2015/11/28(土) - 22:09
Raphaスーパークロス野辺山初日のUCIレース男子エリートは、全日本チャンピオンの竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)が、女子は招待選手のオーストラリアチャンピオン、リサ・ジェイコブズ(Rapha-FOCUS)が優勝。2カ国のチャンピオンが大会に花を添えた。
昨年は深い泥に悩まされた厳しいコンディションだったUCIエリートレース。今年は朝から晴れ上がり、群青色の空に白く冠雪した八ヶ岳連峰のコントラストが眩しい絶好のドライコンディションに。
UCI男子エリートは73人によりスタート。舗装の直線のホールショットをとったのはザック・マクドナルド(ストリームラインインシュランスサービス)。続いて小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 、竹之内、ベン・ベルデン(WCupスタンパー)、山本幸平(トレックファクトリーレーシング)が後続をやや離しリード。
マクドナルドは先頭でハイペースを保ち、2周目には2位小坂、竹之内らとのパックを引き離して独走状態を築きはじめる。
しかし空気の薄い1,300mを超える標高に苦しみ、ペースを落としたマクドナルド。時々上体を起こし、頭を抱えるしぐささえ見せる。3周目には竹之内が追いついた。このまま2人のレースになるかと思われたが、マクドナルドは中盤に差し掛かって残り5周でパンクでストップ。小坂、山本、ベルデンらにも抜かれ、戦意も喪失。やがてバイクを降りた。
独走となった竹之内。残り2周で2位小坂との差は20秒に。山本幸平とベン・ベルデンは小坂の7秒後方にまで迫る。
残り2周でベルデンと山本がついに小坂を捉える。3人がパックとなり、観客の興味は2位争いに注がれる。竹之内とは25秒差でファイナルラップへ。5位争いは沢田時(ブリヂストンアンカー)、丸山 厚(BOMAレーシング)、武井享介(FORZA・YONEX )の3人。その後、沢田が先行する。
華麗な走りで独走した竹之内が、コース脇の観客たちから祝福されながら歓喜のフィニッシュを迎える。今季は好調で、欧州での活動も順調だった竹之内だが、11月のBpost Bankトロフェー第2戦でトップのファンアールトと同一周回の22位という好成績を出した後、脚に痛みを感じ、帰国。悪化した痛みの原因は肉離れと診断された。3週間の休止期間を経てのレースだったことはファンも知っている。竹之内の優勝はいつも以上に祝福された。
「走るまで自分で自分の体調が分からなかったから、この勝利は嬉しい」と話す竹之内。不安のあったレースで勝利したことで、喜びと安堵の表情を浮かべる。UCIレースは明日も連続開催される。
「でも、明日もレースができるとは限らない。今日の夜と明日朝に脚の様子をみて、走るかどうかを決めたい。1日ならこうしてレースができることは分かったのが良かった。来週の全日本選手権に向けては、まずは安心材料になった。
好成績を収めたコッペンベルグ・クロス(前述の大会)の後、11月3日の練習中に脚に違和感を覚えたんです。自己判断で帰国を決め、日本に戻ってから肉離れが判明したんです。大事を取って休み、その間はローラー台で調整しました。コンディションを落とさずに済んだけれど、外で走るのはケガ以来これが3度め。結果的には全日本に向けて懸命な判断だったと思います。世界戦でもいい走りがしたいですから。
フィールドで乗れなかったぶん、後半は負荷がキツかった。今日はスピードコースなのでまだ良かった。これがマディな高負荷レースなら脚への影響は分からなかった」。
女子エリートはリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)が圧勝
男子レースの前に行われた女子エリート。ホールショットをとる好スタートからほどなくリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)のリードが始まる。
2位争いは今井美穂(CycleClub.jp)と與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)。4位に豊岡英子(パナソニックレディース)、5位武田和佳(Liv)と続く。直線路も速いリサ。今井と與那嶺は2人で追う。
残り4周の時点で與那嶺がスリップダウン。今井がリードするが、次の周には今井がチェーンを落とし遅れる。
残り2周でリサとの差は40秒。4秒差で今井が與那嶺を追う。その後方では、一時は武田に交わされた豊岡が、残り3周からペースアップし、逆に武田を引き離して4位に。先頭ではリサが淡々とペースを刻む。
2位の與那嶺を1分12秒離す圧勝で終えたリサ。「コースはタフでテクニカル。しかも景色も素晴らしかった。去年のレースの映像を観てあまりのマッドな状況に恐れをなしていたけれど、一度もバイクチェンジすること無く走り切ることができた。また明日も天気なら素晴らしいわ」。
2位は與那嶺。「リサの走りを観察したかったけど、速すぎてかなり離されてしまったので見ること無く終わってしまった。テクニカルで難しかったけれど楽しく走れました。明日も楽しみます」。
ダイジェストムービー
Raphaスーパークロス野辺山2015UCIエリート男子リザルト
1位 竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)
2位 ベン・ベルデン(WCupスタンパー)+21秒
3位 山本幸平(トレックファクトリーレーシング)+22秒
4位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +25秒
5位 沢田時(ブリヂストンアンカー)+1分34秒
6位 武井享介(FORZA・YONEX )+1分35秒
7位 丸山 厚(BOMAレーシング)+2分6秒
8位 横山航太(シマノレーシング)+2分31秒
9位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+2分51秒
10位 小坂正則(スワコレーシング)+2分53秒
UCIエリート女子リザルト
1位 リサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)
2位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)+1分12秒
3位 今井美穂(CycleClub.jp) +1分37秒
4位 豊岡英子(パナソニックレディース)+2分31秒
5位 武田和佳(Liv)+2分48秒
6位 相野田静香(club grow)+4分47秒
7位 川崎路子(PAXPROJECT)+7分38秒
8位 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)-2Lap
9位 西山みゆき
10位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
photo:kei.Tsuji
text:Makoto.AYANO
movie:Makoto.AYANO
昨年は深い泥に悩まされた厳しいコンディションだったUCIエリートレース。今年は朝から晴れ上がり、群青色の空に白く冠雪した八ヶ岳連峰のコントラストが眩しい絶好のドライコンディションに。
UCI男子エリートは73人によりスタート。舗装の直線のホールショットをとったのはザック・マクドナルド(ストリームラインインシュランスサービス)。続いて小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 、竹之内、ベン・ベルデン(WCupスタンパー)、山本幸平(トレックファクトリーレーシング)が後続をやや離しリード。
マクドナルドは先頭でハイペースを保ち、2周目には2位小坂、竹之内らとのパックを引き離して独走状態を築きはじめる。
しかし空気の薄い1,300mを超える標高に苦しみ、ペースを落としたマクドナルド。時々上体を起こし、頭を抱えるしぐささえ見せる。3周目には竹之内が追いついた。このまま2人のレースになるかと思われたが、マクドナルドは中盤に差し掛かって残り5周でパンクでストップ。小坂、山本、ベルデンらにも抜かれ、戦意も喪失。やがてバイクを降りた。
独走となった竹之内。残り2周で2位小坂との差は20秒に。山本幸平とベン・ベルデンは小坂の7秒後方にまで迫る。
残り2周でベルデンと山本がついに小坂を捉える。3人がパックとなり、観客の興味は2位争いに注がれる。竹之内とは25秒差でファイナルラップへ。5位争いは沢田時(ブリヂストンアンカー)、丸山 厚(BOMAレーシング)、武井享介(FORZA・YONEX )の3人。その後、沢田が先行する。
華麗な走りで独走した竹之内が、コース脇の観客たちから祝福されながら歓喜のフィニッシュを迎える。今季は好調で、欧州での活動も順調だった竹之内だが、11月のBpost Bankトロフェー第2戦でトップのファンアールトと同一周回の22位という好成績を出した後、脚に痛みを感じ、帰国。悪化した痛みの原因は肉離れと診断された。3週間の休止期間を経てのレースだったことはファンも知っている。竹之内の優勝はいつも以上に祝福された。
「走るまで自分で自分の体調が分からなかったから、この勝利は嬉しい」と話す竹之内。不安のあったレースで勝利したことで、喜びと安堵の表情を浮かべる。UCIレースは明日も連続開催される。
「でも、明日もレースができるとは限らない。今日の夜と明日朝に脚の様子をみて、走るかどうかを決めたい。1日ならこうしてレースができることは分かったのが良かった。来週の全日本選手権に向けては、まずは安心材料になった。
好成績を収めたコッペンベルグ・クロス(前述の大会)の後、11月3日の練習中に脚に違和感を覚えたんです。自己判断で帰国を決め、日本に戻ってから肉離れが判明したんです。大事を取って休み、その間はローラー台で調整しました。コンディションを落とさずに済んだけれど、外で走るのはケガ以来これが3度め。結果的には全日本に向けて懸命な判断だったと思います。世界戦でもいい走りがしたいですから。
フィールドで乗れなかったぶん、後半は負荷がキツかった。今日はスピードコースなのでまだ良かった。これがマディな高負荷レースなら脚への影響は分からなかった」。
女子エリートはリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)が圧勝
男子レースの前に行われた女子エリート。ホールショットをとる好スタートからほどなくリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)のリードが始まる。
2位争いは今井美穂(CycleClub.jp)と與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)。4位に豊岡英子(パナソニックレディース)、5位武田和佳(Liv)と続く。直線路も速いリサ。今井と與那嶺は2人で追う。
残り4周の時点で與那嶺がスリップダウン。今井がリードするが、次の周には今井がチェーンを落とし遅れる。
残り2周でリサとの差は40秒。4秒差で今井が與那嶺を追う。その後方では、一時は武田に交わされた豊岡が、残り3周からペースアップし、逆に武田を引き離して4位に。先頭ではリサが淡々とペースを刻む。
2位の與那嶺を1分12秒離す圧勝で終えたリサ。「コースはタフでテクニカル。しかも景色も素晴らしかった。去年のレースの映像を観てあまりのマッドな状況に恐れをなしていたけれど、一度もバイクチェンジすること無く走り切ることができた。また明日も天気なら素晴らしいわ」。
2位は與那嶺。「リサの走りを観察したかったけど、速すぎてかなり離されてしまったので見ること無く終わってしまった。テクニカルで難しかったけれど楽しく走れました。明日も楽しみます」。
ダイジェストムービー
Raphaスーパークロス野辺山2015UCIエリート男子リザルト
1位 竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)
2位 ベン・ベルデン(WCupスタンパー)+21秒
3位 山本幸平(トレックファクトリーレーシング)+22秒
4位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +25秒
5位 沢田時(ブリヂストンアンカー)+1分34秒
6位 武井享介(FORZA・YONEX )+1分35秒
7位 丸山 厚(BOMAレーシング)+2分6秒
8位 横山航太(シマノレーシング)+2分31秒
9位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+2分51秒
10位 小坂正則(スワコレーシング)+2分53秒
UCIエリート女子リザルト
1位 リサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)
2位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)+1分12秒
3位 今井美穂(CycleClub.jp) +1分37秒
4位 豊岡英子(パナソニックレディース)+2分31秒
5位 武田和佳(Liv)+2分48秒
6位 相野田静香(club grow)+4分47秒
7位 川崎路子(PAXPROJECT)+7分38秒
8位 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)-2Lap
9位 西山みゆき
10位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
photo:kei.Tsuji
text:Makoto.AYANO
movie:Makoto.AYANO
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