2015/11/07(土) - 09:29
繊維業界を出自とし、最先端の高性能素材を駆使したサイクルウェアを展開する国内ブランド・レリックの2015-16秋冬コレクションより、新型ビブニッカー「Auriga(アウリガ)」をピックアップ。薄手の生地を採用することで幅広いコンディションに対応した着回しの利く1着をインプレッションした。
今回インプレッションを行うレリックの新型ビブニッカー「Auriga」は、推奨気温が14℃~22℃という、寒暖差が大きくレイアリングに悩みがちなミッドシーズンに最適な1着。一般的なビブニッカーが防風素材や裏起毛素材を採用した”冬用タイツの7部丈バージョン”であるのに対し、「Auriga」は薄手の生地を採用した”夏用ビブショーツの7部丈バージョン”ということができるだろう。
その薄手の生地とは、2方向に伸縮性を持つ「High Powerd 2WAY」というレリック独自のもの。一般的な2WAY生地に対して、ポリウレタンの割合を30%まで高めることにより、フィット感とコンプレション機能を高めたことが特徴だ。また、速乾吸水性とUVカット機能にも優れているという。
カッティングには、着用するだけで自然と前傾姿勢に導いてくれると同時に、パッドとお尻の位置を最適化して摩擦を減らすことで痛みや不快感を低減してくれる「スパイラルソーイングシステム」を採用する。そして裾口と肩は、レリックのアイコン的テクノロジーであるフリーカット仕様とすることで、縫い目と肌のあたりによるストレスを軽減。また、この2箇所は裏地に赤の生地を配しており、レーシーな雰囲気を演出している。
パッドにはイタリア・サイテック社のロングライドモデル「Road Performance Space Men」を採用。スパイラルソーイングシステムとの組み合わせにより、高い快適性を実現している。サイズはS、M、L、XLの4種類をラインアップ。カラーは様々なデザインとトップスと合わせやすいブラックの1色展開だ。
ーインプレッション
意欲的な開発を続けるレリックの新製品。編集部・綾野が自費購入して長期使用してのインプレッションをお届けする。
7部丈ニッカーは秋・春の季節の変わり目のサイクリングのベストシーズンにおいて比較的長い期間使用できるので、自分的にもヘビロテアイテムであり、今までも複数のメーカーの製品を代わる代わる使用してきているのでコダワリたい品目だ。
Auriga(アウリガ)の生地はレリックオリジナルの「HIGH POWERD 2WAY」素材が採用され、薄手ながら程よいコンプレッション感がある。裾部分の切りっぱなしが昨今のレリック製品の特徴的なスペックだが、これも裾は幅広の切りっぱなし素材となっている。裏地に滑り止めシリコンなどを用いないためストレスが無いのがいい。胸から背中に回りこむサスペンダー部も同様の素材となっていて、厚ぼったくなく、見るからにスマートだ。
履いてみると身体にピッタリとフィットする、レリックらしいかなりのタイトフィットとなっている。自分的には今現在、わりと絞れている体型のため苦もなく履けたが、脂肪を蓄えだすとキツさを感じるであろうのもレリックならではのフィット感だ。つまり体型の変化に対する許容量は少なめ。細身の人ならまったく問題ないが、太めの方は着る前からやや厳しそうだ。
現在のシクロワイアード編集部ジャージもレリック製のため、切りっぱなしの裾とタイトフィット、パッドの感覚には普段から慣れている。Aurigaも例に漏れず、生地が余ったり、もたついたりせず、身体の動きに完全についてくるので非常にスポーティに着こなせる。やや前傾のライディング姿勢をとったときにフィットするよいうに設計されているのは好印象。立体裁断によって身体のラインに沿って素材が巻き付くようにフィットする感じだ。適度な締めつけ感もあり、コンプレッションウェアとして脚回りの筋肉をサポートしてくれているのが分かる。
パッドは定評あるサイテック社のものを採用している。ウェア自体の高フィットとあいまって、シッティングでペダルを漕いでも、ダンシングしても、サドル周りも文句のつけようがないフィット感だ。着るときに少しキツイと感じても、走っている時はノーストレスだ。
切りっぱなしの裾はルックスもスマートで、ずり上がり・下がり共に無く、ペダリングは快適。レリック製品は日本人体型に合せた比率で縫製されているので、丈の長さ、屈曲の位置もちょうど良い。9月末に購入してからロングライドを数回走ったが、非常に具合が良く、ヘビロテアイテムの仲間入りをしている。
一点、気になった点を挙げれば、写真を見てもらえば分かる通り、私はふくらはぎがかなり太めだ。切りっぱなしの裾はそれほど伸縮性がある素材ではないので、一日乗ると膝裏部にやや負担がくる感覚があった。細身の脚の人は感じない違和感だろうが、ボリュームのある体型の人はやや余裕をもったサイズ選びが必要だ。
全体の素材自体は薄手で、夏物とほとんど変わりがないボリューム感だ。裏地が起毛されているわけではないので、保温性自体にはあまり期待ができない。もちろんショーツより低めの気温でも使用できるが、冬に入ると役目は早めに終えそうだ。その意味では「コンプレッション機能をもったビブニッカー」という位置づけだ。UVプロテクション効果もあるので、逆に気温が高めの日のニッカーとして使用したい。
レリック Auriga 7分ビブニッカー
素 材:HIGH POWERED 2WAY
パッド:サイテック ROAD PERFORMANCE SPACE
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラック
価 格:20,000円(税抜)
impression:Makoto.AYANO
今回インプレッションを行うレリックの新型ビブニッカー「Auriga」は、推奨気温が14℃~22℃という、寒暖差が大きくレイアリングに悩みがちなミッドシーズンに最適な1着。一般的なビブニッカーが防風素材や裏起毛素材を採用した”冬用タイツの7部丈バージョン”であるのに対し、「Auriga」は薄手の生地を採用した”夏用ビブショーツの7部丈バージョン”ということができるだろう。
その薄手の生地とは、2方向に伸縮性を持つ「High Powerd 2WAY」というレリック独自のもの。一般的な2WAY生地に対して、ポリウレタンの割合を30%まで高めることにより、フィット感とコンプレション機能を高めたことが特徴だ。また、速乾吸水性とUVカット機能にも優れているという。
カッティングには、着用するだけで自然と前傾姿勢に導いてくれると同時に、パッドとお尻の位置を最適化して摩擦を減らすことで痛みや不快感を低減してくれる「スパイラルソーイングシステム」を採用する。そして裾口と肩は、レリックのアイコン的テクノロジーであるフリーカット仕様とすることで、縫い目と肌のあたりによるストレスを軽減。また、この2箇所は裏地に赤の生地を配しており、レーシーな雰囲気を演出している。
パッドにはイタリア・サイテック社のロングライドモデル「Road Performance Space Men」を採用。スパイラルソーイングシステムとの組み合わせにより、高い快適性を実現している。サイズはS、M、L、XLの4種類をラインアップ。カラーは様々なデザインとトップスと合わせやすいブラックの1色展開だ。
ーインプレッション
意欲的な開発を続けるレリックの新製品。編集部・綾野が自費購入して長期使用してのインプレッションをお届けする。
7部丈ニッカーは秋・春の季節の変わり目のサイクリングのベストシーズンにおいて比較的長い期間使用できるので、自分的にもヘビロテアイテムであり、今までも複数のメーカーの製品を代わる代わる使用してきているのでコダワリたい品目だ。
Auriga(アウリガ)の生地はレリックオリジナルの「HIGH POWERD 2WAY」素材が採用され、薄手ながら程よいコンプレッション感がある。裾部分の切りっぱなしが昨今のレリック製品の特徴的なスペックだが、これも裾は幅広の切りっぱなし素材となっている。裏地に滑り止めシリコンなどを用いないためストレスが無いのがいい。胸から背中に回りこむサスペンダー部も同様の素材となっていて、厚ぼったくなく、見るからにスマートだ。
履いてみると身体にピッタリとフィットする、レリックらしいかなりのタイトフィットとなっている。自分的には今現在、わりと絞れている体型のため苦もなく履けたが、脂肪を蓄えだすとキツさを感じるであろうのもレリックならではのフィット感だ。つまり体型の変化に対する許容量は少なめ。細身の人ならまったく問題ないが、太めの方は着る前からやや厳しそうだ。
現在のシクロワイアード編集部ジャージもレリック製のため、切りっぱなしの裾とタイトフィット、パッドの感覚には普段から慣れている。Aurigaも例に漏れず、生地が余ったり、もたついたりせず、身体の動きに完全についてくるので非常にスポーティに着こなせる。やや前傾のライディング姿勢をとったときにフィットするよいうに設計されているのは好印象。立体裁断によって身体のラインに沿って素材が巻き付くようにフィットする感じだ。適度な締めつけ感もあり、コンプレッションウェアとして脚回りの筋肉をサポートしてくれているのが分かる。
パッドは定評あるサイテック社のものを採用している。ウェア自体の高フィットとあいまって、シッティングでペダルを漕いでも、ダンシングしても、サドル周りも文句のつけようがないフィット感だ。着るときに少しキツイと感じても、走っている時はノーストレスだ。
切りっぱなしの裾はルックスもスマートで、ずり上がり・下がり共に無く、ペダリングは快適。レリック製品は日本人体型に合せた比率で縫製されているので、丈の長さ、屈曲の位置もちょうど良い。9月末に購入してからロングライドを数回走ったが、非常に具合が良く、ヘビロテアイテムの仲間入りをしている。
一点、気になった点を挙げれば、写真を見てもらえば分かる通り、私はふくらはぎがかなり太めだ。切りっぱなしの裾はそれほど伸縮性がある素材ではないので、一日乗ると膝裏部にやや負担がくる感覚があった。細身の脚の人は感じない違和感だろうが、ボリュームのある体型の人はやや余裕をもったサイズ選びが必要だ。
全体の素材自体は薄手で、夏物とほとんど変わりがないボリューム感だ。裏地が起毛されているわけではないので、保温性自体にはあまり期待ができない。もちろんショーツより低めの気温でも使用できるが、冬に入ると役目は早めに終えそうだ。その意味では「コンプレッション機能をもったビブニッカー」という位置づけだ。UVプロテクション効果もあるので、逆に気温が高めの日のニッカーとして使用したい。
レリック Auriga 7分ビブニッカー
素 材:HIGH POWERED 2WAY
パッド:サイテック ROAD PERFORMANCE SPACE
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラック
価 格:20,000円(税抜)
impression:Makoto.AYANO
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