2015/09/26(土) - 07:29
世界最大のバイクショー「EUROBIKE(ユーロバイク)」より、現地取材で見つけた数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いアイテムを続々とピックアップして紹介していきます。第5弾では、キャノンデール、サルト、ステージズパワー、レイノルズなどをピックアップします。
キャノンデール(アメリカ)
アメリカの3大大手ブランドの中で唯一ユーロバイクに出展し続けているキャノンデール。BLACK EDITIONなど、ロードバイクを目立ちやすい場所に配置しており、フルモデルチェンジを果たした「SUPERSIX EVO Hi-Mod」や「CAAD12」は、MTBのシェアが高い欧州のマーケットにおいても国内同様に注目度は非常に高い。
650x42Bのタイヤに30mmストロークのLeftyフォークとドロップハンドルを組み合わせた新機軸のグラベルロード「SLATE」はEurobike Goldアワードを獲得。中でもオールブラックのフレームに、オールドMTBを思わせるパープルアルマイトのクランクとハブを組み合わせた「SLATE FORCE CX1」はベテランサイクリストのツボを突いていた模様。現段階で国内展開はアナウンスされていない、国内のベテランサイクリストでも物欲を刺激される方は少なくないだろう。
MTBでは、昨年登場したリアリジットのピュアXCバイク「F-Si」シリーズに、カーボン素材を変更したバリューモデルが登場。加えて国内未発表の27.5+モデル「BAD HABIT」も展示されていた。近年力を入れているアクセサリー類では、新たに脱着可能なエアロシェルを装備した「Cypher Aero」がトピックスだ。
サルト(イタリア)
100%ハンドメイドのイタリアンブランド、サルトのブースで最も注目を集めたのが超ラグジュアリーな1台「18k」。独特な造形のシートチューブ集合部もさることながら、その特徴はエンブレムやシートクランプを18kゴールド製としたこと。加えてバーテープ、サドルの表皮、シートステーはワニ皮製とのこと。車体価格はとんでもない額になりそうだが、「18k」はショーモデルというわけではなく、市販品としてオーダーを受け付けているとのことだ。
この他にも、エアロバイク「Lampo」や新型TTバイク「Velox」なども展示。これまでのハンドメイドの常識を覆すマスプロメーカーのバイクの様な複雑な造形は、同社の高い技術力と、長くプロ供給用スペシャルバイクを製造してきたという歴史を感じさせてくれる。
ステージズパワー(アメリカ)
チームスカイが採用するアメリカのパワーメーターブランド・ステージズパワーからは、カンパニョーロやFSAに対応する待望のカーボンクランクモデルが登場。センサー自体の形状はアルミモデルと見た目に共通ながら、歪センサーとクランクアームの接触面に工夫を施すことで、カーボンでも優れた計測精度を実現している様だ。特に手頃なクランク式パワーメーターがないカンパニョーロクランクユーザーにとっては福音となることだろう。
また既存のモデルは、センサーが改良された新型に順次スイッチされていくとのこと。新型センサーはより薄型となったことで、より多くのフレームに取り付け可能としており、加えて防水性も向上しているとのこと。すでにチームスカイが今年のツール・ド・フランスでテストを行っており、ブース担当者は耐久性に自信を見せていた。
レイノルズ(アメリカ)
レイノルズは2シリーズの新たなMTBホイールを発表。エンデューロ用の「ENDURO27.5/29」とセミファットMTB用の「27.5PLUS」は共に、レイノルズ製のチューブレスレディカーボンリムに、インダストリアル9のハブを組み合わせることで、XCモデルに迫る高い軽量性を実現している。
スラムとローターだけじゃない? ユニークなコンポーネントたち
スラムが電動ワイヤレス「RED eTap」を、ローターが油圧駆動の「Uno」を、そしてFSAがセミワイヤレス(プロトタイプ)を発表したことが大きな話題となった今ユーロバイク。しかし、上記3ブランド以外にも、ユニークな新作コンポーネントが登場している。
台湾の大手ハブメーカー「CHOSEN」は、MTB用の12速コンポーネント「LTWOO A12」を発表(結構ひっそりと)。独自に開発したフリーボディー形状によって、既存のリアエンド規格に対応する12速スプロケ用ハブを造りあげてしまったのである。加えて、最小歯数は9Tとしており、近年MTBで主流となっているフロントシングル仕様とした際も、より高速なスピードレンジに対応可能となっている。構成パーツはハブ、スプロケット、シフターの3点で、シフターはスラムのリアディレーラー(XX1)などと互換性を持つ。
同じく台湾のマイクロシフトはロード用11速コンポーネント「ARSIS」「CENTOS」を展示。一般的に、シマノ、カンパニョーロ、スラムともグレードによって変速レバーの配置は基本的に共通しているが、マイクロシフトの場合はARSISとCENTOSでは異なり、好みの操作方法を選択できる様になっている。この他にもAcrosの油圧MTBシフターや、Brake Force Oneの水圧MTBディスクブレーキなども注目を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
キャノンデール(アメリカ)
アメリカの3大大手ブランドの中で唯一ユーロバイクに出展し続けているキャノンデール。BLACK EDITIONなど、ロードバイクを目立ちやすい場所に配置しており、フルモデルチェンジを果たした「SUPERSIX EVO Hi-Mod」や「CAAD12」は、MTBのシェアが高い欧州のマーケットにおいても国内同様に注目度は非常に高い。
650x42Bのタイヤに30mmストロークのLeftyフォークとドロップハンドルを組み合わせた新機軸のグラベルロード「SLATE」はEurobike Goldアワードを獲得。中でもオールブラックのフレームに、オールドMTBを思わせるパープルアルマイトのクランクとハブを組み合わせた「SLATE FORCE CX1」はベテランサイクリストのツボを突いていた模様。現段階で国内展開はアナウンスされていない、国内のベテランサイクリストでも物欲を刺激される方は少なくないだろう。
MTBでは、昨年登場したリアリジットのピュアXCバイク「F-Si」シリーズに、カーボン素材を変更したバリューモデルが登場。加えて国内未発表の27.5+モデル「BAD HABIT」も展示されていた。近年力を入れているアクセサリー類では、新たに脱着可能なエアロシェルを装備した「Cypher Aero」がトピックスだ。
サルト(イタリア)
100%ハンドメイドのイタリアンブランド、サルトのブースで最も注目を集めたのが超ラグジュアリーな1台「18k」。独特な造形のシートチューブ集合部もさることながら、その特徴はエンブレムやシートクランプを18kゴールド製としたこと。加えてバーテープ、サドルの表皮、シートステーはワニ皮製とのこと。車体価格はとんでもない額になりそうだが、「18k」はショーモデルというわけではなく、市販品としてオーダーを受け付けているとのことだ。
この他にも、エアロバイク「Lampo」や新型TTバイク「Velox」なども展示。これまでのハンドメイドの常識を覆すマスプロメーカーのバイクの様な複雑な造形は、同社の高い技術力と、長くプロ供給用スペシャルバイクを製造してきたという歴史を感じさせてくれる。
ステージズパワー(アメリカ)
チームスカイが採用するアメリカのパワーメーターブランド・ステージズパワーからは、カンパニョーロやFSAに対応する待望のカーボンクランクモデルが登場。センサー自体の形状はアルミモデルと見た目に共通ながら、歪センサーとクランクアームの接触面に工夫を施すことで、カーボンでも優れた計測精度を実現している様だ。特に手頃なクランク式パワーメーターがないカンパニョーロクランクユーザーにとっては福音となることだろう。
また既存のモデルは、センサーが改良された新型に順次スイッチされていくとのこと。新型センサーはより薄型となったことで、より多くのフレームに取り付け可能としており、加えて防水性も向上しているとのこと。すでにチームスカイが今年のツール・ド・フランスでテストを行っており、ブース担当者は耐久性に自信を見せていた。
レイノルズ(アメリカ)
レイノルズは2シリーズの新たなMTBホイールを発表。エンデューロ用の「ENDURO27.5/29」とセミファットMTB用の「27.5PLUS」は共に、レイノルズ製のチューブレスレディカーボンリムに、インダストリアル9のハブを組み合わせることで、XCモデルに迫る高い軽量性を実現している。
スラムとローターだけじゃない? ユニークなコンポーネントたち
スラムが電動ワイヤレス「RED eTap」を、ローターが油圧駆動の「Uno」を、そしてFSAがセミワイヤレス(プロトタイプ)を発表したことが大きな話題となった今ユーロバイク。しかし、上記3ブランド以外にも、ユニークな新作コンポーネントが登場している。
台湾の大手ハブメーカー「CHOSEN」は、MTB用の12速コンポーネント「LTWOO A12」を発表(結構ひっそりと)。独自に開発したフリーボディー形状によって、既存のリアエンド規格に対応する12速スプロケ用ハブを造りあげてしまったのである。加えて、最小歯数は9Tとしており、近年MTBで主流となっているフロントシングル仕様とした際も、より高速なスピードレンジに対応可能となっている。構成パーツはハブ、スプロケット、シフターの3点で、シフターはスラムのリアディレーラー(XX1)などと互換性を持つ。
同じく台湾のマイクロシフトはロード用11速コンポーネント「ARSIS」「CENTOS」を展示。一般的に、シマノ、カンパニョーロ、スラムともグレードによって変速レバーの配置は基本的に共通しているが、マイクロシフトの場合はARSISとCENTOSでは異なり、好みの操作方法を選択できる様になっている。この他にもAcrosの油圧MTBシフターや、Brake Force Oneの水圧MTBディスクブレーキなども注目を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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