2015/08/23(日) - 06:02
アンダルシアのビーチを横目に走った22チーム。コースに溜まった砂によってステージ成績が総合成績に反映されないニュートラル措置が取られたチームタイムトライアルで、世界王者BMCレーシングが最速タイムを叩き出した。
地中海に突き出たポルトバヌス港の防波堤で第70回ブエルタ・ア・エスパーニャは開幕。両側を海に囲まれた一本道を走り、そこから砂浜に沿った海岸通を通ってマルベーリャに向かう7.4kmの平坦コースが用意された。
しかし砂浜の真横を走るコースは部分的に深い砂に覆われており、試走した選手たちから不満が噴出。その他にも木製のデッキや段差が登場するなど、巡航スピードが60km/hに達するチームタイムトライアルのコースには不適合とUCIコミッセールは判断。ステージ成績を総合成績に反映しないニュートラル措置を取ることを決めた。
西に傾いた太陽に背中を押されるようにして、8月22日18時48分、MTNキュベカを先頭に22チームが順次スタート。ロットNLユンボ、オリカ・グリーンエッジ、ティンコフ・サクソの順でトップタイムを更新していく。
先頭でフィニッシュラインを切ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)にマイヨロホ着用のチャンスが回ってくると思われたが、ロード世界選手権チームタイムトライアル覇者のBMCレーシングがティンコフ・サクソのタイムを1秒更新した。
その後、アスタナやモビスター、チームスカイといった強豪が続々フィニッシュしたものの、7.4kmコースを8分10秒、平均54.3km/hで駆け抜けたBMCレーシングのトップの座は奪えず。ツール・ド・フランスのチームタイムトライアルに続いてBMCレーシングが優勝を飾り、先頭でフィニッシュしたペーター・ベリトス(スロバキア)がマイヨロホに袖を通した。
「前半区間で3名が力を出し切って脱落し、残りのメンバーでフィニッシュラインまで全開で走る作戦をとった」とベリトスはコメント。脱落者を出さないままフィニッシュしたチームが多い中、BMCレーシングは5名でフィニッシュラインを切っている。
「誰が先頭でフィニッシュラインを切るかは決めていなかった。偶然自分に出番が回ってきたんだ。誇りを持ってこのレッドジャージを着たい」。総合ニュートラル措置のためタイム差は付いていないが、ベリトスはマイヨロホを着て第2ステージを走ることに。
BMCレーシング、ティンコフ・サクソ、オリカ・グリーンエッジが秒差の戦いを演じた一方で、総合成績に関係しないことからアスタナやカチューシャ、チームスカイはリスクを負うことなくフィニッシュしている。
ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)は「今日は安全に走り切ることを最優先した。当初は全開で走ってステージ優勝を狙う作戦だったので、ニュートラル扱いになって残念だった」とコメント。総合争いは第2ステージの3級山岳カミニート・デル・レイ山頂フィニッシュで動き出す。
選手コメントはレース公式サイトならびにチーム公式サイトより。
Summary - Stage 1 (Puerto Banús / Marbella... 投稿者 la_vuelta
ブエルタ・ア・エスパーニャ2015第1ステージ結果
1位 BMCレーシング 8’10”
2位 ティンコフ・サクソ +01”
3位 オリカ・グリーンエッジ
4位 ロットNLユンボ +08”
5位 エティックス・クイックステップ +10”
6位 トレックファクトリーレーシング +11”
7位 ロット・ソウダル +18”
8位 カハルーラル
9位 モビスター +24”
10位 コフィディス +27”
11位 IAMサイクリング
12位 ランプレ・メリダ
13位 アスタナ +30”
14位 MTNキュベカ
15位 コロンビア +33”
16位 FDJ +44”
17位 カチューシャ +54”
18位 AG2Rラモンディアール +1’00”
19位 ジャイアント・アルペシン +1’07”
20位 チームスカイ +1’11”
21位 キャノンデール・ガーミン +1’20”
22位 ユーロップカー +2’15”
マイヨロホ(個人総合成績)
1位 ペーター・ベリトス(スロバキア、BMCレーシング)
チーム総合成績
1位 BMCレーシング 8’10”
2位 ティンコフ・サクソ +01”
3位 オリカ・グリーンエッジ
ステージ敢闘賞
キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
地中海に突き出たポルトバヌス港の防波堤で第70回ブエルタ・ア・エスパーニャは開幕。両側を海に囲まれた一本道を走り、そこから砂浜に沿った海岸通を通ってマルベーリャに向かう7.4kmの平坦コースが用意された。
しかし砂浜の真横を走るコースは部分的に深い砂に覆われており、試走した選手たちから不満が噴出。その他にも木製のデッキや段差が登場するなど、巡航スピードが60km/hに達するチームタイムトライアルのコースには不適合とUCIコミッセールは判断。ステージ成績を総合成績に反映しないニュートラル措置を取ることを決めた。
西に傾いた太陽に背中を押されるようにして、8月22日18時48分、MTNキュベカを先頭に22チームが順次スタート。ロットNLユンボ、オリカ・グリーンエッジ、ティンコフ・サクソの順でトップタイムを更新していく。
先頭でフィニッシュラインを切ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)にマイヨロホ着用のチャンスが回ってくると思われたが、ロード世界選手権チームタイムトライアル覇者のBMCレーシングがティンコフ・サクソのタイムを1秒更新した。
その後、アスタナやモビスター、チームスカイといった強豪が続々フィニッシュしたものの、7.4kmコースを8分10秒、平均54.3km/hで駆け抜けたBMCレーシングのトップの座は奪えず。ツール・ド・フランスのチームタイムトライアルに続いてBMCレーシングが優勝を飾り、先頭でフィニッシュしたペーター・ベリトス(スロバキア)がマイヨロホに袖を通した。
「前半区間で3名が力を出し切って脱落し、残りのメンバーでフィニッシュラインまで全開で走る作戦をとった」とベリトスはコメント。脱落者を出さないままフィニッシュしたチームが多い中、BMCレーシングは5名でフィニッシュラインを切っている。
「誰が先頭でフィニッシュラインを切るかは決めていなかった。偶然自分に出番が回ってきたんだ。誇りを持ってこのレッドジャージを着たい」。総合ニュートラル措置のためタイム差は付いていないが、ベリトスはマイヨロホを着て第2ステージを走ることに。
BMCレーシング、ティンコフ・サクソ、オリカ・グリーンエッジが秒差の戦いを演じた一方で、総合成績に関係しないことからアスタナやカチューシャ、チームスカイはリスクを負うことなくフィニッシュしている。
ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)は「今日は安全に走り切ることを最優先した。当初は全開で走ってステージ優勝を狙う作戦だったので、ニュートラル扱いになって残念だった」とコメント。総合争いは第2ステージの3級山岳カミニート・デル・レイ山頂フィニッシュで動き出す。
選手コメントはレース公式サイトならびにチーム公式サイトより。
Summary - Stage 1 (Puerto Banús / Marbella... 投稿者 la_vuelta
ブエルタ・ア・エスパーニャ2015第1ステージ結果
1位 BMCレーシング 8’10”
2位 ティンコフ・サクソ +01”
3位 オリカ・グリーンエッジ
4位 ロットNLユンボ +08”
5位 エティックス・クイックステップ +10”
6位 トレックファクトリーレーシング +11”
7位 ロット・ソウダル +18”
8位 カハルーラル
9位 モビスター +24”
10位 コフィディス +27”
11位 IAMサイクリング
12位 ランプレ・メリダ
13位 アスタナ +30”
14位 MTNキュベカ
15位 コロンビア +33”
16位 FDJ +44”
17位 カチューシャ +54”
18位 AG2Rラモンディアール +1’00”
19位 ジャイアント・アルペシン +1’07”
20位 チームスカイ +1’11”
21位 キャノンデール・ガーミン +1’20”
22位 ユーロップカー +2’15”
マイヨロホ(個人総合成績)
1位 ペーター・ベリトス(スロバキア、BMCレーシング)
チーム総合成績
1位 BMCレーシング 8’10”
2位 ティンコフ・サクソ +01”
3位 オリカ・グリーンエッジ
ステージ敢闘賞
キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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