2015/10/12(月) - 23:19
第1回アブダビツアーがヤス・マリーナ・サーキットで幕。ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)のアルカンシェル初勝利はならず、最終スプリント勝負を制したのは第2ステージの覇者エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)だった。
アブダビツアーを締めくくる第4ステージの舞台はF1グランプリ最終戦アブダビGP(11月29日)の開催場所であるヤス・マリーナ・サーキット。ほぼフラットな5.5kmのサーキットを20周する110kmコースはスプリンターたちのものだ。
サーキットの利点を生かし、ロードレース史上初となるオンボードカメラのライブ配信が行われたこの日、総合9位ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)、アレクセイ・ルトセンコ(カザフスタン、アスタナ)、エドゥアルト・ヴォルガノフ(ロシア、カチューシャ)の3名がエスケープし、メイン集団から2分リードで逃げる。
6000ユーロ(約82万円)の賞金とボーナスタイムが設定された3つのスプリントポイントは3人が分け合い、合計6秒のボーナスタイムを得たブランビッラが総合6位に浮上。やがてオリカ・グリーンエッジを中心にした追撃によって逃げグループが吸収されると今度はフランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ)とウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)が飛び出した。
日も暮れ、照明に照らされたサーキットを逃げるマンセボとクラークと、集団スプリントに向けて追撃するスプリンターチーム。最終周回に入ってすぐ、ユナイテッドヘルスケア率いるメイン集団が逃げを吸収。すると残り2kmからチームスカイがトレインを発車させた。
ジャパンカップにも出場するベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)がヴィヴィアーニのためにリードアウトしたが、完全に発射するには至らず。混戦の中から残り150mでダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)が腰を上げると各者一斉にスプリントをスタート。低い体勢でヴィヴィアーニが先頭に出た。
アルカンシェルを着るサガンがヴィヴィアーニに対抗したものの、第2ステージに続いて高速バトルはトラックレース経験も豊富なヴィヴィアーニに軍配が上がった。イタリアンスプリンターのステージ2勝目で4日間の大会は締めくくられた。
「高速サーキットでの高速バトルだった。どのコーナーも幅が広く、ほとんどブレーキを握らずに済んだよ。短いステージだったので誰もがフレッシュで誰もが前に出ようとしていたけど、アンドリュー・フェンとベン・スウィフトの完璧な仕事のおかげで上手くスプリントに持ち込めたんだ」とヴィヴィアーニ。今シーズン7勝目を飾ったヴィヴィアーニは2016年リオ五輪のトラックレースを目標に据えている。
そして総合優勝はエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)の手に。2018年までオリカ・グリーンエッジと3年契約を結んだ25歳のコロンビアンクライマーが自身初のステージレース総合優勝を飾った。
選手コメントはレース公式リリースより。
アブダビツアー2015第4ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ) 2h22’43”
2位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)
3位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)
4位 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)
5位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
6位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・アルペシン)
7位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ)
8位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
9位 ルーカス・ヴィスニオフスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
個人総合成績
1位 エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 13h13’55”
2位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) +16”
3位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ) +27”
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、ユナイテッドヘルスケア) +41”
5位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
6位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)+1’23”
7位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +1’29”
8位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ)
9位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
10位 パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・アルゴン18) +1’40”
ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
スプリント賞
アレッサンドロ・バッツァーナ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
ヤングライダー賞
エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
アブダビツアーを締めくくる第4ステージの舞台はF1グランプリ最終戦アブダビGP(11月29日)の開催場所であるヤス・マリーナ・サーキット。ほぼフラットな5.5kmのサーキットを20周する110kmコースはスプリンターたちのものだ。
サーキットの利点を生かし、ロードレース史上初となるオンボードカメラのライブ配信が行われたこの日、総合9位ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)、アレクセイ・ルトセンコ(カザフスタン、アスタナ)、エドゥアルト・ヴォルガノフ(ロシア、カチューシャ)の3名がエスケープし、メイン集団から2分リードで逃げる。
6000ユーロ(約82万円)の賞金とボーナスタイムが設定された3つのスプリントポイントは3人が分け合い、合計6秒のボーナスタイムを得たブランビッラが総合6位に浮上。やがてオリカ・グリーンエッジを中心にした追撃によって逃げグループが吸収されると今度はフランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ)とウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)が飛び出した。
日も暮れ、照明に照らされたサーキットを逃げるマンセボとクラークと、集団スプリントに向けて追撃するスプリンターチーム。最終周回に入ってすぐ、ユナイテッドヘルスケア率いるメイン集団が逃げを吸収。すると残り2kmからチームスカイがトレインを発車させた。
ジャパンカップにも出場するベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)がヴィヴィアーニのためにリードアウトしたが、完全に発射するには至らず。混戦の中から残り150mでダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)が腰を上げると各者一斉にスプリントをスタート。低い体勢でヴィヴィアーニが先頭に出た。
アルカンシェルを着るサガンがヴィヴィアーニに対抗したものの、第2ステージに続いて高速バトルはトラックレース経験も豊富なヴィヴィアーニに軍配が上がった。イタリアンスプリンターのステージ2勝目で4日間の大会は締めくくられた。
「高速サーキットでの高速バトルだった。どのコーナーも幅が広く、ほとんどブレーキを握らずに済んだよ。短いステージだったので誰もがフレッシュで誰もが前に出ようとしていたけど、アンドリュー・フェンとベン・スウィフトの完璧な仕事のおかげで上手くスプリントに持ち込めたんだ」とヴィヴィアーニ。今シーズン7勝目を飾ったヴィヴィアーニは2016年リオ五輪のトラックレースを目標に据えている。
そして総合優勝はエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)の手に。2018年までオリカ・グリーンエッジと3年契約を結んだ25歳のコロンビアンクライマーが自身初のステージレース総合優勝を飾った。
選手コメントはレース公式リリースより。
アブダビツアー2015第4ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ) 2h22’43”
2位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)
3位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)
4位 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)
5位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
6位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・アルペシン)
7位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ)
8位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
9位 ルーカス・ヴィスニオフスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
10位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
個人総合成績
1位 エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 13h13’55”
2位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) +16”
3位 ワウト・ポエルス(オランダ、チームスカイ) +27”
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、ユナイテッドヘルスケア) +41”
5位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
6位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)+1’23”
7位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +1’29”
8位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、チームスカイ)
9位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
10位 パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・アルゴン18) +1’40”
ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
スプリント賞
アレッサンドロ・バッツァーナ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
ヤングライダー賞
エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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