自転車競技のメッカであるベルギー・フランドル地方を拠点とするリドレー。エントリーモデルながら、北のクラシックでサポートチームのロット・ソウダルを支えた「FENIX」が復活。6種類という豊富なカラーバリエーションと共に数量限定で再販される。



パリ~ルーベやロンド・ファン・フラーンデレンに代表される「北のクラシック」では、順位を争うライバルたち以外にも、荒れた石畳によって引き起こされる振動とも戦わなくてはならない。そんな極限の環境で行われるレースで、ロット・ソウダルが特別バイクとして使用したのが、「FENIX(フェニックス)」である(2013年モデルのインプレッションはこちらから)。

リドレー FENIX(JP16-01Ds)リドレー FENIX(JP16-01Ds) (c)ジェイピースポーツグループ
シートステーは中央部を扁平させることで振動吸収性を高めたシートステーは中央部を扁平させることで振動吸収性を高めた (c)ジェイピースポーツグループDAMOCLESの流れを汲んだエッジチュービング仕様のフロントセクションDAMOCLESの流れを汲んだエッジチュービング仕様のフロントセクション (c)ジェイピースポーツグループ


カーボン製バイクとしては末弟モデルという位置づけであったが、エースのアンドレ・グライペル(ドイツ)らが2シーズンに渡って北のクラシックで使用。現在は後継モデルにあたる「FENIX SL」にそのポジションを譲ったが、今もなお欧州などでは販売が続けられており、不死鳥というバイクネームの如く国内でも復活を遂げた。

素材は耐久性に優れる24Tハイモジュラスカーボンを採用。フロントセクションは「DAMOCLES(ダモクレス)」より角断面のチューブ設計「エッジチュービング」を踏襲。ダウンチューブは、ヘッドチューブ側の接合部を縦方向に、BB側の接合部は横方向に拡張することで、それぞれヘッドチューブとBBシェルとの接合部面積を拡大。ねじれ剛性を高めることで、ペダリング効率を向上させた。

リドレー FENIX(JP16-01Bs)リドレー FENIX(JP16-01Bs) (c)ジェイピースポーツグループ
リドレー FENIX(JP16-01Fs)リドレー FENIX(JP16-01Fs) (c)ジェイピースポーツグループリドレー FENIX(JP16-01As)リドレー FENIX(JP16-01As) (c)ジェイピースポーツグループ

リドレー FENIX(JP16-01Es)リドレー FENIX(JP16-01Es) (c)ジェイピースポーツグループリドレー FENIX(JP16-01Cs)リドレー FENIX(JP16-01Cs) (c)ジェイピースポーツグループ


一方のリアセクションは「HELIUM(ヘリウム)」シリーズの流れを汲む。シートステーの中央付近を横方向に薄く扁平させることで、振動吸収性を高めている。また、シートチューブの左右を跨ぐようにトップチューブとシートステーを結ぶことで、パワーロスにつながる不要な変形を抑えた。フレームサイズはXXS、XS、S、Mの4種類が用意され、それぞれ重量はXXS/1,110g、XS/1,150g、S/1,190g、M/1,230gだ。

ヘッドチューブはもちろん、リドレーが先鞭をつけたテーパード仕様で、下側ベアリング径は1-1/2インチとし、ハンドリングとブレーキング時の安定性を高めた。組み合わせるフロントフォークは、石畳等の荒れた路面での振動吸収性と直進安定性を重視し、根元でベンドさせている。オフセットは45mmで、重量は390gとなっている。


RIDLEY FENIX from Ridley Bikes on Vimeo.

販売はフレームセットで行われる。カラーバリエーションは計6種類と豊富に揃う。初めての1台からの乗り換えや、レース用バイクにおすすめだ。取り扱いはジェイピースポーツグループ。



リドレー FENIX(フレームセット)
素 材:24Tハイモジュラスカーボン
BBシェル:Pressfit BB30(68×46)
シートポスト径:31.6mm
サイズ/フレーム重量:XXS/1,110g、XS/1,150g、S/1,190g、M/1,230g
フォーク重量:390g
フォークオフセット:45mm
カラー:JP16-01As(BLK/GREY/PINK)、JP16-01Bs(RED/WHT/GREY)、JP16-01Cs(BLK/BLU/GREEN)、JP16-01Ds(BLK/RED/WHT)、JP16-01Es(WHT/RED/BLK)、JP16-01Fs(WHT/BLU/BLK)
価 格:138,000円(税抜)

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