2016/11/06(日) - 00:40
11月5日、サイクルモード会場横の千葉県幕張海浜公園Gブロック特設コースでスターライトクロス幕張が開催され、観客が盛り上がるナイトレースのC1で小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)が勝利した。
この日は朝から晩まで幕張海浜公園の特設コースに歓声がこだまし続けた。サイクルモードの会場横という立地で開催3回目を迎えたスターライトクロス幕張。全15カテゴリーのレースに加えて、90分間のナイトエンデューロや、自身もC4レースに出場した渡辺航(総北自転車競技部OB)を中心に行われた弱虫ペダルライドなど盛りだくさんの1日となった。
来季UCI登録を目指している大会の目玉は、何といっても陽が完全に落ちた午後7時半にスタートするC1。サイクルモードの来場者や出展者が押し寄せたコースで、エリートライダーたちがそのスピードとテクニックを披露した。
宮津旭(PAX PROJECT)のホールショットでスタートしたレースは序盤から小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)がリードする展開。小坂には前田公平(弱虫ペダルサイクリング)や武井亨介(TEAM FORZA!)が追いつき、ハイペースで周回を重ねていく。
午前中に会場近くで行われた実業団レース(JBCF幕張新都心クリテリウム)にも出場し、弱虫ペダルライドの先導役も務めた前田が徐々にリードを広げ始め、小坂や武井、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がそれぞれ追走する展開に。「久々に調子よく追い込めた」という前田が快調に独走を続けたが、レース中盤に小坂が追いついた。
前田と小坂による先頭パック走行がしばらく続き、そこから小坂が一気に仕掛けると10秒ほどの差が生まれる。しかし決定的とは言えないタイム差のままレースは終盤に差し掛かる。「追いついてからペースを上げようと思ったんですが、前田君を引き離してからいまいちペースが上がらなかった。本当はもっと突き放したかったんですが、キレがなかった。追いつかれてしまうと展開的に不利になるので、とにかく追いつかれないようにギリギリで耐えていました」と小坂。
小坂と前田の後方では武井と阿部が一進一退の攻防を繰り広げ、後方から追い上げた竹内遼(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)がこの3番手パックにジョイン。竹内はそのまま武井と阿部を追い抜いて3番手にジャンプアップしたが、先頭2名の背中は見えてこなかった。
最後は「『乗れるか乗れないか』という登りで前田君がミスをしたので、そこで決定的な差が生まれました」と語る小坂がリードを守り抜き、しっかりジャージのジッパーを閉めてフィニッシュ。7秒遅れでフィニッシュした前田と健闘を称えあった。
「走り的にはいまいちだったものの、とにかく勝ててよかった」と、2年連続スターライトクロス制覇を果たした小坂は語る。目標とする全日本選手権まで約1ヶ月というタイミングでの勝利。小坂は「先週から体調が思わしくなかったので100%の力は出せないと思っていました。でもここからもう一段階コンディションを上げることができると感じています。来週はレースがないのでしっかりトレーニングして(UCIレースの)マキノの野辺山でいいイメージを作って全日本選手権に挑みたい」と意気込む。「お台場に並ぶ盛り上がりで、コースのどこを走っていても応援を受けました。歓声のおかげで、嬉しく、楽しく走りました」と笑顔を浮かべた。
CL1は全日本チャンピオン坂口聖香(パナソニックレディース)と與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp)が激しい攻防を繰り広げ、中盤に先行した與那嶺が坂口の追撃を振り切って勝利を収めている。CM1は小田島貴弘(maillot CY-Nak)とのスプリントに持ち込んだ浅井秀樹(USM)が勝利。また、C2ではベンジャミン・プラデス(Team UKYO)が圧倒的な走りを見せ、2位の窪木一茂(NIPPO VINI FANTINI)を27秒差で下している。
スターライトクロス幕張2016結果
C1
1位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 1:03:15
2位 前田公平(弱虫ペダルサイクリング) +00:07
3位 竹内遼(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM) +01:50
4位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +01:52
5位 武井亨介(TEAM FORZA!) +01:57
6位 宮津旭(PAX PROJECT) +03:35
7位 重田兼吾(Team CUORE / 順天堂大学) +04:06
8位 中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM) +05:55
9位 鈴木禄徳(PAX PROJECT) -2LAPS
10位 佐復真人(Wild Boars) -2LAPS
CL1
1位 與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp) 40:25
2位 坂口聖香(パナソニックレディース) +00:02
3位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング) +01:07
4位 西山みゆき(Toyo Frame) +02:18
5位 西形舞(TRC PANAMAREDS cx) +04:43
6位 木下礼子(TEAM MELODY PUNCH) -1LAP
CM1
1位 浅井秀樹(USM) 25:23
2位 小田島貴弘(maillot CY-Nak) +00:00
3位 多田尚史(TEAM SPORT KID) +00:43
CJ
1位 積田連(Team GARNEAU CHAINRING) 39:05
2位 重田恵杜(TeamCUORE / 市立柏高校) +03:32
3位 橋本嶺登(Powersports CHIC) -1LAP
C2
1位 ベンジャミン・プラデス(Team UKYO) 37:49
2位 窪木一茂(NIPPO VINI FANTINI) +00:27
3位 池田翔平(Champion System Japan test team) +00:47
4位 高柴元(Maidservant Subject) +01:15
5位 高木三千成(BOUNCE) +01:17
6位 猪原正人(blue lug) +01:28
エンデューロ
1位 SNEL CYCLOCROSS TEAM 14LAPS
2位 BOUNCE&Ks'power 14LAPS
3位 USM 13LAPS
4位 弱虫ペダルサイクリング 13LAPS
5位 SPACE 13LAPS
6位 YJCT 13LAPS
CL2
1位 中島瞳(2020Limited846/Team-K) 29:52
2位 田崎綾 +00:43
3位 美並聡子(Team Speed) +03:23
C3
1位 高田慧 32:32
2位 石川正道(じて吉) +00:19
3位 遠藤績穂(SPACE) +00:30
CM2+3
1位 塩見学(B・B・Q) 26:27
2位 角田祐一(SNEL) +00:28
3位 マイケル・ライス(NEILPRYDEニールプライド) +00:30
C4A
1位 折橋孝治(LOTUS) 26:40
2位 渡辺智則(Tothesun) +01:25
3位 熊本智臣(無所属新人) +01:37
C4B
1位 鶴岡聖隆(crunk gorilla) 27:43
2位 山ノ井勇輔(とれらば) +00:05
3位 佃昌幸(ALPHAWK) +00:25
C4C
1位 フランセス・マニュエル(Team UKYO) 25:45
2位 佐野千尋(サイクルフリーダム) +00:15
3位 福王寺大樹(たぬき小屋) +01:27
U17
1位 中島渉(2020Limited846/Team-K) 25:47
2位 上野悠佑太(Team MOMO) +02:07
U15
1位 高橋翔(イオンバイクjrレーシング) 13:41
2位 永野昇海 +00:08
3位 佐藤大智(チームさといち恐竜博士とワクワ君) -2LAPS
CK1
1位 中仙道侑毅(イオンバイクjrレーシング) 10:38
2位 斉藤優斗(Team saitou) +00:02
3位 松田優太朗(はっぱ連合) +00:11
CK2
1位 遠藤弓弦 09:32
2位 飯塚嵐(RinRinRacing子供自転車競技部) +00:17
3位 村田勝昭(TEAM一番坂) +00:28
text&photo:Kei Tsuji
この日は朝から晩まで幕張海浜公園の特設コースに歓声がこだまし続けた。サイクルモードの会場横という立地で開催3回目を迎えたスターライトクロス幕張。全15カテゴリーのレースに加えて、90分間のナイトエンデューロや、自身もC4レースに出場した渡辺航(総北自転車競技部OB)を中心に行われた弱虫ペダルライドなど盛りだくさんの1日となった。
来季UCI登録を目指している大会の目玉は、何といっても陽が完全に落ちた午後7時半にスタートするC1。サイクルモードの来場者や出展者が押し寄せたコースで、エリートライダーたちがそのスピードとテクニックを披露した。
宮津旭(PAX PROJECT)のホールショットでスタートしたレースは序盤から小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)がリードする展開。小坂には前田公平(弱虫ペダルサイクリング)や武井亨介(TEAM FORZA!)が追いつき、ハイペースで周回を重ねていく。
午前中に会場近くで行われた実業団レース(JBCF幕張新都心クリテリウム)にも出場し、弱虫ペダルライドの先導役も務めた前田が徐々にリードを広げ始め、小坂や武井、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がそれぞれ追走する展開に。「久々に調子よく追い込めた」という前田が快調に独走を続けたが、レース中盤に小坂が追いついた。
前田と小坂による先頭パック走行がしばらく続き、そこから小坂が一気に仕掛けると10秒ほどの差が生まれる。しかし決定的とは言えないタイム差のままレースは終盤に差し掛かる。「追いついてからペースを上げようと思ったんですが、前田君を引き離してからいまいちペースが上がらなかった。本当はもっと突き放したかったんですが、キレがなかった。追いつかれてしまうと展開的に不利になるので、とにかく追いつかれないようにギリギリで耐えていました」と小坂。
小坂と前田の後方では武井と阿部が一進一退の攻防を繰り広げ、後方から追い上げた竹内遼(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)がこの3番手パックにジョイン。竹内はそのまま武井と阿部を追い抜いて3番手にジャンプアップしたが、先頭2名の背中は見えてこなかった。
最後は「『乗れるか乗れないか』という登りで前田君がミスをしたので、そこで決定的な差が生まれました」と語る小坂がリードを守り抜き、しっかりジャージのジッパーを閉めてフィニッシュ。7秒遅れでフィニッシュした前田と健闘を称えあった。
「走り的にはいまいちだったものの、とにかく勝ててよかった」と、2年連続スターライトクロス制覇を果たした小坂は語る。目標とする全日本選手権まで約1ヶ月というタイミングでの勝利。小坂は「先週から体調が思わしくなかったので100%の力は出せないと思っていました。でもここからもう一段階コンディションを上げることができると感じています。来週はレースがないのでしっかりトレーニングして(UCIレースの)マキノの野辺山でいいイメージを作って全日本選手権に挑みたい」と意気込む。「お台場に並ぶ盛り上がりで、コースのどこを走っていても応援を受けました。歓声のおかげで、嬉しく、楽しく走りました」と笑顔を浮かべた。
CL1は全日本チャンピオン坂口聖香(パナソニックレディース)と與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp)が激しい攻防を繰り広げ、中盤に先行した與那嶺が坂口の追撃を振り切って勝利を収めている。CM1は小田島貴弘(maillot CY-Nak)とのスプリントに持ち込んだ浅井秀樹(USM)が勝利。また、C2ではベンジャミン・プラデス(Team UKYO)が圧倒的な走りを見せ、2位の窪木一茂(NIPPO VINI FANTINI)を27秒差で下している。
スターライトクロス幕張2016結果
C1
1位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 1:03:15
2位 前田公平(弱虫ペダルサイクリング) +00:07
3位 竹内遼(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM) +01:50
4位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +01:52
5位 武井亨介(TEAM FORZA!) +01:57
6位 宮津旭(PAX PROJECT) +03:35
7位 重田兼吾(Team CUORE / 順天堂大学) +04:06
8位 中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM) +05:55
9位 鈴木禄徳(PAX PROJECT) -2LAPS
10位 佐復真人(Wild Boars) -2LAPS
CL1
1位 與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp) 40:25
2位 坂口聖香(パナソニックレディース) +00:02
3位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング) +01:07
4位 西山みゆき(Toyo Frame) +02:18
5位 西形舞(TRC PANAMAREDS cx) +04:43
6位 木下礼子(TEAM MELODY PUNCH) -1LAP
CM1
1位 浅井秀樹(USM) 25:23
2位 小田島貴弘(maillot CY-Nak) +00:00
3位 多田尚史(TEAM SPORT KID) +00:43
CJ
1位 積田連(Team GARNEAU CHAINRING) 39:05
2位 重田恵杜(TeamCUORE / 市立柏高校) +03:32
3位 橋本嶺登(Powersports CHIC) -1LAP
C2
1位 ベンジャミン・プラデス(Team UKYO) 37:49
2位 窪木一茂(NIPPO VINI FANTINI) +00:27
3位 池田翔平(Champion System Japan test team) +00:47
4位 高柴元(Maidservant Subject) +01:15
5位 高木三千成(BOUNCE) +01:17
6位 猪原正人(blue lug) +01:28
エンデューロ
1位 SNEL CYCLOCROSS TEAM 14LAPS
2位 BOUNCE&Ks'power 14LAPS
3位 USM 13LAPS
4位 弱虫ペダルサイクリング 13LAPS
5位 SPACE 13LAPS
6位 YJCT 13LAPS
CL2
1位 中島瞳(2020Limited846/Team-K) 29:52
2位 田崎綾 +00:43
3位 美並聡子(Team Speed) +03:23
C3
1位 高田慧 32:32
2位 石川正道(じて吉) +00:19
3位 遠藤績穂(SPACE) +00:30
CM2+3
1位 塩見学(B・B・Q) 26:27
2位 角田祐一(SNEL) +00:28
3位 マイケル・ライス(NEILPRYDEニールプライド) +00:30
C4A
1位 折橋孝治(LOTUS) 26:40
2位 渡辺智則(Tothesun) +01:25
3位 熊本智臣(無所属新人) +01:37
C4B
1位 鶴岡聖隆(crunk gorilla) 27:43
2位 山ノ井勇輔(とれらば) +00:05
3位 佃昌幸(ALPHAWK) +00:25
C4C
1位 フランセス・マニュエル(Team UKYO) 25:45
2位 佐野千尋(サイクルフリーダム) +00:15
3位 福王寺大樹(たぬき小屋) +01:27
U17
1位 中島渉(2020Limited846/Team-K) 25:47
2位 上野悠佑太(Team MOMO) +02:07
U15
1位 高橋翔(イオンバイクjrレーシング) 13:41
2位 永野昇海 +00:08
3位 佐藤大智(チームさといち恐竜博士とワクワ君) -2LAPS
CK1
1位 中仙道侑毅(イオンバイクjrレーシング) 10:38
2位 斉藤優斗(Team saitou) +00:02
3位 松田優太朗(はっぱ連合) +00:11
CK2
1位 遠藤弓弦 09:32
2位 飯塚嵐(RinRinRacing子供自転車競技部) +00:17
3位 村田勝昭(TEAM一番坂) +00:28
text&photo:Kei Tsuji
Amazon.co.jp