2016/06/06(月) - 11:19
スキーリゾートとして有名なレ・ジェでクリテリウム・ドゥ・ドーフィネが開幕。マイヨジョーヌ候補が勢ぞろいする中、平均勾配9.7%の急登坂を最速で駆け上がったのはアルベルト・コンタドールだった。
ジロ・デ・イタリアを終え、いよいよプロトンは次なるグランツールに向けて動きだした。1か月先のツール・ド・フランスの前哨戦として位置付けられるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)の開幕地は、スキーリゾートとして有名な、スイス国境に近い山間の町レ・ジェ。4kmの1級山岳モンシェリーを駆け上がる登坂プロローグがいきなり総合優勝候補を選り分ける。
つづら折れが続くモンシェリーの平均勾配は9.7%で、後半は15%ほどの急勾配が続くタフなコース。トニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)が「こんなプロローグはロードレースではなくサーカス」と不満を漏らすこの急登坂では、序盤にスタートしたジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)が、最終的に5位に入る好走で暫定トップに付けた。
その後にスタートしたティボー・ピノ(FDJ)やロメン・バルデ(AG2Rラモンディアール)らフランス勢はまずまずの滑り出し。そして60番台と早めのスタートを切った優勝候補筆頭クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がアラフィリップを11秒上回るトップタイムをマークした。
「長らくレースから離れていたけれど、この結果には満足している」と振り返るフルームは長らくホットシートを維持したが、最後から3番目、2番目にスタートしたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)とリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)が持ち前の登坂力を見せつけることになる。
ツール初出場を予定しているファビオ・アル(イタリア、アスタナ)が失速する一方、「20%超え区間の前にペースを上げておく必要があった」と言うコンタドールはフルームを13秒上回ってフィニッシュ。続いたポートもフルームを7秒上回ったが、コンタドールには6秒届かない。フルーム、ポート、コンタドールという三強の登坂対決はコンタドールに軍配が上がった。
「良い結果を出せるとは予想していたけれど、スピードは遅かったし、心拍もクレイジーなほど高い数値が出ていたのでステージ優勝に届くかは分からなかった」と振り返るコンタドール。「チームスカイは総合力が高く、今日の差も大きくない。この先も難しいステージが続くので注意深く動く必要がある」と慎重だ。
好調な滑り出しを見せたポートは「今日はリラックスしてスタートできた。全選手が全力で走ったステージだけに自分の結果に満足しているよ。レース後は立つことができないほどに追い込んだ。」と語っている。
またこの日、序盤にスタートを切った別府史之(トレック・セガフレード)は3分11秒遅れの157位でフィニッシュ。チームリーダーのバウク・モレマ(オランダ)は48秒遅れのステージ15位に入っている。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016プロローグ結果
個人総合成績
ポイント賞
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
山岳賞
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
ヤングライダー賞
1位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
チーム総合成績
1位 チームスカイ
text:So.Isobe
photo:CorVos,Bettini
ジロ・デ・イタリアを終え、いよいよプロトンは次なるグランツールに向けて動きだした。1か月先のツール・ド・フランスの前哨戦として位置付けられるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)の開幕地は、スキーリゾートとして有名な、スイス国境に近い山間の町レ・ジェ。4kmの1級山岳モンシェリーを駆け上がる登坂プロローグがいきなり総合優勝候補を選り分ける。
つづら折れが続くモンシェリーの平均勾配は9.7%で、後半は15%ほどの急勾配が続くタフなコース。トニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)が「こんなプロローグはロードレースではなくサーカス」と不満を漏らすこの急登坂では、序盤にスタートしたジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)が、最終的に5位に入る好走で暫定トップに付けた。
その後にスタートしたティボー・ピノ(FDJ)やロメン・バルデ(AG2Rラモンディアール)らフランス勢はまずまずの滑り出し。そして60番台と早めのスタートを切った優勝候補筆頭クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がアラフィリップを11秒上回るトップタイムをマークした。
「長らくレースから離れていたけれど、この結果には満足している」と振り返るフルームは長らくホットシートを維持したが、最後から3番目、2番目にスタートしたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)とリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)が持ち前の登坂力を見せつけることになる。
ツール初出場を予定しているファビオ・アル(イタリア、アスタナ)が失速する一方、「20%超え区間の前にペースを上げておく必要があった」と言うコンタドールはフルームを13秒上回ってフィニッシュ。続いたポートもフルームを7秒上回ったが、コンタドールには6秒届かない。フルーム、ポート、コンタドールという三強の登坂対決はコンタドールに軍配が上がった。
「良い結果を出せるとは予想していたけれど、スピードは遅かったし、心拍もクレイジーなほど高い数値が出ていたのでステージ優勝に届くかは分からなかった」と振り返るコンタドール。「チームスカイは総合力が高く、今日の差も大きくない。この先も難しいステージが続くので注意深く動く必要がある」と慎重だ。
好調な滑り出しを見せたポートは「今日はリラックスしてスタートできた。全選手が全力で走ったステージだけに自分の結果に満足しているよ。レース後は立つことができないほどに追い込んだ。」と語っている。
またこの日、序盤にスタートを切った別府史之(トレック・セガフレード)は3分11秒遅れの157位でフィニッシュ。チームリーダーのバウク・モレマ(オランダ)は48秒遅れのステージ15位に入っている。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016プロローグ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ)
7位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ディエゴ・ローザ(イタリア、アスタナ)
10位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
157位 別府史之(トレック・セガフレード)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ)
7位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ディエゴ・ローザ(イタリア、アスタナ)
10位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
157位 別府史之(トレック・セガフレード)
11’36”
+06”
+13”
+21”
+24”
+25”
+29”
+31”
+37”
+39”
+3’11”
+06”
+13”
+21”
+24”
+25”
+29”
+31”
+37”
+39”
+3’11”
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ)
7位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ディエゴ・ローザ(イタリア、アスタナ)
10位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
6位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ)
7位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
8位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ディエゴ・ローザ(イタリア、アスタナ)
10位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
11’36”
+06”
+13”
+21”
+24”
+25”
+29”
+31”
+37”
+39”
+06”
+13”
+21”
+24”
+25”
+29”
+31”
+37”
+39”
ポイント賞
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
山岳賞
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
ヤングライダー賞
1位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
チーム総合成績
1位 チームスカイ
text:So.Isobe
photo:CorVos,Bettini