2016/03/01(火) - 20:32
2月28日、茨城シクロクロス土浦大会が開催された。C1はPAX PROJECTの宮津旭が自身初のC1での優勝。盛り上がった各カテゴリーの様子もフルにお伝えします。
会場となったのは土浦市市民運動広場内特設コース。この会場での開催は今回で2度め。土浦全国花火大会の打ち上げ場所として有名で、霞ヶ浦にもほど近いフィールドだ。都心から常磐自動車道、JR常磐線を使えば1時間強と比較的アクセスしやすいのも人気の要因。
コースは1周2kmで、ほぼ平坦基調のスピードコース。名物的存在になった高さ4mほどの土の小山がスパイスを利かせるが、テクニカルな区間は少なく、芝、砂利が大部分を占めるパワーの必要なフラットコースだ。
天候は良くとも気温は低め。前日からの晴天で完全ドライになったコースは好コンディションに見えて、この日一番の障壁は強く吹く風だった。
最高峰のC1クラスは36人がエントリー。リストに名前のあった小坂 光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)はシクロクロス東京で燃え尽き、すでにシーズンを終了。同日開催の東海クロスも好評のため絶対的優勝候補といえる強者のいないレースとなった。
誰にでもチャンスがあるレースはスタート直後から沸騰。しかしコースに吹く風が易しいレースを許さなかった。
ホールショットをとり抜けだしたのは宮津 旭(PAX PROJECT)と鬼形 博之(Oci)のふたり。その後方はパワーの必要な平坦区間と吹きっさらし区間で集団が分断し、長く伸びる。
好調の宮津はしばし連れ添った鬼形を引き離すと、早々にソロリードを広げた。離されてもペースを落とさないように淡々と走り続ける鬼形の後方は7人のパックに。集団で先頭交代しながら風の影響を減らしながら走る。
独走態勢を固めた宮津は、中盤以降は早くも余裕の走り。ギャラリーの求めに応じ、ところどころでウィリーやジャンプを決めて歓声を浴びる。そしてそのまま独走で逃げ切った。
3位争いグループにハプニング発生。根本了慈(Champion System Japan)のカーボンハンドルが突然折れ、落車。怪我をしたためその場でリタイヤとなってしまった。
ウィリーでフィニッシュする宮津は、C1クラスでの優勝は初めてということで満面の笑み。MTBではCJシリーズに参戦するが、まだエリートに上がったばかりの21歳。東洋大学3年生の学生選手だ。
「小坂(光)さんの姿がなかったのでチャンスが有ると思い、作戦通り逃げ切れました。差をつけてからも自分のペースで追い込んで、いい感じで走れました。今までC1では3位が最高だったので、嬉しいです。競技にはあくまで”楽しい趣味”として、シリアスに取り組んでいます」。
Lは6人が出走。赤松 綾(...&BicycleCC)と坂本 沙弥(TeamCUORE)の争いとなり、最終数百メートルのつばぜり合いを経て赤松が優勝した。
激戦区のC2はホストチームとも言えるオンザロードの児玉敬介が勝利。2位の佐藤 修平(SYNERZY)とともにC1昇格を決めた。マスターズはこのコースに強い浅井秀樹(cycleculb3UP)が独走力を発揮して勝利。
土浦大会の名物は表彰台に乗った選手にそれぞれ10kg、5kg、2kgのお米「茨城のこしひかり」が贈られること。会場すぐ近くの米穀卸問屋の「田島家」が提供してくれるこの米が美味しいと評判で、ポディウムの選手とその家族はずっしりとした手応えに喜んでいた。
茨城シクロクロスはまだ終わらず、3月27日のシリーズ最終戦・ 城里七会中大会で幕を閉じる。話題となった東海の「スクールクロス」に次いで、廃校となった七会(ななかい)中学校の周辺と校庭を使った、野趣あふれるフィールドでのレースだということで大いに興味の沸く大会だ。
各カテゴリーの勝者たち
リザルト
C1
1位 宮津 旭(PAX PROJECT)
2位 鬼形 博之(Oci)
3位 佐復 真人(WildBoars OTR)
4位 金子 楓(SNEL)
5位 江下 健太郎(じてんしゃPit 埼玉日高)
6位 岡 篤志(SPACE ZEROPOINT)
7位 箭内 秀平(日本ろう自転車競技協会)
8位 大塚 将悟(Team CUORE)
9位 香西 真介(チバポンズ)
10位 梶本 典史(BlueLug)
C2
1位 児玉 敬介(オンザロード)
2位 佐藤 修平(SYNERZY)
3位 大木 英史(TEAM HATO★SUN)
4位 米山 修(チーム埼玉県人)
5位 木本 哲司(TEAM BONSAI ASTRONAUTICS)
6位 石井 哲也(ARAI MURACA)
7位 江川 樹一郎(Team Dirty Wheels)
8位 村岡 優年(梅しば ごんじり)
9位 中島 康博(ERATEH)
10位 齋藤 拓真(TEAM CHAINRING espoir)
C3
1位 山中 集平
2位 大津 将史(Pinazou Test Team)
3位 田中 将人
C4A
1位 中井 雄策(TRC PANAMAREDS)
2位 新井 康文(チーム・フォルツァ!)
3位 中嶋 新司(TEAM輪工房)
C4B
1位 青柳 雅人(セマスレーシング)
2位 大城 雄介(pecco)
3位 今井 孝治(ツキヌケ)
CL1
1位 赤松 綾(...&BicycleCC)
2位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
3位 山本 貴子(OCi)
4位 早瀬 久美(日本ろう自転車競技協会)
5位 辻 瑞穂(HEART VIEW)
6位 安田 朋子(SNEL)
CL2
1位 高橋 吹歌(Ready Go JAPAN)
2位 大熊 亜紀子(イマイ★シクロケッツ)
3位 根本 静(オンザロード)
CM
1位 浅井 秀樹(cycleculb3UP)
2位 多田 尚史(TEAM SPORT KID)
3位 綾野 真(チバポンズ川口農園シクロワイアード)
4位 小菅 一弘(WEMO 2005)
5位 渡辺 誠一(...&BicycleCC;)
6位 山口 健(Golosa)
U15
1位 綾野 尋(cycleclub 3UP)
2位 小林 温(WESTBERG Proride)
3位 横田 輝(チーム・フォルツァ!)
CK1
1位 飯塚 嵐(RinRinRacing子供自転車競技部)
2位 成田 光志
3位 山田 駿太郎(Doro KID TSUKUBA)
CK2
1位 秋元 碧(AKM )
2位 水上 央渉(Teamしょぼよわ)
3位 加藤 礼慈(530711)
photo&text:Makoto.AYANO
photo:Hiro.AYANO
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会場となったのは土浦市市民運動広場内特設コース。この会場での開催は今回で2度め。土浦全国花火大会の打ち上げ場所として有名で、霞ヶ浦にもほど近いフィールドだ。都心から常磐自動車道、JR常磐線を使えば1時間強と比較的アクセスしやすいのも人気の要因。
コースは1周2kmで、ほぼ平坦基調のスピードコース。名物的存在になった高さ4mほどの土の小山がスパイスを利かせるが、テクニカルな区間は少なく、芝、砂利が大部分を占めるパワーの必要なフラットコースだ。
天候は良くとも気温は低め。前日からの晴天で完全ドライになったコースは好コンディションに見えて、この日一番の障壁は強く吹く風だった。
最高峰のC1クラスは36人がエントリー。リストに名前のあった小坂 光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)はシクロクロス東京で燃え尽き、すでにシーズンを終了。同日開催の東海クロスも好評のため絶対的優勝候補といえる強者のいないレースとなった。
誰にでもチャンスがあるレースはスタート直後から沸騰。しかしコースに吹く風が易しいレースを許さなかった。
ホールショットをとり抜けだしたのは宮津 旭(PAX PROJECT)と鬼形 博之(Oci)のふたり。その後方はパワーの必要な平坦区間と吹きっさらし区間で集団が分断し、長く伸びる。
好調の宮津はしばし連れ添った鬼形を引き離すと、早々にソロリードを広げた。離されてもペースを落とさないように淡々と走り続ける鬼形の後方は7人のパックに。集団で先頭交代しながら風の影響を減らしながら走る。
独走態勢を固めた宮津は、中盤以降は早くも余裕の走り。ギャラリーの求めに応じ、ところどころでウィリーやジャンプを決めて歓声を浴びる。そしてそのまま独走で逃げ切った。
3位争いグループにハプニング発生。根本了慈(Champion System Japan)のカーボンハンドルが突然折れ、落車。怪我をしたためその場でリタイヤとなってしまった。
ウィリーでフィニッシュする宮津は、C1クラスでの優勝は初めてということで満面の笑み。MTBではCJシリーズに参戦するが、まだエリートに上がったばかりの21歳。東洋大学3年生の学生選手だ。
「小坂(光)さんの姿がなかったのでチャンスが有ると思い、作戦通り逃げ切れました。差をつけてからも自分のペースで追い込んで、いい感じで走れました。今までC1では3位が最高だったので、嬉しいです。競技にはあくまで”楽しい趣味”として、シリアスに取り組んでいます」。
Lは6人が出走。赤松 綾(...&BicycleCC)と坂本 沙弥(TeamCUORE)の争いとなり、最終数百メートルのつばぜり合いを経て赤松が優勝した。
激戦区のC2はホストチームとも言えるオンザロードの児玉敬介が勝利。2位の佐藤 修平(SYNERZY)とともにC1昇格を決めた。マスターズはこのコースに強い浅井秀樹(cycleculb3UP)が独走力を発揮して勝利。
土浦大会の名物は表彰台に乗った選手にそれぞれ10kg、5kg、2kgのお米「茨城のこしひかり」が贈られること。会場すぐ近くの米穀卸問屋の「田島家」が提供してくれるこの米が美味しいと評判で、ポディウムの選手とその家族はずっしりとした手応えに喜んでいた。
茨城シクロクロスはまだ終わらず、3月27日のシリーズ最終戦・ 城里七会中大会で幕を閉じる。話題となった東海の「スクールクロス」に次いで、廃校となった七会(ななかい)中学校の周辺と校庭を使った、野趣あふれるフィールドでのレースだということで大いに興味の沸く大会だ。
各カテゴリーの勝者たち
リザルト
C1
1位 宮津 旭(PAX PROJECT)
2位 鬼形 博之(Oci)
3位 佐復 真人(WildBoars OTR)
4位 金子 楓(SNEL)
5位 江下 健太郎(じてんしゃPit 埼玉日高)
6位 岡 篤志(SPACE ZEROPOINT)
7位 箭内 秀平(日本ろう自転車競技協会)
8位 大塚 将悟(Team CUORE)
9位 香西 真介(チバポンズ)
10位 梶本 典史(BlueLug)
C2
1位 児玉 敬介(オンザロード)
2位 佐藤 修平(SYNERZY)
3位 大木 英史(TEAM HATO★SUN)
4位 米山 修(チーム埼玉県人)
5位 木本 哲司(TEAM BONSAI ASTRONAUTICS)
6位 石井 哲也(ARAI MURACA)
7位 江川 樹一郎(Team Dirty Wheels)
8位 村岡 優年(梅しば ごんじり)
9位 中島 康博(ERATEH)
10位 齋藤 拓真(TEAM CHAINRING espoir)
C3
1位 山中 集平
2位 大津 将史(Pinazou Test Team)
3位 田中 将人
C4A
1位 中井 雄策(TRC PANAMAREDS)
2位 新井 康文(チーム・フォルツァ!)
3位 中嶋 新司(TEAM輪工房)
C4B
1位 青柳 雅人(セマスレーシング)
2位 大城 雄介(pecco)
3位 今井 孝治(ツキヌケ)
CL1
1位 赤松 綾(...&BicycleCC)
2位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
3位 山本 貴子(OCi)
4位 早瀬 久美(日本ろう自転車競技協会)
5位 辻 瑞穂(HEART VIEW)
6位 安田 朋子(SNEL)
CL2
1位 高橋 吹歌(Ready Go JAPAN)
2位 大熊 亜紀子(イマイ★シクロケッツ)
3位 根本 静(オンザロード)
CM
1位 浅井 秀樹(cycleculb3UP)
2位 多田 尚史(TEAM SPORT KID)
3位 綾野 真(チバポンズ川口農園シクロワイアード)
4位 小菅 一弘(WEMO 2005)
5位 渡辺 誠一(...&BicycleCC;)
6位 山口 健(Golosa)
U15
1位 綾野 尋(cycleclub 3UP)
2位 小林 温(WESTBERG Proride)
3位 横田 輝(チーム・フォルツァ!)
CK1
1位 飯塚 嵐(RinRinRacing子供自転車競技部)
2位 成田 光志
3位 山田 駿太郎(Doro KID TSUKUBA)
CK2
1位 秋元 碧(AKM )
2位 水上 央渉(Teamしょぼよわ)
3位 加藤 礼慈(530711)
photo&text:Makoto.AYANO
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