2016/08/30(火) - 08:43
カーボンバイクを専業とするフレンチブランドのタイムより、新型フラッグシップモデル「SCYLON(サイロン)」が登場した。先代にあたる「SKYLON」をベースに高剛性化を図った1台で、新たにディスクブレーキ仕様が追加されたこともトピックだ。
世界に数多ある自転車ブランドの中でも、現在はタイムのみが採用する「RTM」工法。これは、フレームと同じ形をしたロウ(蝋)に、筒状に編み込まれた炭素繊維を被せ、そこに圧力をかけ成型するというもの。炭素の糸を並べたものに樹脂を浸透させた「プリプレグ」を切り貼りする一般的なカーボンの成型法に対して、強度低下と重量増の原因となる内部のシワや、個体ごとの性能差を抑えることができ、炭素以外の素材を編み込むことで快適性を高められるといった多くのメリットを持つ。
今回紹介する「SCYLON(サイロン)」は、最新テクノロジーと共に更なる進化を遂げた「RTM」工法と、各部のブラッシュアップによって更なる高性能化を図った新たなフラッグシップモデル。先代にあたる「SKYLON(スカイロン)」に対して、ヘッド周りのねじれ剛性を6%、BB周りの剛性を5%向上させ、さらに軽快な走りを手に入れた。
フレームの基本設計はSKYLONを踏襲する。フロントフォークとヘッドチューブのインテグレーテッド設計や、カムテールデザインのチューブ形状、シートチューブの切り欠きなどにより優れた空力性能を実現。BB386規格の採用やチェーンステーの左右非対称設計は優れたペダリング効率に、下側1-1/2インチのテーパーヘッドは安定したハンドリングに、それぞれ貢献している。
もちろん、アルミ板の先端に棒状のアルミを接着した制振装置「Tuned Mass Damper」によって、人が不快と感じる25~50Hzの低周波帯振動を除去し、快適性を高めた「AKTIV」フォーク搭載モデルも用意。制振装置を搭載しないClassicフォーク搭載モデルとの2仕様から好みに合わせてチョイスできる。また、AKTIVフォーク搭載モデルはTranslink(セミISP)、Classicフォークはノーマルという様に、SKYLONではフォークとシートチューブの組み合わせが予め決められていたが、SCYLONでは自由に選択可能となった。
そして、SKYLONにはラインアップされなかったディスクブレーキ仕様が、SCYLONで満を持して登場する。これまでラインアップされていた「IZON」や「FLUIDITY」のディスクブレーキ仕様とは違い、前後共にスルーアクスルを採用することで、ディスクブレーキの高い制動力に対応。ブレーキキャリパー台座はフラットマウントで、ローター径は前160mm/後140mmが標準。ジオメトリーはリムブレーキ仕様と変わらず、ディスクブレーキ仕様では長くなりがちなリアセンターも404mmと短いため、反応性にも配慮されている。
ブレーキの違いによるフレーム形状の違いは小さいものの、AKTIVフォークは構造が大きく異なる。リムブレーキ仕様では制振装置が左右両方に設けられるのに対し、ディスクブレーキ仕様では左側にブレーキ台座があることから制振装置を右側のみに配置。同時に制振装置自体を大きくすることで、リムブレーキ仕様と同等の制振効果を実現したという。
サイズはXXS、XS、S、M、L、XLの6種類で、リムブレーキ仕様には前乗りポジション用シートポストが付属するトライアスロン用モデル「SCYLON TRI」が用意される。
3種類のベーシックカラーの他、ポップな5種類のCUSTOMカラー、レーシングファクトリー、フレンチトリコロールがあしらわれたFRANCE EDITION、フランスのコンチネンタルチームHP BTP - Auber93のレプリカカラー、シルバーのタイム創業30周年記念カラーとバリエーションは豊富だ(ディスクブレーキ仕様はベーシックカラーとCUSTOMカラーでの展開)。販売はフレームセットが基本となるが、創業30周年記念カラーは完成車での展開となる。価格は下記のリストを参照のこと。取り扱いはポディウム。
タイム SCYLON価格一覧(いずれも税抜)
SCYLON DISC フレームセット (レーシングファクトリー、レッド、ホワイト、グラファイト)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 650,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 580,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 630,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 560,000円
SCYLON DISC CUSTOM COLOR フレームセット (ブルー、グリーン、ピンク、ブラック、オレンジ)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 730,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 660,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 710,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 640,000円
SCYLON フレームセット(レーシングファクトリー、レッド、ホワイト、グラファイト)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 600,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 540,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 550,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 520,000円
SCYLON CUSTOM COLOR フレームセット (ブルー、グリーン、ピンク、ブラック、オレンジ)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 680,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 620,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 660,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 600,000円
SCYLON AKTIV FRANCE EDITION フレームセット
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク 700,000円
SCYLON AKTIV AUBER93 フレームセット
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク 660,000円
SCYLON TRIATHLON T30、SCYLON TRIATHLON T10(レーシングファクトリー)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 620,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 560,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 600,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 540,000円
SCYLON AKTIV 30th 完成車
Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク
・カンパニョーロ SUPERRECORD EPS完成車 1,999,000円
・シマノ 9150系DURA-ACE Di2完成車 1,890,000円
世界に数多ある自転車ブランドの中でも、現在はタイムのみが採用する「RTM」工法。これは、フレームと同じ形をしたロウ(蝋)に、筒状に編み込まれた炭素繊維を被せ、そこに圧力をかけ成型するというもの。炭素の糸を並べたものに樹脂を浸透させた「プリプレグ」を切り貼りする一般的なカーボンの成型法に対して、強度低下と重量増の原因となる内部のシワや、個体ごとの性能差を抑えることができ、炭素以外の素材を編み込むことで快適性を高められるといった多くのメリットを持つ。
今回紹介する「SCYLON(サイロン)」は、最新テクノロジーと共に更なる進化を遂げた「RTM」工法と、各部のブラッシュアップによって更なる高性能化を図った新たなフラッグシップモデル。先代にあたる「SKYLON(スカイロン)」に対して、ヘッド周りのねじれ剛性を6%、BB周りの剛性を5%向上させ、さらに軽快な走りを手に入れた。
フレームの基本設計はSKYLONを踏襲する。フロントフォークとヘッドチューブのインテグレーテッド設計や、カムテールデザインのチューブ形状、シートチューブの切り欠きなどにより優れた空力性能を実現。BB386規格の採用やチェーンステーの左右非対称設計は優れたペダリング効率に、下側1-1/2インチのテーパーヘッドは安定したハンドリングに、それぞれ貢献している。
もちろん、アルミ板の先端に棒状のアルミを接着した制振装置「Tuned Mass Damper」によって、人が不快と感じる25~50Hzの低周波帯振動を除去し、快適性を高めた「AKTIV」フォーク搭載モデルも用意。制振装置を搭載しないClassicフォーク搭載モデルとの2仕様から好みに合わせてチョイスできる。また、AKTIVフォーク搭載モデルはTranslink(セミISP)、Classicフォークはノーマルという様に、SKYLONではフォークとシートチューブの組み合わせが予め決められていたが、SCYLONでは自由に選択可能となった。
そして、SKYLONにはラインアップされなかったディスクブレーキ仕様が、SCYLONで満を持して登場する。これまでラインアップされていた「IZON」や「FLUIDITY」のディスクブレーキ仕様とは違い、前後共にスルーアクスルを採用することで、ディスクブレーキの高い制動力に対応。ブレーキキャリパー台座はフラットマウントで、ローター径は前160mm/後140mmが標準。ジオメトリーはリムブレーキ仕様と変わらず、ディスクブレーキ仕様では長くなりがちなリアセンターも404mmと短いため、反応性にも配慮されている。
ブレーキの違いによるフレーム形状の違いは小さいものの、AKTIVフォークは構造が大きく異なる。リムブレーキ仕様では制振装置が左右両方に設けられるのに対し、ディスクブレーキ仕様では左側にブレーキ台座があることから制振装置を右側のみに配置。同時に制振装置自体を大きくすることで、リムブレーキ仕様と同等の制振効果を実現したという。
サイズはXXS、XS、S、M、L、XLの6種類で、リムブレーキ仕様には前乗りポジション用シートポストが付属するトライアスロン用モデル「SCYLON TRI」が用意される。
3種類のベーシックカラーの他、ポップな5種類のCUSTOMカラー、レーシングファクトリー、フレンチトリコロールがあしらわれたFRANCE EDITION、フランスのコンチネンタルチームHP BTP - Auber93のレプリカカラー、シルバーのタイム創業30周年記念カラーとバリエーションは豊富だ(ディスクブレーキ仕様はベーシックカラーとCUSTOMカラーでの展開)。販売はフレームセットが基本となるが、創業30周年記念カラーは完成車での展開となる。価格は下記のリストを参照のこと。取り扱いはポディウム。
タイム SCYLON価格一覧(いずれも税抜)
SCYLON DISC フレームセット (レーシングファクトリー、レッド、ホワイト、グラファイト)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 650,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 580,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 630,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 560,000円
SCYLON DISC CUSTOM COLOR フレームセット (ブルー、グリーン、ピンク、ブラック、オレンジ)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 730,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 660,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 710,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 640,000円
SCYLON フレームセット(レーシングファクトリー、レッド、ホワイト、グラファイト)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 600,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 540,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 550,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 520,000円
SCYLON CUSTOM COLOR フレームセット (ブルー、グリーン、ピンク、ブラック、オレンジ)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 680,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 620,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 660,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 600,000円
SCYLON AKTIV FRANCE EDITION フレームセット
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク 700,000円
SCYLON AKTIV AUBER93 フレームセット
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク 660,000円
SCYLON TRIATHLON T30、SCYLON TRIATHLON T10(レーシングファクトリー)
・Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 620,000円
・Translinkシートチューブ/Classicフォーク仕様 560,000円
・ノーマルシートチューブ/AKTIVフォーク仕様 600,000円
・ノーマルシートチューブ/Classicフォーク仕様 540,000円
SCYLON AKTIV 30th 完成車
Translinkシートチューブ/AKTIVフォーク
・カンパニョーロ SUPERRECORD EPS完成車 1,999,000円
・シマノ 9150系DURA-ACE Di2完成車 1,890,000円
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