2017/01/11(水) - 12:09
各国ナショナル選手権の翌日に開催された、伝統あるシクロクロス・オテゲム。UCI・C2ながら強豪選手が集い、マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が落車からの完全復活を示す独走勝利を飾った。
1月9日に開催された「シクロクロス・オテゲム」は、今年で開催49回目を迎える伝統あるレース。毎年各国ナショナル選手権の翌日に開催されるため、新しいナショナルジャージが披露される場所としても知られた大会だ。
UCIカテゴリーこそ2であるものの、ベルギーは西フランドル地方、オテゲムの会場には、世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)とマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)の2強をはじめとした強豪が集った。
普段はU23カテゴリーで走る選手も混走であるため、U23世界王者エリ・イゼルビット(ベルギー、テレネット・フィデア)らも共にスタートラインに並ぶ。
60分間のレースは、年明け早々のGPスヴェンネイスで勝利したヨーロッパ王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)のホールショットで幕開ける。ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)らが続き、ファンアールトとファンデルポールはその後方から駒を進めていく。
最初に動いたのは、年末のレースで激しくクラッシュし数戦をスキップしていたファンデルポールだった。2周回のウォーミングアップを終えたオランダ王者は一気にペースを上げて先頭に立つと、食らいついたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)とアールツをやがて引きちぎった。
一方、年末年始のレースで連勝していたファンアールトは、「昨日のベルギー選手権での疲れが残り、スタートも失敗してしまった」と、思うようにペースを上げることができず、回復を踏まえマイペース走行に切り替えた。結果的に世界王者は1分6秒遅れの5位と、一度も先頭に絡むことなくレースを終えている。
一時アールツとローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)が独走するファンデルポールとの距離を縮めたが、それを確認したオランダ王者は再びペースアップを図り、その差は確固たるものにする。そのまま重馬場を踏み抜き、2位のアールツを29秒引き離して勝利した。
昨日のオランダ選手権でレース復帰し、2日間で2勝をマークしたファンデルポールは、「今シーズン初めての重馬場レースで、とても楽しく自分向きだった。先頭を捕まえた時はテクニックが味方してくれたよ」とコメント。今シーズン既に16勝を挙げており、復調は誰の目にも明らかだ。地元オランダでは月末に迫った世界選手権でのタイトル奪還に期待が高まっている。
コメントはベルギーのsporzaより。
シクロクロス・オテゲム2017結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h00’00”
2位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +29”
3位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) +47”
4位 ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +59”
5位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +1’06”
6位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +1’06”
7位 クインティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +1’14”
8位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’14”
9位 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・ヴェローナ) +1’17”
10位 ウィエステ・ボスマンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’21”
text:So.Isobe
photo:CorVos
1月9日に開催された「シクロクロス・オテゲム」は、今年で開催49回目を迎える伝統あるレース。毎年各国ナショナル選手権の翌日に開催されるため、新しいナショナルジャージが披露される場所としても知られた大会だ。
UCIカテゴリーこそ2であるものの、ベルギーは西フランドル地方、オテゲムの会場には、世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)とマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)の2強をはじめとした強豪が集った。
普段はU23カテゴリーで走る選手も混走であるため、U23世界王者エリ・イゼルビット(ベルギー、テレネット・フィデア)らも共にスタートラインに並ぶ。
60分間のレースは、年明け早々のGPスヴェンネイスで勝利したヨーロッパ王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)のホールショットで幕開ける。ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)らが続き、ファンアールトとファンデルポールはその後方から駒を進めていく。
最初に動いたのは、年末のレースで激しくクラッシュし数戦をスキップしていたファンデルポールだった。2周回のウォーミングアップを終えたオランダ王者は一気にペースを上げて先頭に立つと、食らいついたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)とアールツをやがて引きちぎった。
一方、年末年始のレースで連勝していたファンアールトは、「昨日のベルギー選手権での疲れが残り、スタートも失敗してしまった」と、思うようにペースを上げることができず、回復を踏まえマイペース走行に切り替えた。結果的に世界王者は1分6秒遅れの5位と、一度も先頭に絡むことなくレースを終えている。
一時アールツとローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)が独走するファンデルポールとの距離を縮めたが、それを確認したオランダ王者は再びペースアップを図り、その差は確固たるものにする。そのまま重馬場を踏み抜き、2位のアールツを29秒引き離して勝利した。
昨日のオランダ選手権でレース復帰し、2日間で2勝をマークしたファンデルポールは、「今シーズン初めての重馬場レースで、とても楽しく自分向きだった。先頭を捕まえた時はテクニックが味方してくれたよ」とコメント。今シーズン既に16勝を挙げており、復調は誰の目にも明らかだ。地元オランダでは月末に迫った世界選手権でのタイトル奪還に期待が高まっている。
コメントはベルギーのsporzaより。
シクロクロス・オテゲム2017結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h00’00”
2位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +29”
3位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) +47”
4位 ティム・メルリエ(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +59”
5位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +1’06”
6位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +1’06”
7位 クインティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +1’14”
8位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’14”
9位 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・ヴェローナ) +1’17”
10位 ウィエステ・ボスマンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’21”
text:So.Isobe
photo:CorVos
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