チームとなった。リアディレイラーは通常のショートケージモデル(最大28T)だが、グランツールなどの厳しい山岳ステージではWiFLiリアディレイラー(最大32T)を投入すると言う。
text:Kei Tsuji
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