独自工法RTMによる高性能カーボンフレームを展開するフレンチブランド、タイム。約10年前に開発され、マイケル・ロジャースや新城幸也が使用したタイムトライアルバイク「RXR CHRONO(クロノ)」が世界限定50台で復活を果たす。



タイム RXR CHRONOタイム RXR CHRONO
ケーブルは内装。各社の電動コンポーネントに対応するケーブルは内装。各社の電動コンポーネントに対応する 深い前傾を可能とする短いヘッドチューブ深い前傾を可能とする短いヘッドチューブ


今回復活を果たす「RXR CHRONO」は、クイックステップ・イネルゲティックや、新城幸也が所属したB-boxブイグテレコムなどのビッグチームによって使用されたTTマシン。2006年から2008年にかけて販売されたものの生産台数は極僅かで、伝説のバイクとも言われる。

開発には、2005年当時TT世界王者であったマイケル・ロジャース(オーストラリア)が協力しており、イタリア最大規模の工業大学であるミラノ工科大学での風洞実験を経て誕生。復刻版ではUCIレギュレーションに準拠するべくヘッド及びフォークが設計変更となっているものの、オリジナル版と変わらないエッジの効いたフォルムは、今もなお色褪せない魅力を放ち続けている。

縦横比の大きな翼断面のシートチューブが空気を切り裂く縦横比の大きな翼断面のシートチューブが空気を切り裂く 湾曲した菱型断面のダウンチューブ湾曲した菱型断面のダウンチューブ 同時代の名車「RXR」と同じ形状のフロントフォーク同時代の名車「RXR」と同じ形状のフロントフォーク


この他に類を見ないフレーム形状は、モノコック構造ではなく、3ピースで構成される「マルチ・コック」構造によるもの。ストレスのかかり方に応じて緻密に形状を変化させることで、TTバイクにありがちな扱いにくさを軽減。もちろん、各ピースの成型には、タイムが誇るRTM工法が用いられている。

サイズは4種類で、オリジナル版とは異なりサイズオーダーは不可。カラーは赤と白のレーシングファクトリーの1種類。昨今のパーツ事情に合わせて、シマノDi2とカンパニョーロEPSの両電動コンポーネントのケーブル内装に対応している。販売はフレームセットにて行われ、価格は850,000円(税抜)。生産台数は全世界限定50台のみ。取り扱いはポディウム。

RXR CHRONOを駆るマイケル・ロジャース(2005年ツール・ド・フランス第1ステージより)RXR CHRONOを駆るマイケル・ロジャース(2005年ツール・ド・フランス第1ステージより) (c)CorVos


タイム RXR CHRONO(フレームセット)
サイズ:4種類
カラー:レーシングファクトリー
価 格:850,000円(税抜)

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