2015/10/07(水) - 10:35
オランダのギーテンで2015-2016年シーズンのスーパープレスティージュ初戦が開催され、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)が勝利。いよいよヨーロッパでもシクロクロスシーズンが動き出した。
シクロクロスにおける三大シリーズと言えばUCIワールドカップとスーパープレスティージュ、そしてBpost Bankトロフェー(元GvAトロフェー)だ。それぞれシーズン7〜8戦開催され、年間ランキングが争われる。UCIワールドカップは9月16日にアメリカ・ラスベガスで開幕済みだ。
スーパープレスティージュは1982-1983年シーズンに初開催されたシクロクロスシリーズ戦で、1993-1994年シーズンに始動したUCIワールドカップよりも歴史は古い。なお、三大シリーズと世界選手権を同年に制覇することを「グランドスラム」と呼び、2005年にスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が達成している。ネイスは今シーズン限りでの引退を発表しているが、UCIワールドカップ初戦で2位に入るなど、39歳になった今もトップレベルを維持している。
今シーズンの世界選手権は1月30日から2日間ベルギーのヒュースデンゾルダーで開催される。日本国内のUCIレースは11月1日の東北CX Projectと11月22日の関西シクロクロス、そして11月28日からの野辺山シクロクロス2連戦の合計4レース(いずれもクラス2)。全日本選手権は12月6日に長野県飯山市で開催される。
シクロクロス2015-2016カレンダー(WC=UCIワールドカップ、SP=スーパープレスティージュ)
9月16日 WC第1戦 ラスベガス(アメリカ)
10月4日 SP第1戦 ギーテン(オランダ)
10月11日 Bpost第1戦 ロンセ(ベルギー)
10月18日 WC第2戦 ファルケンブルグ(オランダ)
10月25日 SP第2戦 ゾンホーフェン(ベルギー)
11月1日 東北CX Project(猪苗代湖天神浜)C2
11月1日 Bpost第2戦 コッペンベルグ(ベルギー)
11月8日 SP第3戦 ルッデルフォールデ(ベルギー)
11月15日 SP第4戦 ガーフェレ(ベルギー)
11月22日 WC第3戦 コクサイデ(ベルギー)
11月22日 関西シクロクロス(滋賀県高島町)C2
11月28日 野辺山シクロクロス(長野県南牧村)C2
11月29日 野辺山シクロクロス(長野県南牧村)C2
11月29日 Bpost第3戦 ハンメ(ベルギー)
12月5日 Bpost第4戦 エッセン(ベルギー)
12月6日 全日本選手権(長野県飯山市)
12月13日 SP第5戦 フランコルシャン(ベルギー)
12月19日 Bpost第5戦 アントワープ(ベルギー)
12月20日 WC第4戦 ナミュール(ベルギー)
12月26日 WC第5戦 ヒュースデンゾルダー(ベルギー)
12月27日 SP第6戦 ディーゲム(ベルギー)
12月29日 Bpost第6戦 ローエンホート(ベルギー)
1月1日 Bpost第7戦 バール(ベルギー)
1月10日 各国ナショナル選手権(ヨーロッパ各国)
1月17日 WC第6戦 リニェール・アン・ベリー(フランス)
1月24日 WC第7戦 ホーヘルハイデ(オランダ)
1月30日〜31日 UCI世界選手権 ヒュースデンゾルダー(ベルギー)
2月6日 Bpost第8戦 シントニクラース(ベルギー)
2月7日 SP第7戦 ホーグストラテン(ベルギー)
2月13日 SP第8戦 ミッデルケルケ(ベルギー)
ベルギーをメインに行われるスーパープレスティージュの第1戦がオランダ北部のギーテンで開催。担ぎを強いる砂地を含むサーキットで前半から先行したのはデーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)だった。
膝の故障によってシーズンインが遅れている世界チャンピオンのマテュー・ファンデルポールを弟にもつファンデルポールが淡々と独走を続けたが、10周回のうち4周目で後続集団に動きが。UCIワールドカップ初戦を制したワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)がペースを上げるとラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が反応。2人で先頭ファンデルポールに追いついた。
先頭3名パックの中からファンデルポールが脱落し、ファンアールトとファンデルハールが先行してレースは後半へ。ほぼ全てのシーンで先頭を走ったファンアールトが砂地セクションでペースを上げるとファンデルハールが脱落する。そのまま独走を続けたファンアールトが三大シリーズの開幕2連勝を飾った。
9月に21歳になったばかりのファンアールトは昨シーズンの世界選手権でファンデルポールに敗れて2位。ファンデルポールが故障で出遅れる中、ファンアールトがシーズン序盤から快調に飛ばしている。「(ファンデルハールとの)差が広がったところでアタック。そのタイミングを逃さなかった。今シーズン4勝目だけど、1分差をつけたわけじゃないし、圧倒的な力をもっているとは思わない。とにかくシーズンを良い形でスタートさせることが出来て嬉しいよ」。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2015-2016第1戦結果
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) 56’34”
2位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +21”
3位 ティム・メルリエ(ベルギー、ファストフートサービス) +55”
4位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
6位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +59”
7位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1’05”
8位 ヴァンサン・バースターンス(ベルギー、BKCPコレンドン) +1’06”
9位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファストフートサービス)
10位 ジュリアン・タラマルカス(スイス、エラリアルエステート)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
シクロクロスにおける三大シリーズと言えばUCIワールドカップとスーパープレスティージュ、そしてBpost Bankトロフェー(元GvAトロフェー)だ。それぞれシーズン7〜8戦開催され、年間ランキングが争われる。UCIワールドカップは9月16日にアメリカ・ラスベガスで開幕済みだ。
スーパープレスティージュは1982-1983年シーズンに初開催されたシクロクロスシリーズ戦で、1993-1994年シーズンに始動したUCIワールドカップよりも歴史は古い。なお、三大シリーズと世界選手権を同年に制覇することを「グランドスラム」と呼び、2005年にスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が達成している。ネイスは今シーズン限りでの引退を発表しているが、UCIワールドカップ初戦で2位に入るなど、39歳になった今もトップレベルを維持している。
今シーズンの世界選手権は1月30日から2日間ベルギーのヒュースデンゾルダーで開催される。日本国内のUCIレースは11月1日の東北CX Projectと11月22日の関西シクロクロス、そして11月28日からの野辺山シクロクロス2連戦の合計4レース(いずれもクラス2)。全日本選手権は12月6日に長野県飯山市で開催される。
シクロクロス2015-2016カレンダー(WC=UCIワールドカップ、SP=スーパープレスティージュ)
9月16日 WC第1戦 ラスベガス(アメリカ)
10月4日 SP第1戦 ギーテン(オランダ)
10月11日 Bpost第1戦 ロンセ(ベルギー)
10月18日 WC第2戦 ファルケンブルグ(オランダ)
10月25日 SP第2戦 ゾンホーフェン(ベルギー)
11月1日 東北CX Project(猪苗代湖天神浜)C2
11月1日 Bpost第2戦 コッペンベルグ(ベルギー)
11月8日 SP第3戦 ルッデルフォールデ(ベルギー)
11月15日 SP第4戦 ガーフェレ(ベルギー)
11月22日 WC第3戦 コクサイデ(ベルギー)
11月22日 関西シクロクロス(滋賀県高島町)C2
11月28日 野辺山シクロクロス(長野県南牧村)C2
11月29日 野辺山シクロクロス(長野県南牧村)C2
11月29日 Bpost第3戦 ハンメ(ベルギー)
12月5日 Bpost第4戦 エッセン(ベルギー)
12月6日 全日本選手権(長野県飯山市)
12月13日 SP第5戦 フランコルシャン(ベルギー)
12月19日 Bpost第5戦 アントワープ(ベルギー)
12月20日 WC第4戦 ナミュール(ベルギー)
12月26日 WC第5戦 ヒュースデンゾルダー(ベルギー)
12月27日 SP第6戦 ディーゲム(ベルギー)
12月29日 Bpost第6戦 ローエンホート(ベルギー)
1月1日 Bpost第7戦 バール(ベルギー)
1月10日 各国ナショナル選手権(ヨーロッパ各国)
1月17日 WC第6戦 リニェール・アン・ベリー(フランス)
1月24日 WC第7戦 ホーヘルハイデ(オランダ)
1月30日〜31日 UCI世界選手権 ヒュースデンゾルダー(ベルギー)
2月6日 Bpost第8戦 シントニクラース(ベルギー)
2月7日 SP第7戦 ホーグストラテン(ベルギー)
2月13日 SP第8戦 ミッデルケルケ(ベルギー)
ベルギーをメインに行われるスーパープレスティージュの第1戦がオランダ北部のギーテンで開催。担ぎを強いる砂地を含むサーキットで前半から先行したのはデーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)だった。
膝の故障によってシーズンインが遅れている世界チャンピオンのマテュー・ファンデルポールを弟にもつファンデルポールが淡々と独走を続けたが、10周回のうち4周目で後続集団に動きが。UCIワールドカップ初戦を制したワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)がペースを上げるとラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が反応。2人で先頭ファンデルポールに追いついた。
先頭3名パックの中からファンデルポールが脱落し、ファンアールトとファンデルハールが先行してレースは後半へ。ほぼ全てのシーンで先頭を走ったファンアールトが砂地セクションでペースを上げるとファンデルハールが脱落する。そのまま独走を続けたファンアールトが三大シリーズの開幕2連勝を飾った。
9月に21歳になったばかりのファンアールトは昨シーズンの世界選手権でファンデルポールに敗れて2位。ファンデルポールが故障で出遅れる中、ファンアールトがシーズン序盤から快調に飛ばしている。「(ファンデルハールとの)差が広がったところでアタック。そのタイミングを逃さなかった。今シーズン4勝目だけど、1分差をつけたわけじゃないし、圧倒的な力をもっているとは思わない。とにかくシーズンを良い形でスタートさせることが出来て嬉しいよ」。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2015-2016第1戦結果
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) 56’34”
2位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +21”
3位 ティム・メルリエ(ベルギー、ファストフートサービス) +55”
4位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
6位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +59”
7位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1’05”
8位 ヴァンサン・バースターンス(ベルギー、BKCPコレンドン) +1’06”
9位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファストフートサービス)
10位 ジュリアン・タラマルカス(スイス、エラリアルエステート)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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