2016/08/16(火) - 09:05
BMCレーシングやカチューシャ、IAMサイクリングといったUCIワールドチームの選手が着用するジロのヘルメット「Synthe(シンセ)」。優れた通気性とエアロ性能、軽量性を備えたハイエンドモデルと、その流れをくむエントリグレードの「Foray(フォーリー)」を紹介しよう。
ジロ Synthe
Syntheは2014年の登場以来、ジロのサポートチームであるBMCレーシングやカチューシャ、IAMサイクリングの選手たちがメインで使用しているハイエンドヘルメットだ。開発時のコンセプトは「Faster is Cooler」。TTモデルに匹敵する空力性能と、通気性との両立を追求したオールラウンドモデルとなっている。
空力性能を向上させるために、ジロは風洞実験においてあらゆる角度から吹き付ける風を再現。正面からだけではなく72方向での空力性能を検証することで、優れた空力性能を追求している。風洞実験を経て生み出された、流線型のシェルは、ジロの定番モデルAeonに対して16%も空力性能が向上しているという。
風洞実験ではマネキンを用いた独自の通気性測定システム「Therminater」を使用し、ヘルメット内部のエアフローの解析を実施。その結果、採用されたのは内部へ積極的に空気を取り込むことが可能な19個のベンチレーションホールと、サイドの「INTEGRATED AERO MESH PANEL」。シェル内部の溝や、エアフローを促すAir Attackと共通の冷却システム「THE ROC LOC AIR」も取り入れることで、Aeonに対して2%の通気性向上を実現している。
肝心のプロテクション性能に関しては、CPSC、CE EN-1078、AS/NZS 2063という安全規格をクリア。クロージャーには片手で調整可能な「ROC LOC 5」を、インナーパッドには抗菌素材X-Staticを採用。INTEGRATED AERO MESH PANELにはアイウェアを差し込むためのホール「Eyewear Dock」が設けられていることも特徴だ。
サイズはS、M、Lという3種類。重量は250g(Mサイズ)に仕上がっている。カラーは9色用意されており、好みのカラーやデザインが見つけやすくなっている。価格は29,600円(税抜)。
ジロ Foray
上記で紹介したジロのハイエンドヘルメット「Synthe」を踏襲したエントリグレードの「Foray」が登場する。Syntheの流線型デザインをベースに開発されたシェルデザインが採用されており、入門用ながら上位グレードのように無駄のないルックスとなっていることが特徴だ。
ベンチレーションホールはSyntheよりも2つ多い21個とされており、シェル内部には空気が流れるように溝(チャネル)が設けられている。空力性能や通気性に関してもSyntheに近い性能を期待できるだろう。
デザインに加えて、素材もSynthe同様のインモールド・ポリカーボネートシェルが採用されている。EPSライナーと組み合わされるシェルのプロテクション性能は高く、安全規格CPSCをクリア。JCFの公認を受けているため、国内の公式レースでも使用可能だ。
クロージャーもSyntheと同様で、片手で調整可能な「ROC LOC 5」と。パッドは吸汗速乾性に優れ、冷たい触り心地が特徴のクールマックス素材が採用されており、快適性が向上している。サイズのラインアップはMとLの2種類。重量はMサイズで262g。
カラーはRed / Black、Highlight Yellow、Matte Black / White、Matte Titanium / White、Matte White / Silverという5種類。価格は9,800円(税抜)。
―インプレッション
「Syntheは涼しさが際立つレースやヒルクライム向け、Forayは完成度が高いエントリーグレード」
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
私はジロのAspectを普段から着用しているので、それとの比較になりますが、Syntheの帽体は左右に幅が幅が広くフィット感も良好です。頭が奥まで入り、THE ROC LOC AIRの額と後頭部分で締められています。額の密着度は頭の形によって変わりますが、どのような人が着用してもストレスが少ない気がします。
Syntheは通気性にも優れていますね。ベンチレーションホールのサイズが大きいことや、チャネル、THE ROC LOC AIRのおかげで、後頭部のベンチレーションホールあたりでは、風が通り抜けていることを感じられるほどです。
アイウェアを差し込むホールも、ライド中でも容易に差し込むことができるのは好印象ですね。重量も272gと軽量に仕上がっているので、Syntheは自転車をスポーツとして乗るライダーや、競技に打ち込むライダーにオススメできるヘルメットであると感じます。
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
兵庫県芦屋市に店舗を構えるbicycle store RIDEWORKSの店長を務める。スポーツバイク歴は30年。ショップスタッフ歴は16年ほどで、2010年3月より現職に。普段はお客さんと共にトライアスロンやロングライドなどの各イベントに参加し、自転車の楽しさを伝えている。ショップとしてのモットーは「機材にもサイクリストにも愛情を持って接すること」。愛車はスペシャライズドVenge ViasやシーポCATANA、シエロのMTB、ズッロなど、マスプロ系からハンドメイドまで多岐に渡る。
CWレコメンドショップページ
bicycle store RIDEWORKS
ジロ Synthe
Syntheは2014年の登場以来、ジロのサポートチームであるBMCレーシングやカチューシャ、IAMサイクリングの選手たちがメインで使用しているハイエンドヘルメットだ。開発時のコンセプトは「Faster is Cooler」。TTモデルに匹敵する空力性能と、通気性との両立を追求したオールラウンドモデルとなっている。
空力性能を向上させるために、ジロは風洞実験においてあらゆる角度から吹き付ける風を再現。正面からだけではなく72方向での空力性能を検証することで、優れた空力性能を追求している。風洞実験を経て生み出された、流線型のシェルは、ジロの定番モデルAeonに対して16%も空力性能が向上しているという。
風洞実験ではマネキンを用いた独自の通気性測定システム「Therminater」を使用し、ヘルメット内部のエアフローの解析を実施。その結果、採用されたのは内部へ積極的に空気を取り込むことが可能な19個のベンチレーションホールと、サイドの「INTEGRATED AERO MESH PANEL」。シェル内部の溝や、エアフローを促すAir Attackと共通の冷却システム「THE ROC LOC AIR」も取り入れることで、Aeonに対して2%の通気性向上を実現している。
肝心のプロテクション性能に関しては、CPSC、CE EN-1078、AS/NZS 2063という安全規格をクリア。クロージャーには片手で調整可能な「ROC LOC 5」を、インナーパッドには抗菌素材X-Staticを採用。INTEGRATED AERO MESH PANELにはアイウェアを差し込むためのホール「Eyewear Dock」が設けられていることも特徴だ。
サイズはS、M、Lという3種類。重量は250g(Mサイズ)に仕上がっている。カラーは9色用意されており、好みのカラーやデザインが見つけやすくなっている。価格は29,600円(税抜)。
ジロ Foray
上記で紹介したジロのハイエンドヘルメット「Synthe」を踏襲したエントリグレードの「Foray」が登場する。Syntheの流線型デザインをベースに開発されたシェルデザインが採用されており、入門用ながら上位グレードのように無駄のないルックスとなっていることが特徴だ。
ベンチレーションホールはSyntheよりも2つ多い21個とされており、シェル内部には空気が流れるように溝(チャネル)が設けられている。空力性能や通気性に関してもSyntheに近い性能を期待できるだろう。
デザインに加えて、素材もSynthe同様のインモールド・ポリカーボネートシェルが採用されている。EPSライナーと組み合わされるシェルのプロテクション性能は高く、安全規格CPSCをクリア。JCFの公認を受けているため、国内の公式レースでも使用可能だ。
クロージャーもSyntheと同様で、片手で調整可能な「ROC LOC 5」と。パッドは吸汗速乾性に優れ、冷たい触り心地が特徴のクールマックス素材が採用されており、快適性が向上している。サイズのラインアップはMとLの2種類。重量はMサイズで262g。
カラーはRed / Black、Highlight Yellow、Matte Black / White、Matte Titanium / White、Matte White / Silverという5種類。価格は9,800円(税抜)。
―インプレッション
「Syntheは涼しさが際立つレースやヒルクライム向け、Forayは完成度が高いエントリーグレード」
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
私はジロのAspectを普段から着用しているので、それとの比較になりますが、Syntheの帽体は左右に幅が幅が広くフィット感も良好です。頭が奥まで入り、THE ROC LOC AIRの額と後頭部分で締められています。額の密着度は頭の形によって変わりますが、どのような人が着用してもストレスが少ない気がします。
Syntheは通気性にも優れていますね。ベンチレーションホールのサイズが大きいことや、チャネル、THE ROC LOC AIRのおかげで、後頭部のベンチレーションホールあたりでは、風が通り抜けていることを感じられるほどです。
アイウェアを差し込むホールも、ライド中でも容易に差し込むことができるのは好印象ですね。重量も272gと軽量に仕上がっているので、Syntheは自転車をスポーツとして乗るライダーや、競技に打ち込むライダーにオススメできるヘルメットであると感じます。
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
兵庫県芦屋市に店舗を構えるbicycle store RIDEWORKSの店長を務める。スポーツバイク歴は30年。ショップスタッフ歴は16年ほどで、2010年3月より現職に。普段はお客さんと共にトライアスロンやロングライドなどの各イベントに参加し、自転車の楽しさを伝えている。ショップとしてのモットーは「機材にもサイクリストにも愛情を持って接すること」。愛車はスペシャライズドVenge ViasやシーポCATANA、シエロのMTB、ズッロなど、マスプロ系からハンドメイドまで多岐に渡る。
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