2015/09/10(木) - 09:24
8月25日から5日間に渡って開催された世界最大のバイクショー「EUROBIKE(ユーロバイク)」。現地取材で見つけた数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いアイテムを続々とピックアップして紹介していきます。第2弾はM.チポッリーニ、サーヴェロ、サピム、ファストフォワード、シディをピックアップ。
M.チポッリーニ(イタリア)
往年の名イタリアンスプリンターであるマリオ・チポッリーニが興したバイクブランドがM.チポッリーニ。今回のユーロバイクでは、新たなフラッグシップロード「NK1K」を発表した。昨年登場したブランド初のTTバイク「NUKE(今年はNKTTに改名)」の設計コンセプトを踏襲する1台である。
エアロロードと位置づけで、フロントホイール~ダウンチューブ~フォーククラウンの間のクリアランスを詰めたインテグレーテッドデザイン、コンパクトなリア三角、臼式のシートクランプなどによって、エアロ性能を追求した。リムブレーキとディスクブレーキの2タイプがラインアップ。リムブレーキモデルにはダイレクトマウント(リアはシートステーマウントタイプ)を採用する。ディスクブレーキモデルはポストマウントとしており、前後ともエンドはスルーアクスル対応だ。
また、チポッリーニ自身が開発テストに参加しているだけあり、ヘッドチューブやBB386規格採用のボトムブラケットのボリュームは相当なもの。エアロ性能を高めるために、ヘッドチューブ用に2サイズの専用コラムスペーサーを用意。素材はT1000グレードのモノコックカーボンで、イタリア国内でハンドメイドされている。
サーヴェロ(カナダ)
サーヴェロは、オールラウンドモデル「R3」のディスクブレーキ仕様を発表した。その特徴はシートステーの根本にあり、リムブレーキモデルがモノステー仕様であったのに対して、双胴式とされている。恐らくはRシリーズの特徴である優れた快適性を更に高める設計である。
その他の基本的なフォルムはリムブレーキモデルより踏襲。ブレーキ台座にはフラットマウントを採用し、前後のエンドはスルーアクスル仕様としている。なお、サーヴェロがサポートするプロコンチネンタルチームのMTNキュベカにも供給されるとのことだ。
継続モデルとなるR5にはVelocio Sramモデル、R3にはMTNキュベカと同じく南アフリカを拠点とするBigla Pro Cyclingモデルとサーヴェロがサポートする2つの女子UCIプロチームのレプリカカラーが登場した。
サピム(ベルギー)
世界中の完組ホイールメーカーやホイールビルダーが厚い信頼を寄せるベルギーのスポークブランド、サピムはカーボンスポーク「CX-Carbon」を発表した。完組ホイールでカーボンスポークを採用する例は少なからずあるものの、ハンドビルドに対応するもので、量産されるものは、恐らく世界初であろう。
同社の定番モデルCX-Rayに対して-1.86g/1本、スチール製としては最軽量クラスのCX-Superに対して-1.11g/1本の3.00g/1本を実現。一方で素材特性上、ほとんど変形しないため、非常に高剛性なホイールを組み上げることができるという。ストレートプル仕様のみラインアップされ、ニップル側にはスチール製インサートが配されている。
ファストフォワード(オランダ)
ファストフォワードは、ロープロファイルの「F2R」にかわって、リムハイト30mmのセミエアロモデル「F3R」をラインアップに追加。チューブラーとフルカーボンクリンチャー、リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様の計4種類がラインアップされる。リムブレーキ仕様の重量はチューブラーモデルで1,195g、クリンチャーモデルで1,395gをマークしている。
また、2016ラインアップでは多くのモデルに、ストッピングパワーを30%向上させる新たなブレ―キ面処理「CBT」が投入されたこともトピックだ。
シディ(イタリア)
イタリアの名門サイクリングシューズブランド・シディは、今年のツール・ド・フランスを制したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が実際に使用したシューズを展示。モデルはもちろんハイエンドの「WIRE」で、サイズは46とかなり大きいことに驚かされる。なお、クリートはシマノのフィクスドタイプ(赤)だ。
新モデルとしてはミドルグレードが充実。従来のハイエンドであったERGOシリーズがフルモデルチェンジし、「ERGO 4」が登場。位置づけとしてはWIREとKAOSの中間にあたり、2つのダイヤルを使用したクロージャーシステムやカーボンと樹脂を適材適所に配したTWELVE CARBON SOLEなどが特徴だ。また、共通のアッパーを採用したMTB用モデル「DRAGON 4」もラインアップされる。その他、「KAOS」にはワイヤーに多くのベンチレーションを設け通気性を高めた「KAOS AIR」が追加され、女性用モデルのラインアップが拡充されている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
M.チポッリーニ(イタリア)
往年の名イタリアンスプリンターであるマリオ・チポッリーニが興したバイクブランドがM.チポッリーニ。今回のユーロバイクでは、新たなフラッグシップロード「NK1K」を発表した。昨年登場したブランド初のTTバイク「NUKE(今年はNKTTに改名)」の設計コンセプトを踏襲する1台である。
エアロロードと位置づけで、フロントホイール~ダウンチューブ~フォーククラウンの間のクリアランスを詰めたインテグレーテッドデザイン、コンパクトなリア三角、臼式のシートクランプなどによって、エアロ性能を追求した。リムブレーキとディスクブレーキの2タイプがラインアップ。リムブレーキモデルにはダイレクトマウント(リアはシートステーマウントタイプ)を採用する。ディスクブレーキモデルはポストマウントとしており、前後ともエンドはスルーアクスル対応だ。
また、チポッリーニ自身が開発テストに参加しているだけあり、ヘッドチューブやBB386規格採用のボトムブラケットのボリュームは相当なもの。エアロ性能を高めるために、ヘッドチューブ用に2サイズの専用コラムスペーサーを用意。素材はT1000グレードのモノコックカーボンで、イタリア国内でハンドメイドされている。
サーヴェロ(カナダ)
サーヴェロは、オールラウンドモデル「R3」のディスクブレーキ仕様を発表した。その特徴はシートステーの根本にあり、リムブレーキモデルがモノステー仕様であったのに対して、双胴式とされている。恐らくはRシリーズの特徴である優れた快適性を更に高める設計である。
その他の基本的なフォルムはリムブレーキモデルより踏襲。ブレーキ台座にはフラットマウントを採用し、前後のエンドはスルーアクスル仕様としている。なお、サーヴェロがサポートするプロコンチネンタルチームのMTNキュベカにも供給されるとのことだ。
継続モデルとなるR5にはVelocio Sramモデル、R3にはMTNキュベカと同じく南アフリカを拠点とするBigla Pro Cyclingモデルとサーヴェロがサポートする2つの女子UCIプロチームのレプリカカラーが登場した。
サピム(ベルギー)
世界中の完組ホイールメーカーやホイールビルダーが厚い信頼を寄せるベルギーのスポークブランド、サピムはカーボンスポーク「CX-Carbon」を発表した。完組ホイールでカーボンスポークを採用する例は少なからずあるものの、ハンドビルドに対応するもので、量産されるものは、恐らく世界初であろう。
同社の定番モデルCX-Rayに対して-1.86g/1本、スチール製としては最軽量クラスのCX-Superに対して-1.11g/1本の3.00g/1本を実現。一方で素材特性上、ほとんど変形しないため、非常に高剛性なホイールを組み上げることができるという。ストレートプル仕様のみラインアップされ、ニップル側にはスチール製インサートが配されている。
ファストフォワード(オランダ)
ファストフォワードは、ロープロファイルの「F2R」にかわって、リムハイト30mmのセミエアロモデル「F3R」をラインアップに追加。チューブラーとフルカーボンクリンチャー、リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様の計4種類がラインアップされる。リムブレーキ仕様の重量はチューブラーモデルで1,195g、クリンチャーモデルで1,395gをマークしている。
また、2016ラインアップでは多くのモデルに、ストッピングパワーを30%向上させる新たなブレ―キ面処理「CBT」が投入されたこともトピックだ。
シディ(イタリア)
イタリアの名門サイクリングシューズブランド・シディは、今年のツール・ド・フランスを制したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が実際に使用したシューズを展示。モデルはもちろんハイエンドの「WIRE」で、サイズは46とかなり大きいことに驚かされる。なお、クリートはシマノのフィクスドタイプ(赤)だ。
新モデルとしてはミドルグレードが充実。従来のハイエンドであったERGOシリーズがフルモデルチェンジし、「ERGO 4」が登場。位置づけとしてはWIREとKAOSの中間にあたり、2つのダイヤルを使用したクロージャーシステムやカーボンと樹脂を適材適所に配したTWELVE CARBON SOLEなどが特徴だ。また、共通のアッパーを採用したMTB用モデル「DRAGON 4」もラインアップされる。その他、「KAOS」にはワイヤーに多くのベンチレーションを設け通気性を高めた「KAOS AIR」が追加され、女性用モデルのラインアップが拡充されている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
Amazon.co.jp