2016/07/18(月) - 16:30
クイーンステージを迎えたツール・ド・ポローニュで、雨中45kmを独走したティム・ウェレンスが総合首位に浮上。翌第6ステージは悪天候によりステージキャンセルという判断が下った。
ポーランドで開催中のツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は7月16日にクイーンステージを迎えた。ヴィエリチカを出発し、ポーランド屈指の避暑地、保養地であるザコパネへと至るコースは225kmと長く、最後は50kmの山岳ループを2周してゴールまで駆け上がる。
スキーリゾートとして名高い当地だけに、周回コース中には大きなアップダウンが連続し、最高標高地点は1000mを優に超える。冷たい雨が降り注ぐ厳しいコンディションの下、スタートから20km地点では大きな落車が起きたため、レースは一時ニュートライズドが掛かる。再スタート後に時間をおいて、18名の逃げグループがプロトンから抜け出した。
山岳地帯に突入した逃げグループでは激しいアタック合戦が行われ、その末にティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が残り45km地点から単独走を開始する。ハイペースを刻むウェレンスにアルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)やダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)ら追走グループは水を開けられてしまう。
結局ウェレンスはそのままスピードを失うことなく、2位フォルモロに対して3分半以上、3位グループに4分半以上という大差を付けてフィニッシュ。今シーズン3勝目を飾ると共に、リーダージャージ獲得と総合優勝への切符を掴み取った。
「路面が物凄く滑りやすく危険だった。サンデル・アルミーと共に逃げに乗ったけれど、レースをコントロールするチームが居ないのでチャンスだと思った。アタックしてからは数名と走っていたが、振り切るために再加速。総合優勝のチャンスも十分にあることに気づいた。良いレースとなった」と25歳のウェレンスはレースを振り返っている。
また、翌日17日日曜日の開催が予定されていた第6ステージは、悪天候が続いていたためにステージキャンセルとなった。「ステージ中止は難しい決定だったと思うけれど、選手たちはその決定を尊重している」とゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)が語るように、多くの選手が判断を歓迎しているようだ。
18日には最終ステージの個人タイムトライアルが行われる。ほぼフラットな25kmコースで第73代ツール・ド・ポローニュ優勝者が導き出される。
ツール・ド・ポローニュ2016第5ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
1位 モレノ・ホフランド(オランダ、ロットNLユンボ)
山岳賞
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
1位 ロット・ソウダル
text:So.Isobe
photo:tourdepologne.pl
ポーランドで開催中のツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は7月16日にクイーンステージを迎えた。ヴィエリチカを出発し、ポーランド屈指の避暑地、保養地であるザコパネへと至るコースは225kmと長く、最後は50kmの山岳ループを2周してゴールまで駆け上がる。
スキーリゾートとして名高い当地だけに、周回コース中には大きなアップダウンが連続し、最高標高地点は1000mを優に超える。冷たい雨が降り注ぐ厳しいコンディションの下、スタートから20km地点では大きな落車が起きたため、レースは一時ニュートライズドが掛かる。再スタート後に時間をおいて、18名の逃げグループがプロトンから抜け出した。
山岳地帯に突入した逃げグループでは激しいアタック合戦が行われ、その末にティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が残り45km地点から単独走を開始する。ハイペースを刻むウェレンスにアルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)やダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)ら追走グループは水を開けられてしまう。
結局ウェレンスはそのままスピードを失うことなく、2位フォルモロに対して3分半以上、3位グループに4分半以上という大差を付けてフィニッシュ。今シーズン3勝目を飾ると共に、リーダージャージ獲得と総合優勝への切符を掴み取った。
「路面が物凄く滑りやすく危険だった。サンデル・アルミーと共に逃げに乗ったけれど、レースをコントロールするチームが居ないのでチャンスだと思った。アタックしてからは数名と走っていたが、振り切るために再加速。総合優勝のチャンスも十分にあることに気づいた。良いレースとなった」と25歳のウェレンスはレースを振り返っている。
また、翌日17日日曜日の開催が予定されていた第6ステージは、悪天候が続いていたためにステージキャンセルとなった。「ステージ中止は難しい決定だったと思うけれど、選手たちはその決定を尊重している」とゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)が語るように、多くの選手が判断を歓迎しているようだ。
18日には最終ステージの個人タイムトライアルが行われる。ほぼフラットな25kmコースで第73代ツール・ド・ポローニュ優勝者が導き出される。
ツール・ド・ポローニュ2016第5ステージ結果
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
3位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
5位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
6位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、IMAサイクリング)
7位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 マトベイ・マムキン(ロシア、カチューシャ)
10位 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
3位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
5位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
6位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、IMAサイクリング)
7位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 マトベイ・マムキン(ロシア、カチューシャ)
10位 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
5h57’22”
+3’48”
+4’37”
+4’38”
+4’49”
+5’12”
+5’27”
+5’32”
+5’59”
+3’48”
+4’37”
+4’38”
+4’49”
+5’12”
+5’27”
+5’32”
+5’59”
個人総合成績
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
3位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
5位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
6位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
7位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、IMAサイクリング)
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
10位 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
3位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
5位 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
6位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
7位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、IMAサイクリング)
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
10位 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
23h16’53”
+4’05”
+4’50”
+5’04”
+5’12”
+5’29”
+5’38”
+5’44”
+6’16”
+6’25”
+4’05”
+4’50”
+5’04”
+5’12”
+5’29”
+5’38”
+5’44”
+6’16”
+6’25”
ポイント賞
1位 モレノ・ホフランド(オランダ、ロットNLユンボ)
山岳賞
1位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
1位 ロット・ソウダル
text:So.Isobe
photo:tourdepologne.pl
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